海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

軽石とうねりの中での海上行動

2022-04-06 23:59:11 | 米軍・自衛隊・基地問題

 6日(水)はカヌー6艇と抗議船2隻(平和丸・不屈)で海上行動を行った。

 カヌーメンバーは平和丸に乗って長島の間を抜け、大浦湾に出た。

 航路ではガット船2隻(聖嘉、第51進宏丸)が大浦湾から出て、5隻(寿鷲丸、第八高砂丸、第八太海丸、marumasa5号、國喜18)が入るところだった。

 ほかにmarumasa6号が長島近くでランプウェイ台船に土砂の積み替えを行っていた。

 辺野古側海域から大浦湾にかけて軽石が漂っていて、大浦湾ではうねりも高かった。エンジンに軽石を吸い込むといけないので、平和丸は安全な場所に移動し、カヌーメンバーも船上から監視活動を行った。

 N2護岸とK9護岸ではランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げが行われていた。

 K8護岸では午前9時頃から海中の消波ブロックを撤去する作業が始まった。

 軽石がかなり漂っていたため、この日の海上行動は早めに切り上げた。

 平和丸で松田ぬ浜に戻る途中、カヌーに乗ってK3護岸からK2護岸沿いに漕ぎ、L字型擁壁の内側に建設中の壁の様子を近くから確認した。

 新年度を迎え、海保の皆さんも人事異動で辺野古を離れていく人がいる。海保になるとき、辺野古の警備のような任務を考えていなかった人がほとんどだろう。

 海を守り、人命を救助したい。多くの人はそういう思いで海保になったはずだ。にもかかわらず、米軍基地建設のために海を破壊する手助けをしていることに、内心では葛藤していた海保もいると思う。

 仕事だから……、と割り切って終わらせずに、米軍基地の過重負担を背負わされている沖縄のことを考え続け、新たな場所では海保として誇れる仕事をしてほしいものだ。

 


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