28日(土)は午後1時55分頃、名護市の瀬嵩の森に行き大浦湾の様子を見た。
灯台跡には報道関係者が大勢集まっていて、軟弱地盤が広がる海底に砂を撒く作業が始まった様子を取材していた。
トレミー管式砂撒船に乗ったショベルカーが、横付けされた台船から砂をすくい、トレミー管に砂を入れていた。
次から次に砂を入れるのではなく、数分の間をおいてショベルカーが砂をすくっていた。
背後に見えるのは、土砂陸揚げが行われているK8護岸。曇り空の下、他の工事はなくひっそりした湾内で、砂撒き作業だけが寂しく行われていた。
上の2枚は瀬嵩の海岸から撮ったもので、ショベルカーで横付けされた台船から砂を取り、トレミー管に入れている。
28日は御用納めに関わらず、年内に軟弱地盤の改良工事を開始したと打ち出すため、政府が無理くり始めた作業だ。
政府は工事の進行を強調したいのだろうが、その強引さを見れば焦りすら感じる。
テレビのニュースで、子ども食堂で食事をしている子どもたちの映像が流れていた。
年末年始でも生活のために働いている人もいれば、炊き出しの食事を求めて並ぶ人たちもいる。
奨学金を返すために必死の人もいれば、老後の不安を抱えて節約している人もいるだろう。
この馬鹿げた工事を1日も早く止めて、限られた予算を日々苦しんでいる人たちのために使うべきだ。
瀬嵩の森では野イチゴが清楚な花を咲かせていた。