花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

なんでも鑑定団

2022年09月25日 | 研究
真っ白なTシャツに無数のサイン。
これはストックホルム青少年水大賞に参加したフローラが
世界各国の参加者からいただいてきたサインです。
シャツには2022年のTEAM JAPANのロゴ。
黒いペンで書けるようにあえて白地のシャツにプリントしてもらいました。
話によると彼女たちがファイナリストのホテルへ移動した日に
ほとんど書いてもらったのだそうです。
初対面の方ばかり。それも最初の夜なので緊張しそうなものですが
なかなか積極的です。このTシャツがコミュニケーションをとる
きっかけになったのなら作戦成功です。
きっとサインの中には大賞を受賞したカナダの方や
特別賞を受賞したブラジルの方のサインもあるはずです。
よく優勝チームのサイン入りTシャツがお宝として鑑定に出されます。
このTシャツは果たして価値があるかどうかわかりませんが
日本代表の座を獲得し、さらに勇気を出してサインをお願いしないと
手に入れることは絶対できないものです。
Tシャツは3年間の努力の成果、いい仕事してきました。
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聖地巡礼

2022年09月25日 | 生物生産科
馬淵川の辺りにある果樹園、第1農場にやってきました。
最初に目に入ってくる建物がこの農場管理室。
とはいっても小さな部屋と作業場があるだけの古い建物です。
しかし今から数十年も前、この管理室は名農気象班の本拠地として
県下に圧倒的な存在感を示していました。
建物の周辺には百葉箱や日照計などの観測機器がたくさんあり、
365日休みなく観測されたデータはここで手作業で集計されては
毎月マンスリーレポートを市町村などに送付。
気象庁の発表ではわからないこの地域に特化したデータを何十年と提供し続けました。
地域の試験場ですら「名農気象班のデータでなければ信頼できない」というぐらい
抜群の信頼感を得ていました。なぜなら測定機器はすべて検定を受けたもの。
つまり気象庁と同じに正式データとして公開できたのです。
まだコンピュータのない時代、船舶無線なども活用して天気図を入手し、
馬淵川が氾濫する前に農場に避難指示などを出していたものです。
また単なる観測だけではなく南部町で多発する冷害の詳細な仕組みやその対策を示すなど
研究チームとしても高く評価され、何度も科学コンクールで日本一に輝いています。
しかし時代の流れで令和になるとデータはコンピュータで処理することになりました。
さらに10年ぐらい経つと自動観測もできるようになります。
建物に高いアンテナのようなものが立っていますが
これは観測データを遠く離れた学校の農場に自動送信するためのもの。
データ処理はここではなく校内で行われるようになっていったのです。
ちょうどその頃、アメダスの観測ポイントが増え
簡単に地域の気象情報を誰でも入手できるようになり、今はその役目を終えています。
しかし名農の探求精神の発祥地であることにはかわりありません。
名農ヘリテージです。
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ポスターセッション

2022年09月24日 | 研究
ストックホルムで審査員の質問に答えるフローラハンターズ。
今回は会場が小さいうえに、その狭い空間で
偶然だと思いますが、この時は同時に2つの発表審査が行われました。
それも運悪くフローラの場所は一番奥。残念ながら中に突入するタイミングを逃し、
彼女たちのそばで発表を聞くことができませんでした。
しかし彼女たちの声は大きく、離れた場所にいてもしっかり聞こえます。
またTEAM JAPANのスタッフは複数います。
その中の何人かがなんとか撮影できたようです。
しかし後日確認してみると写っている枚数が少ない。
審査しているところにずっと立って写真を撮影しているのもどうかと思いますが
記録誌を作ろうと考えているFLORAはちょっと困りまっています。
他の皆さんに声をかけて写真を集めようかと思います。
今回の発表スタイルはご覧のようなポスターセッション。
いつものFLORAならポスター発表はお手のもの。
1年に数回は行っているので戸惑うことはありませんが、
彼女たちはコロナのため昨年の学会がすべてオンライン開催。
貴重な経験の機会が失われました。さらに名農恒例の全校ポスター発表会も
コロナでこの3年間ずっと中止しています。
このままでは得意どころかぶっつけ本番となってしまうと春から心配していました。
しかし6月に富山で開催された学会が、現地でポスター発表を開催。
運よく選ばれていたフローラは、ストックホルムに行く前に
質問者と向き合って発表する貴重な経験をすることができました。
それにしてもA1サイズのポスターはずいぶん可愛らしい大きさです。
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「ちぇり」づくし

2022年09月24日 | 環境システム科
ピンクのバスが走っています。
これは南部町を走る「ちぇりばす」。
名農生もこのバスで学校の正門側のバス停までやってきます。
「ちぇり」とはチェリー、つまりサクランボのこと。
学校前の保育園はチェリー保育園。
宿泊もできる農林漁業体験実習館はチェリウス。
キャンプもできる遊技施設はチェリリン村。
全国有数のサクランボ産地の南部町には
このようにチェリーの名がつく施設がたくさんあります。
なかでも一番有名なのが農産物直売所のチェリーセンター。
地元農家のお母さんたちが新鮮な野菜や果物、
さらに自家製の加工品を格安で提供しています。
これからは冬まで図鑑でも見ているかのように
たくさんのリンゴの品種が並びます。
また地元特産の食用菊も早生種は今月収穫。
南部町に実りの秋がやってきました。
さて現在、名農は上京して全国募集の説明会を行っています。
フルーツの里に興味を持ってもらえる方がいることを願います。
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爽やかな理由は湿度じゃなかった?

2022年09月23日 | 研究
ストックホルムでのTEAM JAPANはとにかく歩きます。
確かに最初は大変ですが、しばらくすると慣れてきます。
また歩くおかげで地下鉄やバスに乗っていてはわからない
街の様子が感じられ、なかなか面白いものです。
NHKに「世界ふれあい街歩き」という番組がありますが
歩くから小さな発見があるもので、バス巡りじゃ成立しません。
さて歩道に座って休んでいるフローラハンターズ。
目的地にちょっと早く着いたのでスマホを出してひと休みしています。
Wifiのモバイルルーターを持っている彼女たちは
スマホで日本の仲間と連絡をとっているのかもしれません。
さて9月上旬のストックホルムは最高気温が18度。
南部町の秋も快適ですが、ストッホクルムはもっと爽やかです。
しかし9月の湿度を調べてみると平均で70〜80%もあります。
雨が降る季節だからなのか、それとも水の都だからなのか
思ったより高くてびっくりします。
ちなみに今年の青森県南部町の9月上旬の湿度も70〜80%。
湿度はほとんど変わりません。なぜ爽やかに感じるのでしょう。
おそらくこれは気温の差。南部町は25℃と10℃ぐらいも高いのです。
同じ湿度でも気温が低いと空気に含まれる水蒸気は減ります。
南部町と湿度ながら爽やかに感じたのは気温の低さによるものでした。
今日は秋分の日。彼岸の中日です。
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