DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

Goodbye, Mr. Ura_Tama

2013-03-19 17:43:56 | ButsuButsu
Goodbye, Mr. Chips という映画がある。

1939年および1969年に上映されている。

原作は英国の作家James Hiltonである。

ミュージカルにもなったが、その中に

"You smile, I smile, that was the beginning of love." というフレーズがあったように記憶している。

以心伝心といやつなのだろうか。

昨日、東京大学生産技術研究所の浦環先生の退官講演があった。

わが国の自律型水中ロボット(AUV)開発の草分け的な研究者である。

琵琶湖で活躍している「淡探」の設計者でもある。

私が先生に初めてお会いしたのが、1996年の頃だったと思う。

今は亡き中山英一郎先生のご紹介だった。

当時私は、琵琶湖で潜水艦を作ろうと本気で思っていた。

何としても湖底にもぐりたかった。

神戸にある三菱重工に建造中の潜水艦を見学に行ったこともあった。

そんな私に、自律型水中ロボットを作るように指導していただいたのが浦先生だった。

潜水艦の維持管理経費に頭を悩ませていた私は、この話に飛びついた。

そして2年間の協議の上に誕生したのが「淡探(タンタン)」だった。

2000年3月のことである。



その後、世界では数多くのAUVが製造された。

しかし、12年間も現役で淡探を動かし続けることができたのも浦先生の賜物だと思っている。

退官講演の中で、浦先生は「理解しあうことの大切さ」を強調されていた。

ちょうど、Mr. Chipsのセリフではないが、必要なことを分かり合うのに多くの言葉は必要としない。

今、やり続けなければばらないことがあるのならば、それを完成させるために己の全生命をつぎ込むことは人間としての本望だろう。

Thank you, Mr. Ura-Tama, and goodbye.

Next curtain will be opened soon.

尊敬と感謝をこめて。

熊谷 拝

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