いつもは他愛もない趣味の話とかなんですけど、今回は、以前から気になっていた件についてのお話です。
昨日の報道で、ようやく決着というか、一区切りついた感じです。
「2023年9月30日に宝塚劇団員が急死した問題をめぐって遺族と阪急阪神ホールディングス株式会社、阪急電鉄株式会社、宝塚歌劇団との間で同日、大阪市内のホテルで合意書が締結された。阪急阪神ホールディングス株式会社の角和夫会長も出席し、本件について遺族に対して謝罪した。」
という事ですが、その具体的な内容が劇団のHPに掲載されています。 この中で、お亡くなりになられた劇団員の方を「被災者」と定義されています。
あれ? これって、「被害者」と違うの?と単純に思ったので、ちょっとNetで検索してみました。
被災者(ひさいしゃ、英: Victim, Disaster victim)とは災害を被った者。地震・台風等の天災や、事故・事件等の人災にあった人(人々)が含まれる。ただし、事件や事故の場合は被害者と呼ばれて、被災者と区別されることが多い。(Wikipedia)
今回の件は、人災です。(中には、天災だったと思いたい方もみえるでしょうけど…)
劇団側は、被害者とすると、加害者が生まれるという構図を回避したかったのでしょうか?会見では、この「被災者」という表記は、ご遺族の意向に沿っていると説明されていますが、合意書にその旨の記載はありませんし、意向に沿うとは、ご遺族側からの指示だったのか、劇団側が指定した表記に特段異議を申し立てなかったのかは、不明です。ともかく、合意書には、それに対応する「加害者」もしくは「加災者?」という表記は見当たりません。
加害者(かがいしゃ)とは、他人に対する加害行為を行った者をいう。個人間のいじめ、各種ハラスメント、犯罪、事故から、公害[1]などの社会問題、さらには差別、戦争、植民地支配といった国際的な人権・歴史問題[2]を含め、様々な局面で使われる。加害を受けた者は被害者という。(Wikipedia)
では、被災者に対応する加災者?という表記ってあるのかな?と思ったので、これまた検索したら、興味深い記事が目に留まりました。加害者の被災者性という記事です。この中では、便宜的に帰責性のない加害者を「加災者」とする表記がなされていました。
まぁ、閉鎖的な世界では、どうしようもなかったという状況も想像できますけど、今回の件に関しては、帰責性のない被害者・加害者ということを意図した「被災者」という表記の使用だとすれば、責任回避であり、逃げているように感じてしまいます。
劇団側の言う「悪意の無いパワハラ」というのもですし、行為者は謝罪文で終わりというのもです。。。それすらまだ出していない人もいるそうですけど、、、
この事件、もし山崎豊子さんがご存命なら、長編小説になったんじゃないでしょうかね。。。「清い巨塔」とか「不毛劇団」とか、、、
最後になりましたが、子を持つ親として、亡くなられました劇団員さんのご冥福をお祈りすると共に、ご遺族の心中をお察し致します。
※いずれにしても、この劇団に興味も関心もありませんし、阪急、阪神にも何のご縁もゆかりも、買い物したことも、電車に乗ったこともございません。(タブン) もちろん、阪神ファンでもアンチでもありません。 あっ、株主でもありませんので、ご安心ください。。。特段悪意はございませんので、適宜スルーでお願いします。