7月30日の午後から浦添市に行き星雅彦氏と話した。「集団自決」について特集を組んだ『うらそえ文藝』第14号が出てから何かと話題になっているので、いろいろ聞いてみたいことがあり、面会をお願いしたらすぐに応じてくださった。喫茶店で2時間余り、『うらそえ文藝』のことや『鉄の暴風』のこと、チャンネル桜への出演や援護金のことその他、話をうかがい、質問にていねいに答えてもらって、とても感謝している。
星氏が話したことは『うらそえ文藝』第14号やユーチューブで見られる記者会見の映像、チャンネル桜の映像などですでに明らかにされていることが多いので、ここではくり返さない。ただ、チャンネル桜への出演がどのような経過でなされたかは、まだ明らかにされていないと思う。それを明らかにすることが星氏にマイナスになるとは思えず、むしろ誤解を解く面もあると思うので紹介したい。以下は星氏の語ったことで、( )内の言葉は私が補ったものである。
7月上旬に櫻井よしこから電話があった。最初は桜井というので、今度の『うらそえ文藝』に載っている桜井道子かと思って話をしていたら、どうも違う。どちらの桜井さんですかと訊いたら、櫻井よしこです、という。よしこはどう書くんですかと訊くと、ひらがなのよしこだという。それで(評論家の)櫻井よしこだと分かった。
産経新聞に載った記事に刺激を受けたと話していた。チャンネル桜をご存じですか、と言うので、知らない、と言うと、チャンネル桜について説明したあとに、(県庁の記者クラブでやった)記者会見のことについて、写真(映像)が良くないので、話の内容はそのままでいいから、新たに撮影させてもらえないかということで、井上というチャンネル桜のディレクターと替わった。(電話の)後ろはざわついていて事務所のようだった。櫻井よしこの事務所からかけていたのかもしれない。
電話の四、五日あとにホテル・エッカでチャンネル桜の撮影があった。最初に僕が15分くらい一人でしゃべって、そのあとに上原正稔が40分くらい一人でしゃべった。そのあとに僕と上原の二人、それに井上と何という名前だったか、女性も入れて話をした。
ノートを手でばりばりやっていたのは、今まで何回も聞かされた同じ話(平和の礎の件)を上原がまたやり始めたのでイライラしていた。
チャンネル桜に出たのは、自分たちの主張が広まるならいいんじゃないか、と思ったから。インターネットはやらないので、チャンネル桜の映像はまだ見ていない。これから見てみようと思う。
『週刊新潮』の記事は雑誌の記者が取材に来て、ハーバビューホテルで話をした。櫻井よしこは来ていない。櫻井よしことはまだ会ったことがない。(電話で話したときに)8月に女性団体の主催で講演会があり沖縄に来るので、その時に取材をお願いするかも知れないと言っていた。これから会うかもしれない。
星氏の話に出てくる井上とは、チャンネル桜キャスターの井上和彦氏だと思うが、星氏はディレクターと言っていたのでそのように記した。
以上の星氏の話から分かるのは、『週刊新潮』09年7月16日号に掲載された櫻井よしこ〈「集団自決に軍命はなかった」と口に出せない沖縄「言論封鎖者会」〉というレポートやチャンネル桜への星・上原両氏の出演交渉など、桜井よしこ氏が動いて仕掛け人になっているということだ。話をしていて星氏もそのことに気づいたようだった。
『SAPIO』7月22日号の「ゴーマニズム宣言」でも上原正稔氏が似顔絵入りで出てくる。『週刊新潮』『SAPIO』『チャンネル桜』と連続的かつ集中的に星・上原氏を取り上げているのは偶然ではなく、櫻井氏を中心に仕掛け人たちが連携してうごめいているということだ。『うらそえ文藝』が出たことを格好の機会として、沖縄を「言論封鎖社会」と印象づけ、沖縄の新聞社を叩く材料として彼らは星・上原氏の発言を利用している。
ちなみに、『週刊新潮』のレポートは【日本ルネッサンス拡大版】[第370回]櫻井よしことなっていて、〈ジャーナリストの櫻井よしこ氏がレポートする〉という紹介文や〈7月2日、両氏に那覇市内で会った〉という本文の記述などから、これを読んだ読者は櫻井氏が沖縄に行き、星・上原両氏から直接取材してレポートしたと勘違いしただろう。しかし、星氏によれば櫻井氏自身は取材していない。『週刊新潮』や櫻井氏からすれば「よくある手法」なのかもしれないが、あたかも櫻井氏が現地取材をしたかのように読者を欺くのはやめてもらいたいものだ。
星氏はインターネットをやらないので、チャンネル桜の映像を見ていないし、チャンネル桜が他にどのような番組を流しているかも知らないという。『うらそえ文藝』やチャンネル桜での発言をめぐって、インターネット上でどのような議論が交わされているかも、まったくと言っていいほど知らない。そもそも余り関心がなかったようだが、自分が編集長を務める雑誌や自分の発言が、現在どのような形で利用され、議論されているかについて、きちんと把握すべきだろう。
