報道各位
「第15回Prudential Spirit of Communityボランティア・スピリット賞」
ブロック賞とコミュニティ賞が決定
ボランティアをする青少年を称える第15回Prudential Spirit of Communityボランティア・スピリット賞
(主催:プルデンシャル生命、ジブラルタ生命、プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命、エジソン生命、スター生命、日本教育新聞社)(後援:文部科学省、共同通信社、日本赤十字社)の個人およびグループの受賞者195組(ブロック賞45組、コミュニティ賞150組)が決定し、11月に全国7か所で開催される「ブロック表彰式&フォーラム」で表彰されます。
ボランティア・スピリット賞は、12歳から18歳までの青少年が積極的にボランティアに参加できる社会環境を構成することを目指して1997年に創設されました。
毎年、青少年のボランティアへ活動への積極的な取り組みを奨励しており、今年で15回目を迎えました。
今回は全国から延べ39,543名の学生の活動を綴った2,030通の応募が寄せられ、厳正な審査の結果、このたび、ブロック賞45組、コミュニティ賞150組を選出しました。
受賞者の皆さんは、全国7か所で開催される「ブロック表彰式&フォーラム」に招待され、表彰状とメダル、ボランティア活動支援金(ブロック賞5万円、コミュニティ賞2万円)が贈られます。
また、当日は他のボランティア仲間との交流や情報交換のための様々なプログラムが用意されています。
なお、ブロック賞受賞者は、12月25日(日)に東京・有楽町朝日ホールで開催される全国表彰式に招待されます。
全国表彰式では、改めて、ブロック受賞者の中から、文部科学大臣賞2組、米国ボランティア親善大使2組(2012年5月に米国ワシントンD.C.で開催されるSpirit of Community全米表彰式に派遣)、並びにSpirit of Community奨励賞8組が選出され、その栄誉を称えられます。
以上は、ボランティア・スピリット賞事務局が報道各社へ送った案内状です
ボランティア・スピリット賞の概要がお分かり頂けると思います。
これくらいの情報ならハハでもホームページを見て知っていました
ボランティアをしている中高生を表彰して慰労してあげるんだな、と。
しかし、実際に表彰式&フォーラムに参加してみて、その本当の趣旨がわかりました。
ブロック表彰式プログラム
1.コミュニティ賞表彰
2.ブロック賞表彰
3.記念撮影
4.情報交換会
このSpirit of Community(略してS.O.C)の「趣旨」は3つあります。
称えること
ボランティア活動をしている中高生に「おめでとう」ではなく「ありがとう」を贈ります。
速さや技を競うスポーツや芸術とは違って、活動に優劣をつけるためのものではありません。
ボランティアの「精神」自体に感謝の気持ちを伝えるのです
実際、スタッフの皆さんにかけられた言葉は「おめでとう」ではなく、「ありがとう」でした。
表彰式でも「おめでとう」ではなく、「いつも頑張ってくれて、ありがとう」でした。
子どもたちにとっては、照れ臭いけれどとてもうれしい言葉だなと思いました
日本人は「ありがとう」という言葉を口に出すのが苦手ですよね
また、褒められてしかるべきことをしているのに、それを表に出してアピールするのも下手で、奥ゆかしく隠しておくのが美徳、という雰囲気がありますよね
あんなにみんなからオープンに「ありがとう」と言われると、子どもたちも嫌な気持ちはしないでしょうし、今後の励みにもなるのではないかと思いました。
引率者のハハにまでみなさんから「ありがとう」と言われて正直初めは面喰いましたが、とてもうれしかったです
スクリーンで一組ずつ活動内容を紹介し、一人一人を表彰しながら「ありがとう」を伝えます。
司会者から1~2個のインタビューがあり、引率者にもマイクが向けられました
旅人の活動内容
「中学3年の時には生徒会長を務め、都内で月1回行われる中学生徒会懇談会の際に、学校代表として1年間清掃活動を行いました。
東日本大震災では、自分で情報収集と交通手段の手配を済ませ、震災3週間後に宮城県石巻で単身4泊5日のボランティア活動を行いました。」
当日のインタビュー
「石巻のボランティアでは野宿だったと聞きましたが、何が大変でしたか?」
「畳の搬出や泥出しなどに携わったんですが、ボランティアをするためには怪我をしたりしないように、まず「自分の身を守る」ということに気をつけました。」
「震災ボランティアを通じて何を学びましたか?」
「ボランティアをする時に大切なことは、情報だけではなくて実際に現地に足を踏み入れて、現地の方々の話を直接聞くことが大切だと思いました。」
(全然あがらず、しっかりした受け答え。旅人結構やるじゃん)
ハハから一言
「本日はこのような素晴らしい賞を頂き、本当にありがとうございます。
先ほどから、ボランティアを頑張っている中高生の方々の活動を聞いていて、とても感動しております。
実は、今日は朝早く新幹線に乗り、善光寺にお参りしてまいりました。
久々に息子と二人だけのTripを楽しむ機会を与えて下さったみなさまに、深く感謝いたします。
今日は、息子を産んで本当に良かったと思っております。(会場爆笑)
ありがとうございました。
あっ、全国表彰式の時には髪の毛を切ってください。(またまた爆笑)」
(今思うと、ハハのコメント長っ)
今回の、信越・関東第一ブロック受賞者のみなさんです。
ちなみに、この賞を運営するスタッフの方々もみんなボランティアです。
普段は生命保険会社の社員さんたち。
2,030通もの応募用紙全てに目を通して下さっているそうです。
「今日は、お会いするのを楽しみにしていました!
