昼間、電話が鳴った
実は私、この国に来てから電話が嫌いになった。
日本語では全然、大丈夫なんだけど、エーゴでしゃべるのがものすごく嫌
顔の見えない相手と英語をしゃべるのって、緊張するし気を使うんだよね。
友人からかかってくる電話なら何とかするけど、今日のは友人からの電話じゃなかった
「H・・・Hello?」しょっぱなから緊張している私
「Hello, this is The Cancer Support Association of WA, Carol speaking・・・」
ふむ。
どうやら癌患者援助協会とやらのキャロルって人から、寄付金集めの電話らしい
こういうのは、この国でも多くてね。
何とかを支援する会、何とかの病気の患者やその家族を援助する会・・・
何とかの病気の中には、私が聞いたこともない病名もあって
そういう病気を解明をするための資金を集める会があるわけさ。
皆、助け合ってがんばってるよね。
でも、多すぎて全部応援するわけにはいかないから、いくつかに絞って応援することにしている。
今のところ応援してあげてる所は、まず、喘息研究会。
いや、だって私も子供たちも喘息持ちだし。
あとは、水難事故救助隊も。
これは、まあ、私が泳ぐの下手だから、溺れたら真っ先に助けていただこうかと
・・・下心丸見え。
年末にカレンダーを買ってあげているロイヤル・フライング・ドクター
(“空飛ぶお医者さん”)もお得意さん。
広大なこの国の、どんな僻地にも文字通り、飛んで助けに来てくれるお医者さんなの
驚くことに、政府からの援助はわずかで、ほとんどこういった募金活動で
資金をまかなっているそうだ。
救急車を使うのは有料なのに、この飛行機のお医者さんは無料奉仕なんだよ
野生動物保護協会もお気に入り。
ここが出しているオーストラリアの動物カレンダーを、毎年2部買ってあげて
1部は息子のパソコン部屋に、もう1部は横浜の友人の息子さんに寄付(笑)
そして、今日電話があった、この癌患者援助協会も応援している会の一つ。
今日の寄付金のお誘い(?)は、くじ方式の物。
一枚2ドルとか3ドルでチケットを買って、当たれば車とか現金ウん百万円もらえるってやつ。
こういう方法の寄付金お誘いには、はっきり言って弱い
楽しいもんね。
今回の一等賞はお車か、現金3百万円ですと。
娘が車を欲しいって言っていたのでちょうど良い。
必ず、当てなければ
あ、もちろん、彼らを支援する本当の目的は忘れてませんよ~。
と私が言っても説得力ないけれど
そのキャロルさんとやらの説明を聞いていると、一枚2ドルの券が5枚綴りになっているのを
1セットとして注文できるらしい。
1セットで10ドルなら大したことないと思って、ひとつ、買ってあげることにした。
「OK,I will take one」
―ひとつ、ください。と言ってみた。
そしたらキャロルねえさん、一枚だと2ドルで、売るのは5枚からですよって
また長々と説明を始める。
わかった、わかった。5枚と言えばいいのね。
「Ok,I will buy 5」
―Ok。5枚、買いましょう。
「5 for $50 ?」
―5束で50ドルですね
・・・あの、ちょっと、こらっ
違いますってば
どさくさに紛れて、ぼったくらないで下さいよ
私が欲しいのは1セットだけ、10ドルのやつってしっかり伝えて
無事、向こうにも通じたので、あとは住所とかチケットの支払い方法の確認。
でも、やっぱり電話で早口でしゃべられると、聞き取りに集中するから
こっちの返事がついて行かない。
「Thank You for your support」
―ご協力、ありがとうございました。と、ささっと言われたから
“どういたしまして”みたいに返事した方が良いよな、と思ったのだけど
一瞬、出遅れたうちに今度は
「Have a nice day」
―良い日をお過ごしくださいね、と明るく言われて。
そこで私の口から、やっと出てきた返事が
「No problem・・・」
―問題ありません。
し、しまった
これはさっきの“Thank you for your support”の後に言うはずだった
“良い日をお過ごしください”って言われて
“ええ、問題ありませんから、ご心配なく。”ってちょっといくらなんでも無礼じゃないか
自信過剰じゃないのこの人、と思われたかも
更に
「Bye」と言われて、今度の返事はさらにワンテンポずれて
「You too・・・」
あらぁーーーっ
ちょっと待て
これは“Have a nice day”に繋がるはずだった
“さようなら”に“あんたもな”ってこれはなんだかもう
「消え失せろ」と言ってるみたいじゃないか。
私ってば、ケンカ売ってどうするの
たったこれだけの電話に大いに疲れて、よたよたと居間に戻り
このことを娘に話したら、も~大爆笑されて、涙目になってんの。
「今までに積もり積もったママのドジ話を書いたら、1冊の本ができるよ
すごいね、ママ」
「あ、そーかな」
・・・ってそうじゃなくて
あのね、それって全然すごくないんだからっ
電話が鳴ったら、深呼吸。
あわてず、焦らず会話をしましょう。
