DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

波紋

2013-06-01 23:16:56 | ButsuButsu


琵琶湖の北の端、知内浜から浜大津までほぼ60kmである。

この距離を、無人のソーラーボートで縦断する。

この挑戦を過去3回試みたが、いずれも失敗に終わっている。

やってみると、意外に難しい。

最短で安曇川まで、最長で琵琶湖大橋までがやっとだ。

無人だから、走り出したらGPSとジャイロコンパスだけで走る。

エネルギーはソーラーパネルからの電気だけだ。

パネル直結でモーターを回すので、日がかげると止まってしまう。



途中で水が入ったり、ラダーが壊れたり、天気が悪くなったり、よい条件が続くことはない。

まるで人生の縮図を見ているようだ。

若い学生諸君は、出発のときは張り切っている。

でも昼が過ぎ、完走が難しくなるとぐったりしてしまう。

本当は夏に出来るとよいのだろうが、この時期には公式の無人ソーラーボート大会があるので無理だ。

仕方ないので、秋に挑戦している。

でも10月とか11月になると、日が当たる時間が短くなるので余裕がなくなる。

いつの日にか成功させたいものだ。

それが立命館大学の学生さんと私の宿題だ。

AUVの時代

2013-06-01 16:25:32 | ButsuButsu


今日は、YSIナノテック社のAUVを見学に行った。

EcoMapperと名づけられたこの自律型水中ロボットは、現段階では世界で最も安い。

と言っても、日本での販売価格は4000万円だという。

2000年にAUV「淡探(たんたん)」を作ってから13年たって、価格も20%くらいになってきた。

AUVはそれぞれに異なったミッションを持っているので、単純に比較することはできない。

しかし、このままのペースでいけば、あと10年後には1000万円以下のものが登場してくるのだろう。

そう思うと、わくわくしてくる。

水面を走るAUVの姿は美しい。

私がプロとして湖での仕事を行うようになってから、30年余りの月日がたった。

この間に、計測センサーや制御・計算機の進歩は華々しいものがある。

人間が苦手としていることや、できないことを、ロボットは楽々とこなしてくれる。

それはそれでよいのではないかと思う。

こうしたパイオニア的な仕事は、その過程で得られるものも大きい。

なんとなく、手塚治虫が描いた鉄腕アトムのことが思い起こされる。

あと数十年たったら、ロボットが人間の友人になるのかもしれない。

その時には、格段に多くの情報や技術を得ていることだろう。

船上でそんなことを考えていたら、ナノテックのAUVが壁にぶつかってしまった。

大丈夫か?


5月31日(金)のつぶやき

2013-06-01 05:03:30 | 物語