花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

魔法のリンゴ

2023年09月12日 | 
先日、すす点病やすす斑病に犯されたリンゴを紹介しました。
その後の姿がこれ。ジャムになりました。
品種の名前はブラムリー。19世紀初めに発見された
イギリス生まれの青リンゴです。面白いのは食べ方。
なんと電子レンジで加熱するだけで、まるで魔法がかかったかのように
みるみるうちに果肉が崩れていくのです。
これに砂糖を加えたらあっという間にジャムが完成。
この素晴らしい特性から「クッキングアップルの王様」ともいわれています。
トーストとコーヒーを待つ間に、リンゴをレンジでチン。
このリンゴなら毎朝、出来立ての熱々のジャムを食べるなんてことも簡単です。
ところで青リンゴといえば、ビートルズのアップルレコード。
あのラベルになったリンゴは「グラニースミス」といいます。
まさにイギリスというビートルズですが、面白いもので
グラニースミスはオーストラリア生まれの品種です。
さて10月21日はイギリスの「リンゴの日」。
イギリスは寒冷なので庭木として植えられているようです。
また日本でも11月5日が「いいリンゴの日」だそうです。
どちらもいろいろなイベントが催されるとのこと。
皆さんはどんなリンゴ料理がお好きですか。
文化祭である名農祭では名農のリンゴが今年も販売されるはず。
どうぞお楽しみに。
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私はシベリア系

2023年08月02日 | 
原産地はヒマラヤ山脈南部の山麓。
紀元前から食べられていたという野菜がキュウリ。
大きく中国の華北系、華南系、そしてシベリア系の3つに分けられます。
この太くて短い姿はシベリア系の特徴。
熟してくるとメロンのようになります。
よくピクルスにする太くて短いキュウリも同じシベリア系です。
さてこのキュウリは青森県八戸周辺の在来種「糠塚キュウリ」。
名農の野菜班も南部太ネギとともに栽培に取り組んでいます。
この糠塚キュウリは地元で有名ですが、シベリア系の仲間で
おそらく最も有名なのが「加賀太きゅうり」。
加賀野菜というだけでグンと知名度が上がるからです。
しかし似ているふたつのきゅうりですが
煮たり炒めたりと加熱調理に適している加賀太きゅうりに対して
糠塚きゅうりは生食向き。冷やして味噌をつけてるのが定番の食べ方です。
でも昔と違ってきゅうりに味噌をつけて食べる人は減っているのではないでしょうか。
その辺りにも、今も料理の材料としてさまざまなバリエーションで登場する
加賀太きゅうりとの知名度の差が生まれているかもしれません。
糠塚きゅうりは今が旬。
地元のスーパーマーケットでも売っているので
ぜひこの夏は地元ならではの野菜を食べてみてはいかがでしょうか。
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一触即発

2023年06月27日 | 
FLORAが農場の本拠地にしている馴化温室脇の
ブルーベリーがだんだん色づいてきました。
このブルーベリーは数年前からFLORAが
ピートモスなどを購入しては管理してきました。
果実はメンバーによって校内販売されることが多く
FLORAの活動費になっています。
ただ問題なのは、収穫時期がいつも考査と重なること。
考査後に収穫してもいいのですが
その間に鳥たちに突っつかれてしまうのです。
収穫できそうな果実を挟んで鳥とFLORAが睨み合っていますが
一瞬の隙が勝敗を分けます。どちらが先に手を出すか。
一触即発。まるで相撲の立ち会いです。
今日は考査前最後の課題研究。水質分析もありますが
手の空いたメンバーで少し収穫できたらと思ってます。
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大きさはリンゴ並み

2023年06月25日 | 
赤いダイヤといえば「小豆」。常に高値で取引されています。
こちらは南部町の特産であるサクランボ。
さまざまな品種がありますが、左側は「佐藤錦」。
ダントツな食味の良さで赤い宝石とも呼ばれる品種です。
では右側のアップルマークサイズの大きなサクランボはなんでしょう。
そうです。これがあの「ジュノハート」。
青森県が総力上げて開発した品種で500円玉ほどの大きさがあります。
またハートというだけあって、可愛いハート形も印象的です。
収穫時期は少し遅く、南部町周辺でも先日から収穫が始まったようです。
ご祝儀価格はなんと1粒3万円。
まだ生産量が少ないので産地にいても、見ることも難しい貴重な品種です。
こちらは名農産。生徒のための試験栽培なので
まだ色つきが悪く市販できないとのことですが、
口に入れた満足感は大きいだけあって十分。
今後の栽培技術向上に期待したいと思います。
さて今年、ライバル山形県からも「紅王」という大玉品種が
ついにデビューし、知事直々にセールを始めました。
来年は本格的なサクランボ大玉戦争となりそうです。
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そうだ南部町にいこう

2023年06月12日 | 
青森県南部町はフルーツの里として有名。
モモやブドウ、ウメやリンゴ、ナシ、イチゴなど年中美味しい果物があります。
そのフルーツリレーの第1走者がサクランボ。
今年は霜害も免れ豊作。さらにサクラ同様、生育が早かったので
すでに全国の農産物直売所の先駆けとなった
チェリーセンターではもう販売され始めました。
南部町は県自然公園を抱えたグリーンツーリズムの町。
60以上の観光農園があるうえ、宿泊やレジャー施設も整備されているので
たくさんのお客さんがまもなくフルーツの里を訪れるはずです。
町をあげたサクランボ狩りのイベントは、今年若干早まり6月16日〜7月7日。
30年以上の歴史のあるイベントですが、
名農生は第1回からフルーツ娘(当時はサクランボ娘)として祭りに参画しています。
今年もきっと盛り上げるはずです。これは自分たちでパフェを作るイベント案内。
さらに農園で婚活パーティーというイベントも企画されているようです。
ほのぼのとした里山の町がフルーツで盛り上がる初夏がきました。
コロナも一段落。皆さんの来町をお待ちしています。
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