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江戸、小石川養生所が舞台の物語「赤ひげ」(主演:船越英一郎)。
これまで、ドラマ化や映画化されているが、一度も見たことがない。
黒澤明監督作品の「赤ひげ」(主演:三船敏郎)すら見ていない。
偏屈で怒ってばかりの医師のイメージ。
そのためか、ほとんど興味が沸かなかった・・・その一点である。
去る3日(金)、午後8時からNHKBS時代劇で新たにはじまっていた。
興味が沸かずパス。
ところが、5日(日)午後6時の「おんな城主 直虎」を見終えた余韻と共にその直後から再放送の「赤ひげ」を何気なく見てしまった。
すると、思わず渋い映像に出来上がっているこのドラマに目を奪われた。
想像を超える面白さである。
貧乏長屋の多くの病人が、赤ひげこと新出去定(船越英一郎)医師を頼って小石川養生所に来ている。
そのエキストラの皆さんが秀逸。
一方、長崎でオランダ医学を学んだ若き医師・保本登(中村蒼)、将来を嘱望されていたものと思い込み江戸に帰ると、小石川養生所に勤務するようになっていた。
天国と地獄の違いがあると思う登は、落胆と不平不満を鬱積しながら養生所にやって来る。
その養生所の入り口の門には、得体の知れない門番がいた。
竹造(前原実)という使用人。
赤ひげが江戸の町に往診に出向く際には、常に竹造がお供している。
右目に刀傷のような傷がある。
何か、特技を持っているのだろうか。
登が赴任したその日、身重の女が大怪我をして戸板で担ぎ込まれる。
その時の映像は迫力満点だった。
偏屈な赤ひげが、森半太夫(古舘佑太郎)と共にテキパキと外科手術をしていた。
登は片足を押さえつけながら、思わず壮絶な現場に卒倒してしまった。
その後、登は赤ひげに反発しながらも、怒りっぽいが貧乏人にやさしい一面を見せる赤ひげの医師としての情熱に打たれながら、人間として成長するらしい。
殺陣はないが画面構成やエキストラの素晴らしい佇まい、演じる役者陣の圧倒的な演技。
時代劇としての映像美など、思わず見入ってしまうドラマ構成になっていた。
主役の新出去定、通称赤ひげを演じる船越英一郎さん、イケてると思った。
また、不満顔、気分の乗らない雰囲気を醸し出している中村蒼さん、この人の演技もまずまずである。
このドラマの中で、登が成長するようにご本人も役者として一皮むけるのであろう。
脇を固める男優人や女優陣もいい・・・。
これなら、最終話の8回まで楽しめそうである。
思わずいいドラマに出会えた。(夫)

(出典:NHK公式HP 抜粋)
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