神職というのは特殊な世界。
身近に知り合いでもいない限り、一体どんな仕組みになっているのか、ほとんど知らない方、多いですよね
神職の資格が取れる大学は、日本ではたったの2校しかありません。
東京渋谷にある國學院大学か伊勢神宮のすぐ近くにある皇學館大学のいずれかです。
そこを卒業すれば、「正階」さらに実習を経て「明階」という、いわゆる神職の「資格」が取れるのです。
だから全国の神社の子女(主に直系の男子ですが…)が、この2校に集まります。
もちろん一般ぴーぽーでも、必要な課程を履修すれば神職の資格を取ることは可能です。
卒業後は、また日本全国の神社に散らばっていき、それぞれがそれぞれの神社の「宮司(ぐうじ)」「禰宜(ねぎ)」「権禰宜(ごんねぎ)」という役職に就きます。
よく「神主さん」という言い方をしますが、正式な役職名は「宮司さん」で、それが各神社に1人ずついるのです。
そしてその宮司を補佐するのが、禰宜や権禰宜となるわけです。
つい先日、高円宮家の次女・典子さまとのご婚約を発表された千家国麿氏は、出雲大社の禰宜(ねぎ)さんです。
自らの意思で神社の後継ぎという道を選んだ我が息子「風の旅人」
そんな訳で、國學院大学の神道文化学部に通っています
講義には真面目に出席しているようです
大学の勉強は、「面白い」
あらまぁ、意外~
まだ1年生ですが、一般教養だけでなく既に専門課程もガンガン入り、さらに教職課程も取っています
下世話な話題で申し訳ないのですが、やはりタイムリーなだけに興味があり調べてみると…
先述の禰宜さんの年収、まあ、禰宜というのは、会社では部長クラスの地位なのですが…
「出雲大社でも、そんだけ~」という額です。
ましてや、ド田舎の小さな神社の宮司なんて、それだけで生計を立てるのは難しいのが実情なのです
よって、大きな神社の宮司さんでもない限り、大抵の神職の方々は兼業しています。
実家の父親も、やはり学校教員をしていました。
さて、旅人は一体どんな勉強をしているのかと言うと…
・世界宗教文化論Ⅰ
・日本宗教文化論Ⅰ
・宗教学
・神道文化基礎演習
・神道概論
・祭祀学Ⅰ
・神社祭式概論Ⅰ
(あわわ…ハハはアタマがクラクラしてきた
)
・古典講読Ⅰ
・法学
・教育の原理
・コンピュータ技術演習(活用入門)
・スポーツ・身体文化ⅠA
・1st YEAR ENGLISH
・English Ⅰ(R&W)
教職は、高校の国語と社会と体育を取るそうです。
3つも~と思ったけど、取っておかないと、高校は採用枠が少ないから…、って。
でも、第2外国語がないとか。
色々考えてるんだ~
代返は許されず、毎回必ず「出席カード」なるものを提出しなければならないそうです。
また、YouTubeで事前にこれこれの動画を見てくるようにという課題が出され、それを見て予習してきたという前提で講義が行われるそうです
レポートもやっぱりすぐバレるのでしょうね、ネットのコピペは厳禁だとか
ふ~む…時代は変わったのね~
ハハたちの世代の大学生活はというと…
徹夜でマージャンして
朝寝坊して
講義を代返してもらって
出席しても居眠りして
その余力をサークル活動に注ぎ
夜はバイトに精を出し
合コンで呑みまくり
テスト前は友だちのノートをコピーさせてもらい
何とか単位をもらって卒業
そんな学生、特に男子学生、が多かったなぁ
典型的なモラトリアム。
国立の教員養成系の学部でもそんな程度でした。
それでも皆、就職や教員採用試験となると俄然優秀な学生に豹変し、収まるところに収まる。
今みたいに何百社もエントリーしなくてもそこそこ就活すれば就職できる、そんな時代でした。
そんな中でもハハは真面目に勉強したほうかな。
代返は一度もなく、講義ノートはいつも「貸す」方だったし…
成績は一般教養、専門教職課程を通じて「D=不可」を取ったことはないし…
ほとんどが「A=優」か「B=良」。
唯一「C=可」を取ってしまったのが一般教養の「体育実技」と「日本国憲法」。
「体育実技」は出席日数不足、「日本国憲法」は勉強不足が原因。
でもバイトもいっぱいしたし、遊びも思いっきりやってエンジョイして、充実した学生生活だった
旅人もアルバイトしています
実は…今だからカミングアウトしちゃいますが…
高校3年間、某ブラック居酒屋の厨房で働いていた旅人でした
先生、ごめんなさいっ
バイクの免許も車の免許も自分で稼いだバイト代で
その後買った中古バイクも全てバイト代でまかなっています。
バイトの経験は、今となっては色んな意味で彼のものすごいアドバンテージになっています。
新しいバイト先では、働き始めて間もないのに既にバイトリーダーに抜擢されたそうです
学校には遅刻しても、バイトには絶対に死んでも
遅刻しなかったからなぁ…
それはそれは、職人さんです。
マスコミで騒がれている議員の失言も野次も、相手が「どう思うだろうか」ということへの想像力の欠如と、そもそも共感力不足が原因
大学生活をエンジョイしながら人間としての経験値を重ねるなかで、他人の気持ちを理解し寄り添える…
旅人には、そんな宮司になってもらいたいと願っています。