いっくらカラッケツといってもですね、休みの日に食材すら買わず
家でじっとしていたら精神にカビが生えそうだったので
娘くんと行って参りました。大友克洋GENGA展。
芸術鑑賞とチャリティという名目で、もちろんチケット代は家計から捻出。
子どもがタダなのは大変ありがたいですね。宮城出身の大友さんの意向で
収益は震災チャリティに回され、会場を出た後、自分で好きな支援プロジェクトを
選んで半券を投票するしくみになっています。
私、中一くらいだったでしょうか、「AKIRA」の発売を知り、こんな絵の上手い人が
いるんだ、すごい漫画だ、と発売したら即買い、超熟読。以降、私にとって
大友さんは神、みたいな存在だったわけです。体育祭のポスターも「AKIRA」を
まんま真似して、効果線引いて金田くんがハチマキ巻いて走ってるようなのを
総カラーで仕上げた覚えがあります。たかが学内に数日貼るポスターだったのにね、
今なら勉強しろよと言ってやりたいですけど、熱病に浮かされてたみたいです当時。
高校んときに「AKIRA」のアニメ化。私ファンクラブ入ってもちろん初日に観ました。
足かけ、「AKIRA」が完結するころ大学生でしたから、かれこれ10年くらい
コミックの発売が待ち遠しくてたまりませんでした。
今日はその全原画を目にすることが出来て嬉しいやら。基本、漫画はコマ割りを
頭にたたき込んで記憶しているので、もちろん全部覚えていたわけですけど。
揃えたコミックで手放したものも多い中、「AKIRA」だけは永久保存、しかも日焼け
しないように保存しています。モノクロの原画も、カラー原画も素晴らしいクオリティ。
「AKIRA」以外にも、昔懐かしい教育テレビの「YOU」(糸井重里が司会だった)の
オープニング原画とか、CMやカバーイラスト、いろんな作品が観られました。
最後の展示室は写真を撮ってもいいのですが、金田バイクに乗ったり(これは有料の
チャリティ)のほか、「童夢」の名シーンを再現した破壊された壁とか、
壁面に著名な漫画家さん(鳥山明、井上雄彦、浦沢直樹、吉田戦車さん他)の
寄せ書きが多数。これだけでも豪華。
なおギャラリーは廃校後の中学校なので、建物内に複数ギャラリーがあります。
展示の中身が良いので、意外と質素とも言える会場選びもまったく気になりませんし
大友氏のチャリティへの意気込みを感じます。
ただ図録5000円はいいとして、グッズが異様に高いのは、やや残念でした。
会場を出た後、ここはひとつ節約して「すき家」に。
娘、今は牛丼の並を頼んでほしいのに何故におろしポン酢牛丼?
親子で800円ディナーして帰ってきました。