紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

名張市PR大作戦パート2

2006-12-06 22:18:58 | 新聞
 朝ごはんのときに、H氏が新聞をめくって「おっ、またしても名張、やりよった」とつぶやいた。

 えっ、名張? 聞き捨てならない地名に、新聞を覗き込む。
 
 江戸川乱歩ゆかりの地、怪人二十面相で町おこしを企てた街、しかしどうもいまひとつ盛り上がりに欠ける惜しい町である。起死回生をかけて、今度は何をやらかしたのか?

 名張市をPRするためには、やはりドロボーや怪人よりも、まっとうに正義を味方につけた方がよろしかろう、と判断したのだろうか。今回はローカルヒーローの登場である。ふとよぎる一抹の不安。

 残念ながら一抹の不安は的中した。その名も「伊賀牛集団 部位3(ぶいすりー)」なのだ。とほほである。もう、これだけで、コケてしまう。確かに、たしかに、伊賀牛は美味しい(らしい)。

 しかしである。素直に食べ物としての美味しさを表現すればいいのに、ツノを生やして、首から下は仮面ライダーをパクっても、全然牛に見えないのだ、これが。よくてハサミムシにしか、見えない。逆効果やろー。ハサミムシは逆立ちしても美味しそうでは無い。

 その上「霜降りレッド」「牧草グリーン」「金賞イエロー」と個別に適当な名前までつけられてしまい、あろうことかテーマ曲「Meat(Meetとかけてある) YOU」に合わせて、ダンスまでおどるらしいのだ。

 確かに「戦隊モノ」は、いまウケている。仮面ライダーも大人気だ。だからといって、安易に企画を立ててしまうのは、いかがなものか。「部位3(ぶいすりー)」の着ぐるみの中に入る人の気持を、ちっとは考えてあげないと。もう、この記者会見の時点で、私の中ではカーテンが降りてしまっている。

 でも、だが、しかし。
 和歌山県の森林組合で売り上げ不調の備長炭をPRするため、萌えキャラ「びんちょうタン」(単に頭に備長炭を1本乗せただけの少女の萌えキャラ)をマスコットキャラクターとして採用した所、問い合わせが殺到し「備長炭」が売れに売れたという記事を読んだ事がある。

 この企画を最初、鼻で笑っていた森林組合の人達(たぶん大多数)は、さぞやおどろいたことだろうが、私だって驚くよ。現代日本人の求めているものって、一体・・・と「ちびまるこちゃん」のナレーションのように悩んでしまう。

 だから、私の中でどんなにカーテンが降りていたって、名張市は気にする事無くPRにいそしんで欲しい。ほんと、蓋を開けてみない事には、結果はわからないものなのである。
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