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蓮子と伝助が、花子の自宅近くでバッタリ出会う。
「白蓮事件」以来の出会いである。
驚いた2人。
伝助は秘書に今日の予定を聞き、上京後も相変わらず多忙な日々であると・・・とりつくろう。
照れ隠しなのかも。
すると、蓮子が思わぬ言葉を発する。
「あの・・・。一杯やりませんか」
想定外の言葉に瞠目する伝助。
「はぁ~・・・」
2人は、花子の妹“かよ”が居る屋台で冷酒を飲む。
勘定を蓮子が払う・・・が、女に金を出させるわけにいかないと伝助。
蓮子は自ら稼いだお金で伝助に奢りたいのである。
だまし討ちのように別れたことのケジメをキチンと付けたいとの気持ち、それを伝助は男らしく受け止める。
その後の物語の展開は・・・。
「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事をたのしむ。これが人間だわさ」(鬼平犯科帳より)
人間とは、いついかなる人間であっても、まさにこのように「いいことをしながら悪いことをし、悪いことをしながらいいことをする」・・・生きものである。
蓮子であれ、伝助であれ、花子であれ、すべてこのとおりであろう。
それこそが、人間味ある人物ということ。
取り分け、強烈なキャラクターの加納伝助(筑豊の石炭王と異名をとった伊藤伝右衛門がモデル)、演ずる吉田剛太郎さんのカブも右肩上がりであろう。
最初の頃はワンマンであり、金ですべてが差配できると思っている成り上がり者として描かれていたが・・・。
物語が進むうち、実は心熱き人情味ある人物であると描かれる。
「白蓮事件」は加納伝助にとっても、筑豊の人々にとっても、屈辱的な出来ごとであった。
・・・が、蓮子を心から愛していたと分かった伝助、ゆえに男気のある自らの決断を下してきた。
この事件の一切を忘れ去り、封印してしまった。
であるから、蓮子と再び出会い、蓮子がケジメを付けることに気持ちよく付き合ったのである。
なかなかにできることではない、さすが九州男児。
我が家では、人間味ある男、明治・大正の男気ある人間として、伝助登場に拍手を送っている。
字が読めない、学問もないと時折りこぼす伝助、学問や教養に追い目があったのかも。
だから、お金がすべてであり、お金で買えないものはないと猪突猛進に生きてきた。
ところが、晩年になってお金で買えないものがあることが分かった。
本日の伝助登場の各シーン。
益々、憎めない人物と・・拍手。
ところで、寡黙な秘書役の役者さん、常に伝助に影のように付き添っているがセリフもほとんどない。
それでもなくてはならない存在。
役者さんは誰なのだろう・・・。
伝助役の吉田剛太郎さん、物語の終盤まで、気合を入れて演じてほしい。(咲・夫)
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(出典:NHK公式HP 抜粋)
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