平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

キエフ裁判

2023年08月21日 23時59分35秒 | 映画・ドラマ・アニメ
先週の土曜日、松任谷由実(ユーミン)のライブの前に観た2本目の映画は、
「キエフ裁判」です。先週観た「破壊の自然史」との2本立てで「戦争と正義」
として公開されたが、伏見ミリオン座では、それぞれ1本づつ公開時期をずらしての
上映となりました。そのタイトルどおりナチス関係者を裁いたキエフ裁判の
ドキュメンタリー映画なので。観ることを決めていました。


内容は、「ドンバス」「バビ・ヤール」などで世界的に注目を集めるウクライナの
セルゲイ・ロズニツァ監督が、第2次世界大戦後にキエフ(キーウ)で行われた
ナチス関係者15名の国際軍事裁判を描いたドキュメンタリー。
1946年1月、キエフ。第2次世界大戦の独ソ戦において、ナチスドイツと地元警察が
ソ連領土内で起こしたユダヤ人虐殺事件の首謀者15名が、人道に対する罪で裁判に
かけられた。
裁判では、母から幼子を奪って目の前で射殺するなど数々の残虐行為が暴かれる一方で、
被告人弁論では自己弁明に終始する者、仲間に罪を擦りつける者、実行しなければ自分が
殺されたと同情を得ようとする者など、戦犯たちの凡庸な素顔が浮かびあがっていく。


裁判の映像だけなので、その内容は自分の頭の想像力によるしかない。長い証言もあれば、
短くて、もう終わりなのかという証言もある。ドイツ兵の証言いついては、本人の証言に
字幕がつく場合と、通訳している時に字幕がつく場合があって、統一して欲しかった。気に
なったのが、両方字幕が付いた時に、通訳、ちゃんと訳してないのではってところがあったりした。
この裁判はソ連が主導である。場所は、キエフということは今のウクライナの首都である。
ウクライナ人はソ連がナチスから解放して自由にしてくれると思っていたが、何のことはない
ソ連は、この時既にナチスに変わってウクライナを支配下に置こうとしていただけなのである。
そのせいか、どこかこの裁判は芝居がかって見える。宣誓や判決前の陳述等、大げさで嘘くさいのである。
なんか、新興宗教っぽく感じる。そして、ナチスの15人はその生贄にしか過ぎないのだ。最初から死刑と
決まっていたような裁判。公開で絞首刑を行ったのも、ソ連への印象操作にしか思えない。絞首刑に
人々が熱狂しているさまは、それこそ狂気で恐ろしくも感じる。これこそソ連が仕組んだ集団催眠なのではと感じる。
結局ソ連崩壊によって、やっとウクライナは独立するが、ロシアとのいざこざは続き、ついに今の戦争である。
ちなみに、絞首刑の場面は「バビ・ヤール」で使われたモノと同じだった。連綿と続く負の連鎖は、ここでは
今も続いていることを感じる。












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