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1960年、米国とソ連を基軸とした東西冷戦下において、実際に起きたソ連による「米国偵察機撃墜事件“U-2撃墜事件”」。
その事件の裏には、5年前に米国で起きたスパイ容疑者捕縛事件があった。
ソ連で捕らえられた米国偵察機のパイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズ(オースティン・ストウェル)と米国で捕らえられている初老のスパイのルドルフ・アベル(マーク・ライランス)の相互交換が、米国とソ連の双方で検討されていた。
画家でありながら、ソ連のスパイとしてFBIにマークされていたルドルフ・アベル(マーク・ライランス)。
大佐と呼ばれている。
その初老のスパイが、ついにFBIに捕縛された。
祖国への忠誠は並みのものではなく、決して口を割ることはなかった。
そのスパイの弁護をすることとなった敏腕弁護士、ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)の苦悩と何事にも屈しない信念が描かれる。
この映画は、実際に起きた米国とソ連のスパイ事件、そこに東独が絡む実話に基づいた壮大なスケールのサスペンスが描かれる。
何といっても、監督のスティーブン・スピルバーグと主演のトム・ハンクスがタッグを組んでおり、重厚な中にも壮大なスケールの見ごたえタップリの映画だった。
敵国のスパイを弁護することを引き受けた弁護士のジェームズ・ドノヴァン、地方裁判所の判事などは、即刻裁判を終えて、さっさと有罪にしてしまいたいとのことだった。
敵国のスパイは、有罪=死刑が常識の時代背景。
たとえ敵国のスパイでも、いったん引き受けたからには弁護士としての職務を果たそうとするジェームズ・ドノヴァン。
そのため、周囲から痛烈に非難される毎日が続いた。
それでも弁護士としての信念のもと、判事にもいろいろと理解を求める。
あまりにも熱心で真摯な態度にスパイのルドルフ・アベルも、祖国への忠義を貫きつつも弁護士のジェームズ・ドノヴァンを信頼するようになる。
ジェームズ・ドノヴァンの働きもあって、有罪となったルドルフ・アベルであるが、死刑を免れ懲役30年が確定する。
あまりにも深入りして弁護したことで、その行為を敵視する者たちがジェームズ・ドノヴァの家に銃弾を何発も撃ち込む・・・。
危うく、家族が怪我をしそうになった。
それほど、危険な弁護だった。
その5年後、「米国偵察機撃墜事件“U-2撃墜事件”」が起きる。
米国のパイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズとソ連のスパイルのドルフ・アベルの交換交渉にジェームズ・ドノヴァが選任された。
すると、ベルリンの壁ができた頃、米国の大学生フレデリック・プライヤー(ウィル・ロジャース)が、東独においてスパイ容疑で捕まっていた。
この大学生をも救出しようと考えるジェームズ・ドノヴァ。
ところが、この事件の責任者でCIAのエージェントのホフマン(スコット・シェパード)は、国家に大事なパイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズの救出を優先する。
対立しながらも、ソ連と粘り強く交渉したジェームズ・ドノヴァは、パイロットと大学生の2名とソ連の初老のスパイ1人との2:1の交換にこぎつけた。
果たして、結末は・・・。
映画のクライマックスが近づくにつれ、益々この映画から目が離せなくなる。
また、弁護士「ジェームズ・ドノヴァ」と敵国の初老のスパイ「ドルフ・アベル」の奇妙な心の通い合いが素晴らしく、見ごたえタップリ。
それぞれの2人が、祖国に忠実に信義を貫くから奇妙な関係が生まれるのかも・・・。
「第88回アカデミー賞では作品賞ほか6部門でノミネートを受け、ソ連スパイのアベルを演じたマーク・ライランスが助演男優賞を受賞した」とのこと。
いい映画だった、感激。(咲・夫)
[追 記]~解説~
スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本と、いずれもアカデミー賞受賞歴のあるハリウッド最高峰の才能が結集し、1950~60年代の米ソ冷戦下で起こった実話を描いたサスペンスドラマ。
保険の分野で着実にキャリアを積み重ねてきた弁護士ジェームズ・ドノヴァンは、ソ連のスパイとしてFBIに逮捕されたルドルフ・アベルの弁護を依頼される。敵国の人間を弁護することに周囲から非難を浴びせられても、弁護士としての職務を果たそうとするドノヴァンと、祖国への忠義を貫くアベル。
2人の間には、次第に互いに対する理解や尊敬の念が芽生えていく。死刑が確実と思われたアベルは、ドノヴァンの弁護で懲役30年となり、裁判は終わるが、それから5年後、ソ連を偵察飛行中だったアメリカ人パイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズが、ソ連に捕らえられる事態が発生。
両国はアベルとパワーズの交換を画策し、ドノヴァンはその交渉役という大役を任じられる。第88回アカデミー賞では作品賞ほか6部門でノミネートを受け、ソ連スパイのアベルを演じたマーク・ライランスが助演男優賞を受賞した。
(出典:映画.com 抜粋)
(出典:映画.com 抜粋)
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