教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

日本国債と邦銀のフシギ(前編)

2011-08-09 00:00:30 | 経済/経済/社会
どことは言わないが、世界には非常にフシギな国がある。



最近までAAA格付けだったアメリカ。
この国では公的債務の増加を懸念していて、やりかたの違いはあれど与党も野党も債務削減に熱心である。

それにひきかえGDP比でその2倍も公的債務があるとある国。
この国では無駄をなくすことで国債の発行を減らすと約束して与党となった党が率先して国債の発行額の増加に貢献するという、世にもフシギな国家運営が行われている。



最近デフォルトしたギリシャ。
公的債務がGDP比で160%もあり、これは絶対返せないと市場に思われ、だれもお金を貸してくれなくなった。

それにひきかえGDP比で220%も公的債務があるとある国。
なぜかむしろ避難通貨として好んで買われており、フシギなくらい通貨高になっている。



最近ヤバいと市場に思われはじめた公的債務額世界第3位のイタリア。
最近金利がどんどん上がっていき、ついに10年国債の金利が6%を超えてしまった。

それにひきかえ公的債務額世界第2位のもっと危険なとある国。
なんと10年国債の金利は1.1%で推移しており、世界最低の金利でお金を借りられている。



世の中にはフシギなこともあるもんですね~。

かつて
「日本は破綻する!」
という記事を乱発していた記者さんはいったいどこへ行ったんでしょうね。
ただのアニオタより経済の知識がない経済部の記者というのもどうなんかと思いますが。



これに最近よく用いられている反論がある。
「お金の借り手がないから、銀行は日本国債を買う以外に運用先がないんだ」
「運用先がない金が日本国債の購入資金に回っているから金利が低いのだ」
というものだ。

ちなみにこの反論は銀行関係者からよく聞かれるものだ。
(だから初めっから単なるポジショントークでしかなく、そもそも本音を言うつもりがないのかもしれないが。)

これはバンカーの立場からすればそう言いたくなるのもわからんでもないが、銀行と取引したい立場から見たら見当違いもいいところだ。
それを説明しよう。



(後編につづく・・・)