彼岸だというのに昨日は1日中、雪が降りました。
このようにあたりは真っ白、また冬に戻ったかのようです。
さて先日16日は16個のお団子を作ってお供えする「十六団子」という行事日でした。
なぜならこの日は「農神おろし」というお祝いの日だからです。
実は、農の神様は収穫が終わると、冬に山の神となり山へ帰って行き、
そして春が来ると籾をもってまた里に降りてくると信じられていました。
この山の神様を農の神様、田の神様としてお迎えする日が3月16日なのです。
神様をお迎えする役は女性で、これが「早乙女」でした。
しかし外はこのようにまだ雪。ちょっと早すぎます。
それもそのはず、正しくは旧暦の3月16日。
その日は今年の新暦カレンダーでいうと4月13日で、
当時はちょうど育苗を始める頃だったのです。
すっかり忘れられていますが、農に関する行事はまだたくさんあります。
機会があったら、ぜひ旧暦と絡めながら考えてみてはいかがでしょう。
当時の暮らしがよくわかり、面白いものです。