もう一つ確認しておきたかったのが、星氏が大江・岩波沖縄戦裁判の一審・二審の判決文を読んだのかということだった。『うらそえ文藝』第14号は発刊された直後に私のもとへも送られてきた。一読して感じたのは、星氏も上原氏も判決文をちゃんと読んでいないのではないか、ということだった。確認してみると予想通り、判決文は読んでいない、新聞に載った要旨を読んだだけ、ということだった。
私が判決文を見せると、インターネットから印刷できるのか、と驚いていた。私の方で判決文を印刷して送ることを約束したのだが、判決文を読んでいないために『うらそえ文藝』では、何を今さら、という議論を星・上原両氏がやっている箇所が目立つ。
大江・岩波沖縄戦裁判は、原告側、被告側双方が既存の文献資料や証言は元より、新たな証言、資料を掘り起こして争った。それだけに慶良間諸島の「集団自決」の問題点が、双方の主張がぶつかり合うなかで数多く検証された。もちろん、裁判で取り上げられなかった問題もあり、下された判決で歴史の「正解」が示されたわけでもない。これからも検証作業は必要であり、歴史の事実の解明は裁判とは別になされるべきだと、二審の判決文で小田裁判長らが自ら記している。その上で、一審、二審の判決文はこれから慶良間諸島の「集団自決」問題を論じる上で必読の資料である、と私は考えている。星・上原両氏はまず判決文をちゃんと読んで自説を展開すべきだろう。
星氏が話したことは『うらそえ文藝』第14号やユーチューブで見られる記者会見の映像、チャンネル桜の映像などですでに明らかにされていることが多いので、ここではくり返さない。ただ、チャンネル桜への出演がどのような経過でなされたかは、まだ明らかにされていないと思う。それを明らかにすることが星氏にマイナスになるとは思えず、むしろ誤解を解く面もあると思うので紹介したい。以下は星氏の語ったことで、( )内の言葉は私が補ったものである。
7月上旬に櫻井よしこから電話があった。最初は桜井というので、今度の『うらそえ文藝』に載っている桜井道子かと思って話をしていたら、どうも違う。どちらの桜井さんですかと訊いたら、櫻井よしこです、という。よしこはどう書くんですかと訊くと、ひらがなのよしこだという。それで(評論家の)櫻井よしこだと分かった。
産経新聞に載った記事に刺激を受けたと話していた。チャンネル桜をご存じですか、と言うので、知らない、と言うと、チャンネル桜について説明したあとに、(県庁の記者クラブでやった)記者会見のことについて、写真(映像)が良くないので、話の内容はそのままでいいから、新たに撮影させてもらえないかということで、井上というチャンネル桜のディレクターと替わった。(電話の)後ろはざわついていて事務所のようだった。櫻井よしこの事務所からかけていたのかもしれない。
電話の四、五日あとにホテル・エッカでチャンネル桜の撮影があった。最初に僕が15分くらい一人でしゃべって、そのあとに上原正稔が40分くらい一人でしゃべった。そのあとに僕と上原の二人、それに井上と何という名前だったか、女性も入れて話をした。
ノートを手でばりばりやっていたのは、今まで何回も聞かされた同じ話(平和の礎の件)を上原がまたやり始めたのでイライラしていた。
チャンネル桜に出たのは、自分たちの主張が広まるならいいんじゃないか、と思ったから。インターネットはやらないので、チャンネル桜の映像はまだ見ていない。これから見てみようと思う。
『週刊新潮』の記事は雑誌の記者が取材に来て、ハーバビューホテルで話をした。櫻井よしこは来ていない。櫻井よしことはまだ会ったことがない。(電話で話したときに)8月に女性団体の主催で講演会があり沖縄に来るので、その時に取材をお願いするかも知れないと言っていた。これから会うかもしれない。
星氏の話に出てくる井上とは、チャンネル桜キャスターの井上和彦氏だと思うが、星氏はディレクターと言っていたのでそのように記した。
以上の星氏の話から分かるのは、『週刊新潮』09年7月16日号に掲載された櫻井よしこ〈「集団自決に軍命はなかった」と口に出せない沖縄「言論封鎖者会」〉というレポートやチャンネル桜への星・上原両氏の出演交渉など、桜井よしこ氏が動いて仕掛け人になっているということだ。話をしていて星氏もそのことに気づいたようだった。
『SAPIO』7月22日号の「ゴーマニズム宣言」でも上原正稔氏が似顔絵入りで出てくる。『週刊新潮』『SAPIO』『チャンネル桜』と連続的かつ集中的に星・上原氏を取り上げているのは偶然ではなく、櫻井氏を中心に仕掛け人たちが連携してうごめいているということだ。『うらそえ文藝』が出たことを格好の機会として、沖縄を「言論封鎖社会」と印象づけ、沖縄の新聞社を叩く材料として彼らは星・上原氏の発言を利用している。