私の家は宮城県の女川というところにありました。
津波で家も全部流されてしまいましたので、今はこちらに住んでいます。
あの時期にたった一人で石巻に行ってボランティアをしたと知り、今日は実際にお会いしてありがとうを伝えたいと思っていました。
お母さまも勇気が要りましたね。
本当にありがとうございました!」
一人のスタッフの方が休憩中にかけて下さった言葉。
心に染みました
休日にも関わらず、この日のために準備し朝早くからリハーサルを行うなどして大変だったスタッフの方々にこそ、「ありがとう」を伝えたいです。
素晴らしい時間を与えて下さって、本当にありがとうございました
情報交換
表彰だけだと「ふーん、すごいね…」で終わってしまいがちですね。
しかしこのアワードでは、その後の情報交換会でさらに受賞者同士の交流を深めていきます。
つまり、賞を通してボランティアについて情報交換できる「場」を提供することが、この賞の目的の一つでもあるのです。
フォーラムでは、グループに分かれてお互いに質問しあったりディスカッションをして発表したりします。
「ボランティアとは、そもそも何だ」
「ボランティアで学んだこと」
「ボランティアをする時の注意点」…etc
当日はそんなことをディスカッションしていました。
私たち引率者(ほとんどが学校の先生や部活の顧問の先生、ハハのような保護者は少なかったです)も、アワードの感想や意見交換をする場が設けられていました。
ディスカッションも途中から見学することができました。
12歳から18歳の子どもたちの、まさに異年齢集団によるディスカッション。
今日初めて会った者同士なのに、みんな和気あいあいとして明るく、まるで開智のホームルームのようでした
発表する旅人。
他の子どもたちも、みんな、とてもしっかりしていました。
「あっ、お母さんコメント、ナイスでしたよ
母の愛を感じました
」
なんて、高3の女の子に言われてしまいました
受賞者の子どもたちの共通点は「自分の意見をしっかり持ち、それを相手に伝えることのできる力」を持っているところ。
まさに「生きる力」です。
こんな若者たちがもっともっと増えたら、日本の未来は明るい、と本気で思いました
情報の発信
欧米諸国に比べて日本はまだまだボランティアを「特別なこと」として捉える風潮があると思います。
そういう意味では、今回の東日本大震災で、普通の中高生たちがボランティアに目覚めた、というか、ごく自然のこととしてボランティア活動をとらえるようになったのではないかと思います。
今年は青少年にとっての「ボランティア元年」と言っても過言ではないかもしれません。
今回の受賞者も、物資や義援金を集めたりして被災地へ送るなど、震災にからんだ活動が多く見受けられました。
全国の青少年によるボランティア活動や情報を社会に広く発信することにより、ボランティアをしたことのない子どもたちだけでなく、既に行っている子どもたち自身も、より気軽にボランティア活動に取り組めるようになるでしょう。
ひいては、社会全体がボランティア活動を特別なことではなく当たり前のこととして捉える環境ができるはずです。
だから、ハハも、少しでも多くの方たちにこのSOCの活動を知ってもらいたいと思い、こうしてブログに書いています
ハハ自身も、旅人が受賞するまで、SOCのことや賞の存在自体、全く知りませんでしたから…
ある中学生が言っていた言葉がとても印象に残っています。
「あいさつは、最も身近なボランティアだと思います。
なぜなら、相手が気持ちよくなるだけでなく、そのことで自分も気持ちよくなるからです。」
相手も自分もハッピーになれるボランティア
そんなボランティアが日本中にあふれたらどんなに素晴らしい日本になるでしょう
さて、表彰式が終わり、帰路につきました。
新幹線まで少し時間があったので、午前中食べられなかった「信州そば」を食べに駅前の「油や」というお店へ行きました。
表彰状、銀メダル、活動支援金5万円を改めて見ながら、息子と2人…
「来て良かったね。ブロック表彰式でこんなに感動するということは、全国表彰式だと、どんなにスゴイだろうね。楽しみだね。」
…などと話しながら感慨にふけっていると、店員さんの一人がつかつか…
「そちらは何の賞ですか」
「えーっと、実は…」
5分後…
「受賞、おめでとうございます」
と、旅人の前に一杯のリンゴジュースが
本場長野の生絞りリンゴジュース、激ウマでした
店員さん(もしかして店長?だったりして…)の粋なサプライズに、感謝
ありがとうございました
さて、夜遅く帰宅してみると、娘とお父さんがまだ寝ないで、お土産を待っていました。
その日は、お父さんが所属する地元のソフトボールの納会。
なんと、お父さんも3つも「賞」をもらってきていました
本塁打数 第1位。
打点 第1位。
打率 第3位。
その夜は、いろんな賞や景品
やお土産
で埋め尽くされた、我が家の食卓。
「ありがとう」にあふれた一日は、こうして終わりました
感謝、感謝
全国表彰式の予定
12月24日:オリエンテーション → 活動紹介 → グループワーク
12月25日:全国表彰式 → パーティー → ファイナルミーティング
12月26日:東京ディズニーランドツアー
今から楽しみです