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貼るぞホーガンの使用例 1


ようこそ !
趣味人(シュミット)の
 プラジェクトX(ばってん)へ!

明日1月23日[ 貼るぞホーガン ]を発売致します。

プラモデルの表面に凹/凸リベットのテクスチャーを規則的に施すのは正確性と技術、それに連続で打っていく忍耐力も必要です。
その作業効率を大幅にアップできるのが、[ 貼るぞホーガン ]です。
主に航空機模型を対象にしていますが、あらゆるスケール、あらゆるジャンルにも対応出来るよう、方眼の目を0.1ミリピッチ刻みで0.6〜2.0ミリで用意しました。

大手メーカーから発売されているのは1ミリ方眼のマスキングシートのみで、大変利用価値はありますが単一素材なのでそれぞれのモデラーの工夫が必要です。

プラモデルは箱を開けたらハイ、完成!と言う訳にはいきません。
自らの手を動かさなければ完成のゴールテープを切る事は出来ません。
パーツをランナーから切り取り、はめ合わせて接着し、更にマークを貼ったり塗装まで進め、完成度の高いものに仕上げていきます。


プラジェクトX(ばって〜ん♡)




1936年、世界で最初のプラモデルがイギリスのIMA社からフロッグブランドでペンギンシリーズ(ゴム動力で飛ばす模型飛行機と対照的に、完全ディスプレイモデルで飛ばないと言うことから)が誕生し、それから20数年たった1959年に発売された、エアフィックスの1/72スケール 零式艦上戦闘機二一型です。



オークションではとんでもない値段が付けられています。何と!二万五千円超!!当時日本には似たような三共ピーナッツシリーズが30円、このキットは舶来品の箔が付いて300円と記録されています。




パーツ数は27個。コクピットはパイロットをとまり木にチョンと座らせるだけ。計器盤も操縦桿もありません。


主翼上面に整然と凸リベットが打たれています。実機の桁の位置に打たれているかどうかは怪しいですが、戦闘機の力強さに必要なテクスチャーです。

私より一つ年下のキットですが、後で紹介する物と比較しても外形寸法に大差は無く、単なる子供向けの玩具ではないスケールものとして通用するものです。
もちろん発売当時に1歳の私が入手出来る訳が有りません。ベテランモデラーから譲り受けたのもで、今年は昭和換算で100年、戦後80年の巡り合わせの年でもありキットのまま残すより、何も手を加える事無く往時のプラモデルの姿として完成させたいと思います。



エアフィックスの零戦発売から50有余年後の2012年、タミヤから同型のキットが発売されました。現時点で決定版と言っても過言では無いでしょう。
同じ縮尺率でもパーツ数は格段に増え、約3倍の80パーツに膨れ上がりました。
スケール物としてモデラーが要求する内部の再現、外観の正確性に応えるべく、メーカーはもう手を加える余地がないほどまでにプラモデルを成長発展させてきました。
買ったばかりのプラモデルを家に持って帰り作るのが待てなくて、みんなで模型屋さんの店先で箱を開けてワーワー騒ぎながら遊んだものです。懐かしい昭和。

こんなに楽しいものづくりの場が街から消えて久しいものです。スケール物は子供の手から大人に渡り、精度も高くなりはしましたが価格もつられて跳ね上がりました。

モデラーとしてマスプロダクツの中にも個性を出した、より完成度の高いものに仕上げたい欲求は抑えられません。細部に渡る精密感溢れる緻密な工作、実機と見紛う塗装の美麗仕上げ、あるいは歴戦の兵としての傷を負い褪色著しい外観仕上げ、そこに無数に打たれたリベットは物言わぬ脇役として全体の仕上がりにいい味を引き出してくれます。
一粒のリベットでは仕上がりの良し悪しに作用はしませんが、整然と並んで打たれた様は、何もない表現に比べ機械ではあっても生気が宿ったかのように映ります。

私がリベットに拘るのは、人の手によって一鋲一鋲打たれて組み上げられてきた機械として兵器としての勇姿を、縮尺模型に再現したいという思いからです。
プラモデルにリベットを打つのは大変です。大量に歪まず正確に。これを書いていても大変な労力を費やすことが頭をかすめます。
リベットを打たなくても誰からも文句を付けられない完成度の高い物を作れる事は確かです。そこがプラモデルのプラモデルたる所以です。

繰り返しになりますが、大量生産品に個性を盛り込む事で世界にひとつだけのものに仕上げる醍醐味を味わいたい、そのモデラーの一助として貼るぞホーガンを世に送り出します。ネーミングはチャラいですが、製品は四角四面の方眼カタブツヤローです。凸リベットの再現にドクターリベットもよろしく!

遡ること65年前、エアフィックスの零戦キットにはコクピットフロアもパイロットシートさえも有りませんでした。しかし金型設計者は機体全面に打たれたリベットは、これでもかと言うほど再現しました。その心意気を受け継ぎ、リベット再現を一部のプロモデラーが持つ職人技から1段も2段もハードルを下げて打てるサポート材を、ある程度のスキルを持ち、オンリーワンを目指すモデラーの皆様に向けて発売したいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。



プラジェクトX(ばって〜ん♡)



前説長くなりました。

通販を主体としていますので、実際お手に取って頂く事が出来ませんので、画像にてご覧下さい。


貼るぞホーガン包装外観





説明書



Aセット内容
0.6/0.7/0.8/0.9/1.0mm方眼シート 5パターン各1枚入り


Bセット内容
1.1/1.2/1.3/1.4/1.5mm方眼シート 5パターン各1枚入り



Cセット内容
1.6/1.7/1.8/1.9/2.0mm方眼シート 5パターン各1枚入り

各セットには方眼シート保護の為、板目表紙を背板に同封しています。



今回から拙ブログにて[貼るぞホーガン]の使用例をアップしていきます。

使用道具 (別売)
・リベット打ちニードル
・定規
・デバイダ
・カッター/ハサミ
・ピンセット
・シャープペンシル
・マスキングテープ
・カッティングマット 
パーツの大きさに応じた取り回しが良い、方眼が印刷されたカッティングマット
・凸リベットを打つ場合は、ドクターリベット使用時の必要道具を追加

※パネルラインに沿って1列のリベットを打つ


貼るぞホーガンのシートから、1コマ分を残して細切りしたものを、パネルラインを目安に貼る。


方眼の交点をニードルで突いていく。



※パネルラインに沿って凸リベットを打つ


ドクターリベットで凸リベットを打つラインを、ニードルで軽くマーキング。


作例に使用したドクターリベットSW-003。
リベットの高さになる0.1mm厚のプラペーパー
接着剤の点付け用にリベットメイト
接着剤は無樹脂接着剤/タミヤリモネンセメントの単独使用又は混合



マーキングに追随して凸リベットを打つ。直線上に等間隔に打つことができる。







貼るぞホーガンの上からタマグリを押し付けると、痕跡を付ける為に必要以上に圧力をかけてしまい、また剥いでしまうまで仕上がりが確認できないので、貼るぞホーガンを打ちたい場所に寄せて貼り、それに沿って打っていく。


次回は千鳥打ち、平面への多段打ちの使用例をアップします。




ウクライナに栄光あれ!



英雄に栄光あれ!



今日もご覧頂き
 ありがとうございました。m(_ _)m

今回は この辺で
    ごきげんよう (^o^)/


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