教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ゆとりある老後(笑)

2014-11-04 00:09:20 | 経済/経済/社会
最近ときどきニュースになる話題で、
「老後が不安な世帯がなんと○○%」
というのがある。

これについて物申したい。

まずお上の発行した資料を見てみるとしよう。



老後の生活費はいくらくらい必要と考える?|公益財団法人 生命保険文化センター
http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/7.html

> ゆとりある老後生活費は平均35.4万円



老後になると年420万円くらいほしいと言っている。

おいちょっとまて・・・

いいか!?

世帯年収が年420万円未満のヤツらが、いったいどうやって年420万円の老後の生活費を工面すればいいとでも?

今の生活にゆとりがないヤツらが、いったいどういう目的で老後になってからゆとりある生活をするために貯蓄すればいいとでも?

そんなの幻想だ!!!

お上の言う「ゆとりある老後」は目標ではない。
目標は「現状の生活レベルを維持できる老後」である。

前にも書いたことがあるが、投資不動産屋が
「ゆとりある老後をむかえるためにはこんなにお金が必要なんですよ!」
と言っていたのに対し、
「ちょっと内訳を見せろ。俺だったらこの半額で生活できる自信がある。こんなに必要だというのはおかしい!」
と反撃したが、
「いえ、これは私どもが用意したのではなくて、お上が作成した資料をそのまま載せただけですので…」
としか答えられない。
ゆとりある老後の定義なんてそんなもの。



そもそも
「あなたは老後の生活に不安はありませんか?」
というような質問をすれば、ほとんどの人は
「不安がないとは言えません」
以上の答えを返すはずだ。
そんな恣意的なアンケート結果なんて信用する必要はない。

なぜ今の世代になってそんな話がクローズアップされるようになったかというと、経済の潜在成長率が大幅に低下したからだ。
80年代前半までは
「未来は今よりもっと豊かになる」
と皆が信じていたからこそ、
「今は多少貧乏っちいけど老後になればきっと豊かになっているはずさ」
と根拠のない楽観論を語れた。

今はそうではない。
だが、今になって老後の不安が増したというリクツもまたおかしい。
老後の備えが十分でないのは今も昔も同じなのだから。






追伸:

老後の生活苦をヘッジするいちばんいい方法は、子供をいい子に育てることなのではないかと思う。
いい子とは、親を老人ホームにブチこめるだけの収入を得られる職につける学力的な教育を施すか、かいがいしく親の世話をできるだけのできた息子/娘になるだけの情操的な教育を施すか、のどちらかという意味だ。