平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

竹本健治 匣の中の失楽

2016年02月18日 23時52分29秒 | 読書
今日は、読破した本の紹介。
今回は竹本健二の匣の中の失楽。
たまたま新着にあったので、借りたのですが。
文庫だけど、厚みがハンパない。買うと1500円って、どんな文庫だよ。

筆者の処女作で、日本の推理小説・異端文学史上における三大奇書といわれる
『黒死館殺人事件』・『ドグラ・マグラ』・『虚無への供物』の3作品の影響を受けた作品。
ちなみに、この作品をいれて四大奇書ということもあるとか。

奇書の名の通り、一筋縄ではいかないミステリーでした。
ストーリーとして、推理好きの仲間がいて、そのうちの一人が殺害される。
しかも他のメンバーが仲間を実名のまま書いている推理小説の内容どおりに・・・。
読んでいると、その内容が小説の中の事実部分なのか、メンバーが書いている小説部分なのかが
だんだんわからなくなってきて、ややこしい。読み終わってもスカッとする終わり方ではなく、
そうきましたかとなる感じでしたね。なんとなくモヤっとした終わり方でした。
読みごたえは間違いなくあるので、ありきたりのミステリーでは物足りない方にはおすすめです。



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