DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

道(1)

2015-10-19 15:32:50 | ButsuButsu




戸を開けると道

白く 黒く

まんじりともせず 見つめている

***

日差しの良い時には

いくら歩いても 疲れない気がする

自分の名前の一文字だからかもしれないが

私は 道 という文字が好きだ

こうして歩いて来て

こうして歩いて行く

己の道に 迷いはない

***

礼儀の儀とは

人が義をなすということだ

つまり

礼を尽くすのは

義を為さんがためである
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生きる(100)

2015-10-19 13:25:47 | ButsuButsu


比叡の山々が美しく見渡せる季節がやってきた。

これから紅葉の季節を迎える。

さて、「生きる」のテーマも100回目となった。

この種の話は、これで終わりにしよう。

年をとってくると、「生きる」ということがより実感的になってくる。

それは、季節の移ろいと共に、おのれの心にずしりと寄りかかってくる。

江國香織的表現で言えば、

冬は知恵と文明が要求される季節であり、

夏は、細胞の一つ一つが抱えている記憶がふいに立ち上がり、風に揺れる草みたいに不穏に波立ってしまう季節、らしい。

こうして、冬の寒さと夏の暑さが繰り返し、やがてそれらをしのぐのが耐え難いものとなってくる。

そして、あるレベルを越えると、花びらが落ちるように死に絶えるのだろう。

「生きる」というのは、そのような自然の営みの中で指折り数えるもので、そんなに深い意味を持っているわけではない。

だからこそ、体と心を鍛え、繰り返して押し寄せてくる季節の波をうまくやり過ごせばよい。

それが人間としてのけじめのような気がする。

私は、あと何回ジャンプできるのだろうか。

できれば心に残る波乗りを、あと2~3回は記録したい。

そのうち飛び上がれなくなり、這いつくばって波間に埋もれる時に、「生きる」と言う言葉が消え去るのだろう。

それにしてもこの空の青さはどうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする