長いようで短かったドイツクリスマスマーケットも終わり、かなり腑抜けBENです、ごきげんよう。。。
昨日一日ホンマ抜け殻でした。あぁさみしい
振り返ってみて、ホンマ色々あったけど、このバイトやれて良かったなぁと
心から思ってます。
トップの女ボスに「英語はちょっとしかできません」て言ってしまったもんだから、ドイツ語オンリーのドーナツさんに雇われて早1ヶ月ちょい。
人間関係やら語学の問題やらで、やめてった人、クビになった人も結構いたから、BENはこのおっちゃんに雇われなかったら、このバイト続いてなかったかも。
日本人のお客さんにちょいムカついたり、自分の語学力の無さに悔しい思いをすることは時々あったけど、おっちゃんの人柄のお陰で、仕事に関してつらいと思ったことはなかった。むしろ楽しい思い出の方が圧倒的に多い。
スカイビルの中庭やったから、様々な国の人がお客さんで来て、交流できたのも楽しい思い出のひとつ。英語圏のお客さんが多かったけど、フランス人の方も来て、第二外国語がフランス語だった経験が生きた(ホンマかよ
で、使ったフランス語はというと
・ボンジュール(こんにちは)
・ジュマペールBEN(私はBENです)
・シルブプレ(どうぞ)
・メルシー(ありがとう)
・セラメゾンデュムッシューデュポン(こちらはデュポンさんのおうちです)
完璧や
こんだけでコミュニケーションが成立したw
そんなこんながあるから、やっぱ語学ってやってておもしろい。
買ってくれたお客さんが「おいしいおいしい、ありがとう」って、めいっぱいの笑顔で帰っていったのも初めて味わう喜びでした。単純作業の繰り返しの中で、お客さんとのちょっとした会話が楽しかった。
それから、とにかくいっぱい知り合いが来てくれたのも大きな喜びでした。
大学時代のクラスメイト、クラブの友達・先輩・後輩、研究室仲間、そして手話仲間までも
BENの営業スマイル見に来てくれてありがとう(違
楽しんでいってもらえたならいいなー。
あと、知ってるドイツ語で一方的に話しかけてくるお客さんとおっちゃんとの交流がかなりおもしろかった。
・グーテナハト(おやすみなさい)・・・いきなりオヤスミって
・イッヒリーベディッヒ(I love you)・・・おい、おっちゃん告られたって喜んでるし
・チュース(じゃあね)byおすぎ・・・いきなり来てもう帰るんかい
!?
一回だけ、酷くつらいこともありました。
それはありえないほど忙しかった、イヴに起こった事件
客のクレームとドイツ語しかしゃべれないおっちゃんの板ばさみになったこと。
店から何も言わずに勝手に割り箸を持ってこうとしたギャルなお客さんに、おっちゃんがドイツ語で「一言声かけてから持ってってってよ」と言ったのが始まり。
それをひどい暴言を言われたと誤解したお客さんが、怒りがおさまらず再び店頭へ。「そのドイツ人に謝らせろ、クリスマスなのに非常に超不愉快、買ったものムカついたから全部捨てたから。割り箸も返しすし。私がドイツ語が分からないからって一方的に暴言はくなよ。とにかく誤らせろ。全部通訳して」って、割り箸投げつけてきた。
ひどい。。。。確かにドイツ語はストレスアクセントやから怒ってるように聞こえたかもしれない。でも、おっちゃんこのマーケットのためにほとんど寝てないし、食べ物に罪無いやん!?おっちゃんの努力知ってつから、そんなこと全部通訳できるわけない。「普通、自分の鞄から知らない人が勝手に物とってったらおかしいだろ?」とおっちゃん。その言い分もわかる。しかし、かなり謙って事情を説明したけど、一向に分かってもらえない。ディスカスは5分弱続いた。とにかく悔しくて泣きたかった。
結局、そのお客さんは暴言をはいて帰っていった。あーなんで日本はこんなにお客様の方が上なわけ?そこまでお客様は神様なの?そーいう文化って分かってるけど、そのお客さんのあまりにも心無い言葉にとにかく悲しかった。休憩にヒュッテ出て隠れてちょい泣いちゃった。いろんなお客さんがいるからしゃーないって、そりゃわかってるけど・・・。
この感情のまま営業したらあかんと思いながらも、あれこれ考えてしまった。もちろん仕事に支障出さなかった(はず)けど、笑顔ふりまくのはかなり苦しかった。
この日、その出来事のおかげで一瞬にしてテンション下がりまくった。
あー最悪なイヴ。。。。。と思ったら、
「今日はクリスマス。BENはいっつもイヤリングとかネックレスとか指輪つけてるけど、ブレスレットは見たことないからこれあげる!」とおっちゃんからクリスマスプレゼントが。とりあえず、区切りいいとこでヒュッテ出て、また泣いた。今度はうれし泣き。そして自分の伝えたいこと全部をストレート100%にドイツ語にできない自分に悔し泣き。
長い長い一日でした。
最終日12月25日。
昨日よりお客さんは幾分かましだった。けど、休憩はなし。12時間びっちり働きました。でも、この日は気持ちよく仕事ができた。うん、楽しかった
ホンマ味わったことの無い達成感と充実感でした。
帰り際、各ヒュッテのボスたちにお別れを言ってきた。
「よくがんばったね。出来るなら、また来年も働いてね。待ってるから。」
その言葉に泣きそうやった。
最後に、おっちゃんがドイツでやっているお店のロゴの入ったエプロンをくれた。
片付いていくマーケットの情景がすごくさみしくて、ananasさんとさみしいさみしい言って帰りました。手にはボスたちからもらったお土産でいっぱい。ブレスレットとエプロンに、部屋に飾れるおっきなレープクーヘン見るたびに、マーケット思いだすんやろうなぁ。
おっちゃん、ニヒルな息子、おっちゃんの仲良しGン太、女ボス、女ボスの旦那さん、ananasさんの男前ボス・・・
来年また皆に会えるまで、もっとドイツ語話せるようにがんばるよ。
ボスのおっちゃんとは、また28日会う約束したので、まださよならじゃない。
あぁ、でもバイト終わっちゃったのホンマさみしいなぁ・・・・・。