倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

ゴルドベルク演奏会プロジェクト終了

2017年09月17日 | 音楽
去年の春よりの猛練習
そして12月以来演奏してきた
ゴルドベルク変奏曲。
先日の演奏会を節目に
しばし休憩です。

勿論頼まれれば、
どこへでも
いつでも
弾きに馳せ参じますが。

先日の公演は、
自分の楽器でなく、
パリのデュコルネ工房とイギリスの製作者の
合同製作のフレミッシュ。


午前中に生徒さん4人に
チェンバロを体験して貰うセッション。
その直後に
ゴルドベルク全曲演奏という
ちょっとタフなスケジュールでした。
事前に楽器を触れた時間が20分程度。
素敵な響きの楽器で嬉しい反面、
鍵盤の幅が
自分の楽器よりも狭くて、
ちょっと冷や汗💦
しかも上鍵盤が無茶苦茶軽い!
音域も違う!
普通の曲なら何とかなるんですが、
ゴルドベルクはやっぱりキツイ💧

本番直前、
あーもう少し慣れる時間が欲しい!
緊張してきた〜💧っと思っていると

フラリッと教会に
エマ・カークビー様出現!



え!?何故エマ様が!?
と嬉しいやら恐縮やらで、
いっきに緊張度アップです。

前半は何だか緊張と
楽器に翻弄されがちでしたが、
後半乗って弾くことが出来ました。
7月の演奏会が
快心の出来に近い感じだったのに
今回それにはおよばず、
悔しいやら、残念無念。


にもかかわらず、
終演後
お客様が温かく笑顔で
包んで下さって
あ〜幸せだなぁと
感謝で一杯になりました。


翌日エマ様に
「完璧を求めているのは
本人だけ、曲のエッセンスが伝わってきて
楽しく聴けたわ!ありがとう!」
というメッセージを頂き、
ありがた〜いやら恐縮やら。
寝起きに携帯を見た途端
思わず飛び起きて
電話に向かって
お辞儀をしてしまいました。


7月も今回も
わざわざメールで
詳しい感想を書いて下さったお客様が
何人もいらっしゃり、
音楽を愛する熱心で温かい聴衆の皆さんに
いつも支えられているのを
痛感します。

終演後、オーチャードの花が
私の荷物の横に置いてあり、
一体誰からだろう?
っと思っていたら、
後からメールで
ヘンデルハウスで練習中に
偶然少しお話した紳士からだと判明。
「聴きながら
ゴルドベルクと貴方の
ジャーニーを感じました。
パーソナルな演奏で
愉しみました。」
という感想も頂き

そんな風に聴いて頂けるのか!?
と新鮮で
もっと精進せねば

オーチャードを見る度に
励まされています。


皆様いつも支えて頂いて
本当にありがとうございます!




コメント
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