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湖の堆積物である土砂をすべて取り除くと、どのような形になるのだろうか。
びわ湖の基盤を示した図を見つけた。
植村・太井子(1990)によるものだ。
これから湖の骨格を知ることが出来る。
500m以浅の基盤に着目すると、複数の筋をもった山峰が見えてくる。
特に大きいのは、愛知川から沖の白石、知内へと続く基盤だ。
500万年前、ここには数千メートルの高い山脈が連なっていたのだろう。
しかも火山だった。
それが沈降して、その上に土砂が堆積した。
深いところでは1000m以上の厚さとなっている。
この図の上に、湖底からの噴出し(ベント)の場所を重ねてみた。
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すると面白いことが分かった。
ベントは、堆積物で覆われた昔の山脈の上から出ていた。
すごいと思わないかい?
びわ湖全体の調査をすべきだと思う。