ふだんはアニメ以外TVなど見ないのだが、今日たまたまTVを見ていたら何かの番組でこんなことを言ってた。
「今の人は知識はある。でもそれを心で感じてない」
と。
これは動物とか自然のふれあいだとかの番組の締め言葉である。
わたし自身が動物とか自然とかにあまり興味がないので実はそんなこと言われてもどうでもいいくらいにしか思わない。
しかし!
いま多くの分野でそれと全く同じことが起こっている。
科学技術について。
かつて日本では、ラジオは真空管を使って個人宅で自作するのも珍しくない時代があった。
その時代のラジオ少年たちが大人になって作った家電製品がかつて世界を席巻した。
かつて日本では、Z80というわずか数MHzでしか動かないCPUを使ったポケコンやパソコンなどがあり、それを使うために個人でさえアセンブラでプログラミングするのも珍しくない時代があった。
その時代のポケコン少年たちが大人になって作ったコンピューターがかつて世界を席巻した。
いまはどうだろうか?
ラジオもTVもオーディオも当時に比べれば桁違いに入手しやすくなった。
しかし、ラジオを自分で作ってみようという気概ある少年は今はほとんどいない。
というか、そもそも自分で作ろうという発想そのものが存在しない。
たしかにパソコンそのものは家電になり下がるほど普及した。
にもかかわらず、その中でプログラミングして遊ぶ少年がどれほどいるかというと、比率でいえば激減したのは間違いない。
その結果どうなったか?
かつて世界を席巻した日本の家電は中国製にとって変わった。
電子立国日本と呼ばれるのも過去の話だと言われても反論できないほどにまで半導体のシェアは落ちた。
国民全体としては自業自得なのかもしれない。
たしかにかつての日本よりも家電やPCについての知識はついた。
しかし知識だけなのかもしれない。
中身をすべて理解してそれを自分の手で使い倒してやろうという、そんな目を輝かせて嬉々としていじくり倒す者はめっきり減った。
それをして、心で感じてないと言うことができるのかもしれない。
わたしは大学時代に自作オーディオにハマったことがもとで、そのままアナログ電子回路のエンジニアになった。
しかしそんな例は大学の科の同期でも見たことがない超レアケースである。
では日本はもうダメなのか?
いや、そうではない。
別の分野で人材は育ってきている。
たとえば同人誌やボカロやニコマスやpixiv。
これらは、何の予備知識もない人たちがそれを見て楽しんで、そして次に自分でそれをやってみようと、そう思わせるだけの特別な魅力を備えている。
それが今の日本のアニメが誇る世界に冠たる実績にもつながっている。
わたしでさえニコマスのPになってしまっている。
ほとんどは単なるアマチュアでしかないような彼らだが、しかし先人たちの成した貢献の大きさは計り知れない。
(最近pixivは評判悪いが、pixivの運営の貢献をほめているのではなくて、そこで活躍している(もしくは、いた?)ユーザーたちの貢献をほめているということで許しておくれ)
まだある。
FXである。
現時点ではあれは競馬に近いようなものでしかない。
単なるギャンブルである。
(額が大きいのと平日は24時間やっているのとで競馬よりタチが悪いかもしれんが)
しかし、そこに銭をつっこんで自分で相場を張ってみようと、そう思わせるだけの特別な魅力を備えている。
それはどうつながるのか?
悪い方向に転べば、単に数百万円級の借金を背負ってそこから退場させられる。
もし良い方向に転べば・・・
負けて大金を失って砂を噛むような悔しい思いをして、
そこからなぜ負けたのかを分析するようになり、
経済統計や為替ニュースを注意深くチェックするようになり、
いつの間にやら金融に詳しくなっていた。
・・・なんてことになる。
そこからプロのファンドマネージャーが育つかもしれない。
日本が欧米に比べて著しく劣る分野の1つは経済や金融である。
あと10年すれば、ひょっとしたら事情が全く変わっているかもしれないね。
「今の人は知識はある。でもそれを心で感じてない」
と。
これは動物とか自然のふれあいだとかの番組の締め言葉である。
わたし自身が動物とか自然とかにあまり興味がないので実はそんなこと言われてもどうでもいいくらいにしか思わない。
しかし!
いま多くの分野でそれと全く同じことが起こっている。
科学技術について。
かつて日本では、ラジオは真空管を使って個人宅で自作するのも珍しくない時代があった。
その時代のラジオ少年たちが大人になって作った家電製品がかつて世界を席巻した。
かつて日本では、Z80というわずか数MHzでしか動かないCPUを使ったポケコンやパソコンなどがあり、それを使うために個人でさえアセンブラでプログラミングするのも珍しくない時代があった。
その時代のポケコン少年たちが大人になって作ったコンピューターがかつて世界を席巻した。
いまはどうだろうか?
ラジオもTVもオーディオも当時に比べれば桁違いに入手しやすくなった。
しかし、ラジオを自分で作ってみようという気概ある少年は今はほとんどいない。
というか、そもそも自分で作ろうという発想そのものが存在しない。
たしかにパソコンそのものは家電になり下がるほど普及した。
にもかかわらず、その中でプログラミングして遊ぶ少年がどれほどいるかというと、比率でいえば激減したのは間違いない。
その結果どうなったか?
かつて世界を席巻した日本の家電は中国製にとって変わった。
電子立国日本と呼ばれるのも過去の話だと言われても反論できないほどにまで半導体のシェアは落ちた。
国民全体としては自業自得なのかもしれない。
たしかにかつての日本よりも家電やPCについての知識はついた。
しかし知識だけなのかもしれない。
中身をすべて理解してそれを自分の手で使い倒してやろうという、そんな目を輝かせて嬉々としていじくり倒す者はめっきり減った。
それをして、心で感じてないと言うことができるのかもしれない。
わたしは大学時代に自作オーディオにハマったことがもとで、そのままアナログ電子回路のエンジニアになった。
しかしそんな例は大学の科の同期でも見たことがない超レアケースである。
では日本はもうダメなのか?
いや、そうではない。
別の分野で人材は育ってきている。
たとえば同人誌やボカロやニコマスやpixiv。
これらは、何の予備知識もない人たちがそれを見て楽しんで、そして次に自分でそれをやってみようと、そう思わせるだけの特別な魅力を備えている。
それが今の日本のアニメが誇る世界に冠たる実績にもつながっている。
わたしでさえニコマスのPになってしまっている。
ほとんどは単なるアマチュアでしかないような彼らだが、しかし先人たちの成した貢献の大きさは計り知れない。
(最近pixivは評判悪いが、pixivの運営の貢献をほめているのではなくて、そこで活躍している(もしくは、いた?)ユーザーたちの貢献をほめているということで許しておくれ)
まだある。
FXである。
現時点ではあれは競馬に近いようなものでしかない。
単なるギャンブルである。
(額が大きいのと平日は24時間やっているのとで競馬よりタチが悪いかもしれんが)
しかし、そこに銭をつっこんで自分で相場を張ってみようと、そう思わせるだけの特別な魅力を備えている。
それはどうつながるのか?
悪い方向に転べば、単に数百万円級の借金を背負ってそこから退場させられる。
もし良い方向に転べば・・・
負けて大金を失って砂を噛むような悔しい思いをして、
そこからなぜ負けたのかを分析するようになり、
経済統計や為替ニュースを注意深くチェックするようになり、
いつの間にやら金融に詳しくなっていた。
・・・なんてことになる。
そこからプロのファンドマネージャーが育つかもしれない。
日本が欧米に比べて著しく劣る分野の1つは経済や金融である。
あと10年すれば、ひょっとしたら事情が全く変わっているかもしれないね。