京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

御本手窯出し

2024-12-18 15:21:55 | 工房の事
御本手の窯出しです。
御本手って、一個だけおいてあると
わびさび的な、しっとりとしているような、
肌色に点々が浮かんでいる、地味めな物。
そんな印象ですが、窯出しはどうして、
なかなか賑やか。


全部がピンクっぽい肌色で点々があり、
全員が、ワチャワチャと主張しております。
「私が御本手!」「私も御本手!」
「おれも」「おれも~!」と。



それを一個ずつとり出して
「綺麗だよ~」とほめる。
そうすると大人しくなり、
さん板の上に乗ってくれるようになります。


「俺蚊やり!」「私急須!」「かっぷかっぷー」
「ちゃわんちゃわん!!!」
えーい。うるさいよ!(笑)


「おれ蚊やり!」「はいはい綺麗だよ」
「おれかYAR。。すやぁ・・」って言う感じ(笑)

今日も、お重を出しました。
お重は比較的新しい品物ですが、
大きさからして重鎮風な顔。
「・・・おいどんお重ッ(おじゅう)・・」と、
重たい声で言うておりました。
(いうてませんよね~)笑

その様子はまた今度お伝えいたしますネ。
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
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kangen

2024-12-09 15:19:15 | 工房の事
kannge・・(入力切替。

還元の窯詰めのお話です。
この秋口まで、大口の注文があり、
還元の窯はほぼソレでした。
毎週一回は焚いていた気がします。
それより大変なのは今ですけれどもね~。
(干支の器が焼けていません)
一回の窯は、詰め・焚き・出しで3日かかります。
が、今、一週間で多い日、3回。
7日あるうちの一日は
お休みを頂くとするじゃん?
残り6日じゃん?
窯出しの日に詰め替えるんだよ~。
窯焚きで心が疲れている所に、
身体的にしんどい窯の詰め替え・・
誰かプリン差し入れして~!(笑

今日あたり、
マシュマロを牛乳で溶かして作る
ナンチャッテプリンを作ろうかな・・

ちゃう。そんな愚痴話を
皆さんに聞かせたいのではありませんでした。

窯詰めです。



四隅に蚊やりを入れて・・




残りは全部これ。

いやぁ、大変でした。
このグレー部分の釉薬、
月白という名前の
水色に焼きあがる釉薬なのですが、
ポロリと欠けて剥がれやすいのです。
チョッと指先が当たったら、ポロり。
隣のやつと口どうしが
こつんとしてもポロリ。
そして、直しても焼きあがり後に
「ここ、手直しした場所ですぜ」と
ありありと分かる様な焼き上がりで
出てきたりする。ホント困る~。

今日は愚痴っぽいな。。。

ま、無事全部納品できたので、
良しとします。
今、それぞれのもとで
お使いいただいていると思います。

来週、
御本手の窯、還元、御本手、御本手、
酸化、酸化と窯を焚きます。
まじかよ!誰だよ予定を組んだの。
(私です(笑))

・・また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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工房の風景

2024-12-06 15:41:59 | 工房の事
湯呑みの制作をしております。
(半年前の世界線)


その横で、新人ちゃんが
カップを作っております。


(新人ちゃんは)いま何をしているのかな?


削り・・?


ハンドル付け!

削りをした後に、ハンドルを付けていました。
無事についたら、完成。


ハンドルは、石膏型に粘土を入れて
一本づつ作って、本体とドッキングさせます。

このカップは登り窯にだけ入れられて
焼成されます。
なので、このカップを見かけた方は、
「お。登り窯で焼いたやつやな。」と
つぶやいてくださいね。

朝日焼ツウに思われますから。
(何のメリットもないですが~★)笑)

さぁ、年末の仕事納めまでに
窯を11回は焚く必要があるよ★
(工房、窯元、作陶館の、それぞれの窯)

マジでバームクーヘンを食べないと
やってらんない。
注文しよっかな~ご褒美に~。
んで、心ゆくまで食べるねん(笑)

また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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工房長の仕事

2024-12-04 15:47:30 | 工房の事
こんにちは。
お元気ですか?
わたし?ん~、げんき。
ダイジョブ。ダイジョブ~★
なにが?!(笑)

今日は、工房長の仕事をご紹介。


ロクロの天板にカメ板が。


横には球状の粘土が。


おや?

この玉、実は一本の花生けになります。
一個の玉が一本の花生けに。


一本ずつ作って・・


すらりとした花生けが生まれていきます。

茶碗などは、大きな粘土の塊から
何個も生み出しますが、花活けなど
大きなものは一個になります。
(8寸(約24センチ)までの鉢や皿は
大きな粘土から生み出します)

この花生けは登り窯にだけ入れられます。
次はいつみられるかな~。

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
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下準備

2024-11-25 16:01:11 | 工房の事
こんにちは。
今日は、お獅子を作るための
磁器土を粉にした様子をお伝えします。

磁器土は、
急須などを作るのに使っております。
今回の作業は、その磁土を薄くスライスして、
カラッカラに乾燥をさせて砕きます。


ものすごく大きな乳鉢と乳棒で
砕いていきます。

ところで、なぜ「乳鉢」?
『中国古典籍の「雷公炮炙論」や
「紅楼夢解説」における
「粉にする」「乳のように細かくする」
などの用例から、
「乳」の「柔嫩」という意味を指すものと
考えられています』
「乳鉢 何故?」で検索をかけたら、
AI君が答えてくれました。
へ~。
細かくするからなのね。


確かに。細かくしております。

コレを溶かして、いろいろして(割愛)
バケツにためて、使う準備は完了。


磁器土の液体。
(ここに継ぎ足します)


後に、この子達になります
肝心な作り方は全部端折っておりますが、
ひたすらに必要な分量の乾燥磁器土を
砕く作業が工程のほとんどを占めているので
”こんなもん。”と思ってください(笑)

地味な仕事が多いですからね。
陶芸なんて。
登り窯も、それに至るまでの
長い地味な作業の方が圧倒的に多い。
(2月にあると確定しかけているので、
今からナーバス(笑))

そんなことで、お獅子できました。
そろそろ朝日焼のHPに載っているかな?
気になった方はチェックしてみて下さいね。
干支のハンコが押されておりますから
毎年違うのです。(色も)

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
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