対米隷従、官僚あやつり、財界言いなりの民・自・公・国民新連合によって、消費税率引き上げ法案が衆議院で可決された。政権公約を次々と投げ捨て、自・公と手を組んで大政翼賛会的状況を作りだし、法案を可決させた野田政権の政治手法はひどい。こんな手法が当たり前のようにまかり通れば、憲法改正の発議もたやすくなされるだろう。
民主党の分裂、造反が言われるが、有権者に示した公約を守るという、政治家として当たり前の行動をとり、筋を通したのが誰かは分かりきったこと。沖縄選出の民主党議員、玉城デニー氏と瑞慶覧長敏氏は反対に票を投じていた。久しぶりに姿を目にした元社民党の辻本清美氏は賛成に投票していたが、落ちるところまで落ちたものだ。公約破りを反省するどころか居丈高に居直り、変節を重ねて生きようとする政治家は、1日も早く消えた方がいい。
国政はこれから大きく流動しそうだが、県政の方も波乱含みだ。今日26日から県議会が開会した。初っ端から議長選出で混乱しているが、注目したいのは識名トンネル問題である。仲井真知事は6月21日に記者会見を開き、現土木建築部長の更迭や自らの3カ月50パーセント減給などの処分を発表した。しかし、これで幕引きとはすまされない。
『週刊文春』6月21日号に、ジャーナリスト・大清水友明氏の〈沖縄県 仲井真知事のカネと女〉という記事が載っている。沖縄県が識名トンネルの工事に際し、虚偽の契約書を作成して5億円余の補助金を受け取っていた問題を追求したもの。同トンネルの工事を請け負ったのは大手ゼネコンの大成建設を中心としたJV(共同企業体)。その大成建設と仲井真知事および知事の恋人であるUという女性の関係についてこう記している。
〈別の県庁幹部はこう推測する。
「土木建築部はピリピリしていて、他部の職員とこの件について話をするのを避けていて、庁内では『もしや』と囁かれています。かねてからあの人たちは大成建設との関係が取り沙汰されていましたから」
県庁内で囁かれている"あの人たちこ"そ、仲井真知事とU氏のことである。
「識名トンネルの工事を受注した当時の大成建設の社長と仲井真知事は、東京大学工学部の同窓。卒業年次も一年しか変わらず、親しそうだった」(県財政関係者)
そして地元業者らは、
「知事以上に大成建設と親しいのがUだ」と口を揃える。クレーンなど大型重機を扱うU氏の会社は大成建設の指定業者を名乗り、大成建設が県内で工事をする際には頻繁に下請けや孫請けとして工事に参加する〉(153頁)。
記事によれば、当事者である大成建設や仲井真知事、恋人のU氏は識名トンネルの件で互いの関係を否定したという。当たり前の反応ではあるが、選挙直後の県議会で識名トンネル問題がどう取り上げられるか、注目したい。
この時期に『週刊文春』にこういう記事が載る背景には、MV22オスプレイ配備や普天間基地「移設」問題などでとからんで、仲井真知事に揺さぶりをかける国の意図もありそうだ。国に弱みを握られて仲井真知事の言動に変化が生じることはないか、オスプレイ配備反対をどこまで意欲的に取り組むか、こちらも注意して見ておきたい。
民主党の分裂、造反が言われるが、有権者に示した公約を守るという、政治家として当たり前の行動をとり、筋を通したのが誰かは分かりきったこと。沖縄選出の民主党議員、玉城デニー氏と瑞慶覧長敏氏は反対に票を投じていた。久しぶりに姿を目にした元社民党の辻本清美氏は賛成に投票していたが、落ちるところまで落ちたものだ。公約破りを反省するどころか居丈高に居直り、変節を重ねて生きようとする政治家は、1日も早く消えた方がいい。
国政はこれから大きく流動しそうだが、県政の方も波乱含みだ。今日26日から県議会が開会した。初っ端から議長選出で混乱しているが、注目したいのは識名トンネル問題である。仲井真知事は6月21日に記者会見を開き、現土木建築部長の更迭や自らの3カ月50パーセント減給などの処分を発表した。しかし、これで幕引きとはすまされない。
『週刊文春』6月21日号に、ジャーナリスト・大清水友明氏の〈沖縄県 仲井真知事のカネと女〉という記事が載っている。沖縄県が識名トンネルの工事に際し、虚偽の契約書を作成して5億円余の補助金を受け取っていた問題を追求したもの。同トンネルの工事を請け負ったのは大手ゼネコンの大成建設を中心としたJV(共同企業体)。その大成建設と仲井真知事および知事の恋人であるUという女性の関係についてこう記している。
〈別の県庁幹部はこう推測する。
「土木建築部はピリピリしていて、他部の職員とこの件について話をするのを避けていて、庁内では『もしや』と囁かれています。かねてからあの人たちは大成建設との関係が取り沙汰されていましたから」
県庁内で囁かれている"あの人たちこ"そ、仲井真知事とU氏のことである。
「識名トンネルの工事を受注した当時の大成建設の社長と仲井真知事は、東京大学工学部の同窓。卒業年次も一年しか変わらず、親しそうだった」(県財政関係者)
そして地元業者らは、
「知事以上に大成建設と親しいのがUだ」と口を揃える。クレーンなど大型重機を扱うU氏の会社は大成建設の指定業者を名乗り、大成建設が県内で工事をする際には頻繁に下請けや孫請けとして工事に参加する〉(153頁)。
記事によれば、当事者である大成建設や仲井真知事、恋人のU氏は識名トンネルの件で互いの関係を否定したという。当たり前の反応ではあるが、選挙直後の県議会で識名トンネル問題がどう取り上げられるか、注目したい。
この時期に『週刊文春』にこういう記事が載る背景には、MV22オスプレイ配備や普天間基地「移設」問題などでとからんで、仲井真知事に揺さぶりをかける国の意図もありそうだ。国に弱みを握られて仲井真知事の言動に変化が生じることはないか、オスプレイ配備反対をどこまで意欲的に取り組むか、こちらも注意して見ておきたい。