紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

予定は未定だった!

2009-04-29 16:26:00 | おでかけ
 昨日の予想を大きく裏切って、京都におでかけ。

 というのも、なんと子ども達の送迎を済ませた後、朝寝坊どころか2時間以上の朝寝を敢行、というかほとんど唐黷驍謔、に爆睡だった。

 その後、連休中にちらっと「へうげもの展」に行く予定であることをH氏に話すと、「ほしたら今日いこ」ということになり、お昼前に急遽出発した。

 でも決して期待できる展示ではないことは薄々感じていたので、ほんとは一人で行った方がいいのかも、とも思ったが、せっかく休日が合ったのだから、メインは「ふたりで京都に行く」ということにして。
 後から思えば、H氏にはH氏の思惑があったみたいなので、気にする必要はなかったのだけれど。

 「へうげもの展」は、ある意味、予想どおり(話題作りと人寄せ)のもので、マンガ『へうげもの』の作者がたぶん企画、運営に一切噛んでいないらしいことをむしろうれしく思った。それにしても、『へうげもの』のスピリットがあんなに無いなんて・・・。

 まぁ初日ということを差し引いても、『へうげもの』とリンクさせた作品があるとか、いかにも古田織部が気に入りそうな、独特の擬態語で表現してくれそうな作品を置くとか、それくらいのヒネリは欲しかったな。若手の作品を展示する機会を華々しく作りたい、という気持ちはわかるけど、だったらマンガの拡大コピーを貼付けるだけでは「コラボ」じゃない、ということも解っておくべきだった。ちゃんと両者をリンクさせる仕鰍ッを目指して欲しかった。 

 少なくとも「茶の湯」の世界の話なんだから、「趣向を凝らす」ということを、考えるべきだったんだけど、ほとんど突貫工事イベントみたいな空気だった。これは古田織部ではなく、石田三成的世界だったと、やや辛口な評価を下しておこう。「へうげもの」スピリッツ=「愛と笑い」が足りないのだ。

 とはいえ、「へうげ」スピリットから遠くても、ちょっといい感じのもの、乙女ギャグなものはあったりした。たち吉なのに、どちらかといえば私には「紙もの」に吸引力があったな。こんな感じ↓(絵葉書の絵は象と塔でタイトルが「ゾウトウ品」。このモノクロデザインで小皿などもあり。)

 個人的には、「へうげ」らしいものとして一番評価されるのがDMデザインで、その次が会場入り口の古田織部の顔出し看板。DMやチラシを探したけどなくて、でも会場外の「たち吉」の売り場にはあったので、ちゃんとお買い物をしていただいた。

 その後、ふたりで錦小路と寺町通りをぶらぶら歩いた。これについては、また明日にでも。

DM葉書と名刺サイズ案内

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4 コメント

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Unknown (担当)
2009-05-02 14:42:23
はじめまして
編集部担当者です
ご酷評ありがとうございます
これからもどうぞよろしくお願いします
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Unknown (紙魚子)
2009-05-02 23:47:50
はじめまして、担当さま。

 コラボ、というのはものすごく難しいものだと思うんです。双方への尊敬とか愛情はもちろん、ふたつのものをミックスすることで、新たに生まれる相乗効果の面白さというのが「コラボ」というものの醍醐味で、それを楽しみにして、少しは期待したんですが・・・たしかに『へうげもの』と互角にコラボしようとするのって、並大抵のことではないですので、企画/運営される方のご苦労はお察しいたします。

 ただ、私にとって『へうげもの』は大切な、宝物のような作品ですので、がっかり度が大きかったのも事実です。
 でも、ホスピタリティあるイベント会場をつくってくださってはいましたし。企画意図に沿ったイベントのご成功をお祈りします。
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Unknown (企画担当者)
2009-05-09 07:47:31
はじめまして。
当展の企画担当者です。
ご講評ありがとうございます。
この企画展では、新しい時代の価値観を創造していこうとする作家に作品を制作いただいています。
これは、その作品を通して見て頂くしかありません。
織部や利休が生きた時代と、いわば時代を超えた精神性ですので、いわゆる具体的なコラボものは敢えて排しました。これからもよろしくお願いいたします。
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Unknown (紙魚子)
2009-05-10 00:28:49
はじめまして、企画担当者さま。

『へうげもの展』の日々更新される行き届いたブログを読ませていただいたり画像を拝見して、企画担当者さまのおっしゃることが少しずつわかってきたところです。

そうですね、展示品や場やイベントに対しての「愛」は、確かにあります。この点では訂正させていただきます。イベントはいきものなので、日を追うごとに進化しているという部分もあるのでしょう。

 まだまだ私の読みや感度が甘いという部分はどうぞご容赦ください。私はあのシビアな千利休をふと優しい目にしてしまう、チャーミングな織部の(ときにドキドキハラハラな)「へうげ」なお茶目さとシンクロする目に見える形でのフックを、つい求めていたのです。(マンガの)画と陶訣?iなどを結びつける、ちょっとしたウィットやギャグみたいなもの。

そんな手間暇かかるフックを考えるのが難しいのは百も承知ですが、もしも次回、バージョンアップしてイベントをされるときには、三つくらいのフックでいいので、ご考慮いただければうれしいです。

コメントを入れてくださり、また丁寧なご意見をいただき、ありがとうございました。
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