ちなみに、『週刊新潮』のレポートは【日本ルネッサンス拡大版】[第370回]櫻井よしことなっていて、〈ジャーナリストの櫻井よしこ氏がレポートする〉という紹介文や〈7月2日、両氏に那覇市内で会った〉という本文の記述などから、これを読んだ読者は櫻井氏が沖縄に行き、星・上原両氏から直接取材してレポートしたと勘違いしただろう。しかし、星氏によれば櫻井氏自身は取材していない。『週刊新潮』や櫻井氏からすれば「よくある手法」なのかもしれないが、あたかも櫻井氏が現地取材をしたかのように読者を欺くのはやめてもらいたいものだ。
星氏はインターネットをやらないので、チャンネル桜の映像を見ていないし、チャンネル桜が他にどのような番組を流しているかも知らないという。『うらそえ文藝』やチャンネル桜での発言をめぐって、インターネット上でどのような議論が交わされているかも、まったくと言っていいほど知らない。そもそも余り関心がなかったようだが、自分が編集長を務める雑誌や自分の発言が、現在どのような形で利用され、議論されているかについて、きちんと把握すべきだろう。
もう一つ確認しておきたかったのが、星氏が大江・岩波沖縄戦裁判の一審・二審の判決文を読んだのかということだった。『うらそえ文藝』第14号は発刊された直後に私のもとへも送られてきた。一読して感じたのは、星氏も上原氏も判決文をちゃんと読んでいないのではないか、ということだった。確認してみると予想通り、判決文は読んでいない、新聞に載った要旨を読んだだけ、ということだった。
私が判決文を見せると、インターネットから印刷できるのか、と驚いていた。私の方で判決文を印刷して送ることを約束したのだが、判決文を読んでいないために『うらそえ文藝』では、何を今さら、という議論を星・上原両氏がやっている箇所が目立つ。
大江・岩波沖縄戦裁判は、原告側、被告側双方が既存の文献資料や証言は元より、新たな証言、資料を掘り起こして争った。それだけに慶良間諸島の「集団自決」の問題点が、双方の主張がぶつかり合うなかで数多く検証された。もちろん、裁判で取り上げられなかった問題もあり、下された判決で歴史の「正解」が示されたわけでもない。これからも検証作業は必要であり、歴史の事実の解明は裁判とは別になされるべきだと、二審の判決文で小田裁判長らが自ら記している。その上で、一審、二審の判決文はこれから慶良間諸島の「集団自決」問題を論じる上で必読の資料である、と私は考えている。星・上原両氏はまず判決文をちゃんと読んで自説を展開すべきだろう。
「7月2日、両氏に那覇市内で会った。」
と書きました。
しかるに星雅彦氏は、
「櫻井よしこ氏とは会っていない」といってます。
驚きです。しかも顔も知らない「櫻井よしこ」氏がチャンネル桜の井上氏を紹介するというのも奇妙です。「櫻井よしこ」氏とは、一体全体、何者なのでしょうか?
星氏が判決文を読んでいない、というのも大きな驚きです。
そうして、星氏が照屋昇雄氏の『証言』を「正論」で読んだだけでビデオでは聞いてないこともわかりました。星氏にはビデオ版の照屋『証言』も聞いて(読んで)もらいたいと強く思いました。※
※ビデオ版の照屋『証言』は法廷にも提出されていません。照屋氏が証言台に立てなかったばかりか、「陳述書」すら提出できなかった理由は、ビデオ版(元版)の照屋『証言』を見聞きすれば、どなたもお解りになるかと存じます。
http://www.youtube.com/watch?v=1S-aZzzt4Mw&mode=related&search=
http://www.youtube.com/watch?v=WawZhQ1bv_w&mode=related&search=
その最後には、照屋『証言』が赤松元隊長の家族から否定されていることが、表示されています。
私は「照屋ビデオ採録」を星雅彦さんの為に公開いたしました。
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/830.html
どなたかお知りあいの方が星さんに送ってくだされば幸いです。(私へのことわり、事後報告などは一切無用です)
http://www.youtube.com/watch?v=WawZhQ1bv_w&mode=related&search=
の6分10秒ぐらいからです。
テロップ-3
赤松大尉のご家族は
赤松大尉が島民を思って
自決軍命令を
承諾したということを
疑問視し、否定している
テロップ-4
したがって村長または村の幹部が
赤松大尉の了解のないまま
厚生省に対して自決命令が
あったという保証申請書を提出した
可能性も否定はできない。
なお、チャンネル桜が最近再放送に使った、
http://www.youtube.com/watch?v=LsVIOTLd-vQ
では、そのテロップ部分はカットされています。