実は私、この国に来てから電話が嫌いになった。
日本語では全然、大丈夫なんだけど、エーゴでしゃべるのがものすごく嫌
顔の見えない相手と英語をしゃべるのって、緊張するし気を使うんだよね。
友人からかかってくる電話なら何とかするけど、今日のは友人からの電話じゃなかった
「H・・・Hello?」しょっぱなから緊張している私
「Hello, this is The Cancer Support Association of WA, Carol speaking・・・」
ふむ。
どうやら癌患者援助協会とやらのキャロルって人から、寄付金集めの電話らしい
こういうのは、この国でも多くてね。
何とかを支援する会、何とかの病気の患者やその家族を援助する会・・・
何とかの病気の中には、私が聞いたこともない病名もあって
そういう病気を解明をするための資金を集める会があるわけさ。
皆、助け合ってがんばってるよね。
でも、多すぎて全部応援するわけにはいかないから、いくつかに絞って応援することにしている。
今のところ応援してあげてる所は、まず、喘息研究会。
いや、だって私も子供たちも喘息持ちだし。
あとは、水難事故救助隊も。
これは、まあ、私が泳ぐの下手だから、溺れたら真っ先に助けていただこうかと
・・・下心丸見え。
年末にカレンダーを買ってあげているロイヤル・フライング・ドクター
(“空飛ぶお医者さん”)もお得意さん。
広大なこの国の、どんな僻地にも文字通り、飛んで助けに来てくれるお医者さんなの
驚くことに、政府からの援助はわずかで、ほとんどこういった募金活動で
資金をまかなっているそうだ。
救急車を使うのは有料なのに、この飛行機のお医者さんは無料奉仕なんだよ
野生動物保護協会もお気に入り。
ここが出しているオーストラリアの動物カレンダーを、毎年2部買ってあげて
1部は息子のパソコン部屋に、もう1部は横浜の友人の息子さんに寄付(笑)
そして、今日電話があった、この癌患者援助協会も応援している会の一つ。
今日の寄付金のお誘い(?)は、くじ方式の物。
一枚2ドルとか3ドルでチケットを買って、当たれば車とか現金ウん百万円もらえるってやつ。
こういう方法の寄付金お誘いには、はっきり言って弱い
楽しいもんね。
今回の一等賞はお車か、現金3百万円ですと。
娘が車を欲しいって言っていたのでちょうど良い。
必ず、当てなければ
あ、もちろん、彼らを支援する本当の目的は忘れてませんよ~。
と私が言っても説得力ないけれど
そのキャロルさんとやらの説明を聞いていると、一枚2ドルの券が5枚綴りになっているのを
1セットとして注文できるらしい。
1セットで10ドルなら大したことないと思って、ひとつ、買ってあげることにした。
「OK,I will take one」
―ひとつ、ください。と言ってみた。
そしたらキャロルねえさん、一枚だと2ドルで、売るのは5枚からですよって
また長々と説明を始める。
わかった、わかった。5枚と言えばいいのね。
「Ok,I will buy 5」
―Ok。5枚、買いましょう。
「5 for $50 ?」
―5束で50ドルですね
・・・あの、ちょっと、こらっ
違いますってば
どさくさに紛れて、ぼったくらないで下さいよ
私が欲しいのは1セットだけ、10ドルのやつってしっかり伝えて
無事、向こうにも通じたので、あとは住所とかチケットの支払い方法の確認。
でも、やっぱり電話で早口でしゃべられると、聞き取りに集中するから
こっちの返事がついて行かない。
「Thank You for your support」
―ご協力、ありがとうございました。と、ささっと言われたから
“どういたしまして”みたいに返事した方が良いよな、と思ったのだけど
一瞬、出遅れたうちに今度は
「Have a nice day」
―良い日をお過ごしくださいね、と明るく言われて。
そこで私の口から、やっと出てきた返事が
「No problem・・・」
―問題ありません。
し、しまった
これはさっきの“Thank you for your support”の後に言うはずだった
“良い日をお過ごしください”って言われて
“ええ、問題ありませんから、ご心配なく。”ってちょっといくらなんでも無礼じゃないか
自信過剰じゃないのこの人、と思われたかも
更に
「Bye」と言われて、今度の返事はさらにワンテンポずれて
「You too・・・」
あらぁーーーっ
ちょっと待て
これは“Have a nice day”に繋がるはずだった
“さようなら”に“あんたもな”ってこれはなんだかもう
「消え失せろ」と言ってるみたいじゃないか。
私ってば、ケンカ売ってどうするの
たったこれだけの電話に大いに疲れて、よたよたと居間に戻り
このことを娘に話したら、も~大爆笑されて、涙目になってんの。
「今までに積もり積もったママのドジ話を書いたら、1冊の本ができるよ
すごいね、ママ」
「あ、そーかな」
・・・ってそうじゃなくて
あのね、それって全然すごくないんだからっ
電話が鳴ったら、深呼吸。
あわてず、焦らず会話をしましょう。