ガラパンの街角に咲く南洋桜。宿泊したハファダイビーチホテルの近くで。
今年は雨が少ないので例年より一ヶ月以上早く花が咲いている、という話をサイパンでもテニアンでも耳にした。
その点は沖縄も似ていて、梅雨入りしても雨の降らない日が続く中、名護のあちこちで鳳凰木の花が咲いている。
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彩帆神社跡のそばに咲いていた南洋桜。彩帆と書いてサイパンと読む。私の感覚ではなかなか桜のイメージと重なり合わないのだが、移民した人たちにとっては、満開のこの木の下で募った望郷の思いが、桜を幻視させたのだろうか。
ヤマトゥに多いソメイヨシノとウチナーのヒカンザクラとでは、咲く時期も花の色も散り方も違う。同じく南洋桜と呼んでいても、ヤマトゥからの移民とウチナーからの移民とでは、抱くイメージに微妙な . . . 本文を読む
サイパン国際空港を出ると沿道には南洋桜の並木が続いていた。沖縄では鳳凰木と呼ばれて街路樹や公園の植栽としてよく利用されているが、サイパン島、テニアン島ではいたるところで満開の赤い花が見られ、青空に映えていた。 . . . 本文を読む
知人が農作業中にハブに咬まれたということで、救急車で病院に運ばれた。治療してすぐに帰れるかと思ったら、一週間ほど入院が必要だと言われてしょげていたとのことだが、それくらいですんでよかった。
梅雨に入って蒸し暑い日が続くこの時期は、ハブの活動も活発化する。サトウキビ畑はネズミが多く、それを狙ってハブが枯れ葉の下に潜んでいて、農作業中に指や手を咬まれることが多い。知人もサトウキビ畑で草取りをしてい . . . 本文を読む
沖縄では梅雨に入ったというのに雨が降らない日が続いている。北部のダムの貯水率が低下し、渇水対策が呼びかけられている。サイパン・テニアンでも今年は雨が少なく、南洋桜(鳳凰木)が例年より一ヶ月以上早く咲き、マンゴのー実が大きくなる前に熟して落ちてしまっている、と話されていた。
5月下旬から6月初旬のこの時期、64年前は雨の日が多く、泥濘にまみれながら沖縄島の南部に向かって、敗走する日本軍と避難する . . . 本文を読む
サイパン・テニアンから帰った翌日、あるお年寄りから話を聞く機会があった。その方が長年生活をともにされた方もサイパンからの帰還者で、彼の地で戦争を体験し、二人の子どもを亡くしていたとのこと。戦火に追われて逃げる途中、子どもを抱いて座っていたら、砲弾の破片が子どもを貫通し、その人の内股に刺さった。そうやって一人の子ども亡くし、本人も重傷を負い、さらにもう一人の子を亡くしたのだという。
話をしてくれ . . . 本文を読む