辺野古新基地建設の資材搬入が行われているキャンプ・シュワブのゲート前や安和の琉球セメント桟橋の出入り口、本部港塩川区などで警備業務を担当しているのがテイケイである。新型コロナウイルスの感染が拡大してから、各現場のテイケイ警備員は上の写真のような透明マスクを着けている。
このマスクはきちんと着けても、上下左右に大きな隙間が空く。息苦しくはないだろうが、唾液の飛散に関しては、口からまっすぐ出る分は防げても、周辺から飛沫が漏れていくのは明らかだ。
黙って立哨警備しているなら問題ないだろうが、テイケイの警備員は現場で大きな声を出し続けている。抗議する市民から1メートル以内の距離でも、平然と発声している。
車両に合図するため笛を吹くテイケイ警備員は、透明マスクを下ろして笛を吹き、そのあともマスクを下ろしたまま大声を出している。市民が注意しても無視し、中にはわざと声を大きくする者もいる。透明マスクが見せかけにすぎないことを自ら示している。
テイケイは熱中症対策を持ち出すかもしれない。しかし、同じ現場で抗議する市民や機動隊員、沖縄防衛局員、作業員などすべてが、不織布マスクや布マスクを着けている。運動量から言えば抗議する市民や機動隊員、作業員の方がはるかに多い。
テイケイ警備員以外のすべての人が、新型コロナウイルスの感染防止を優先し、不織布マスクや布マスクを着け、あるいは布で顔を覆って唾液が飛散しないように配慮している。熱中症はこまめに水を飲み、休憩をとることで対策している。
同じことがどうしてテイケイにできないのか。新型コロナウイルスは唾液に多く含まれ、マスクの着用が感染防止に有効であることが明らかとなっている。自分がうつらないためではなく、人にうつさないためにみんなマスクを着けているのだ。
現場で大声を頻繁に出すテイケイの警備員が、透明マスクの使用を続けるなら、感染防止の配慮に欠けている。ただでさえ隙間だらけの透明マスクを、わざとおろして使用するのは、市民の前に立つ警備員として失格である。
テイケイはすぐに透明マスクの使用を止め、不織布マスクか布マスクを使用し、唾液の飛散防止を徹底すべきだ。熱中症対策は水分補給や交替をこまめにやることで対応できる。沖縄防衛局は自らが不織布マスクを着けているのに、どうしてテイケイを指導しないのか。
今日は新型コロナウイルス感染者が東京で224人、全国では355人も出ている。沖縄も米軍を含めて連日感染者が出ており、新たな段階に入っている。テイケイは状況の変化を真摯に認識すべきであり、沖縄防衛局はきちんと監督すべきだ。