平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

バビ・ヤール

2022年09月24日 23時59分13秒 | 映画・ドラマ・アニメ
今日は、午前中に伏見ミリオン座で1本映画を観ました。今週末は、この1本のみ。
観たのは、「バビ・ヤール」です。この映画は、ドキュメンタリーだったので、
観ることにしました。ホロコーストの映画です。それにしても、ホロコーストの映画は
本当に多いですね。毎年、何本かのホロコーストの映画が必ず公開されているような
感じですから。それだけ、忘れてはいけない出来事と言えるのかもしれません。


内容は、第2次世界大戦における独ソ戦の最中にウクライナの首都キエフ(現表記キーウ)
郊外で起きた「バビ・ヤール大虐殺」を描いたドキュメンタリー。
1941年6月、ナチス・ドイツ軍は独ソ不可侵条約を破棄してソ連に侵攻。占領下のウクライナ各地に
傀儡政権を作りながら支配地域を拡大し、9月19日にはキエフを占領する。9月24日、キエフで多数の
市民を巻き込む大規模な爆発が発生。実際はソ連秘密警察がキエフ撤退前に仕掛けた爆弾を遠隔操作で
爆破したものだったが、疑いの目はユダヤ人に向けられた。翌日、当局はキエフに住むユダヤ人の殲滅を
決定し、9月29日から30日のわずか2日間で、キエフ北西部のバビ・ヤール渓谷で3万3771名のユダヤ人が
射殺された。
ホロコーストにおいて、1件で最も多くの犠牲者を出したとされる事件の過程とその後の歴史処理を、
全編アーカイブ映像で描き出す。


独ソ戦で、舞台はウクライナのキエフともなると、ついつい現在の戦争にも結び付けてしまうが、実際、
どこかで繋がっているとは思える。セルゲイ・ロズニツァ監督は、「ドンパス」の監督でもある。
「ドンパス」の中でドキュメンタリー映画を撮りにきたドイツ人監督が、ナチスと罵られる場面もあったするので、
未だにロシアでは、ナチスに対するアレルギー反応はあるのかもしれない。そして独ソ戦序盤で、ウクライナに
侵攻したナチス・ドイツは他の国でいているように傀儡政権をたて、実質上ナチスが支配する形をとるのである。
そうして、ウクライナにいるユダヤ人をあぶり出し、虐殺していくのだ。その過程で、ウクライナ警察も、
ユダヤ人のあぶりだしに協力させられるのである。これは、以前観た「ホロコーストの罪人」では、ノルウェーでも、
同じようにノルウェー警察が、ナチス・ドイツの命を受けノルウェーのユダヤ人をあぶりだしていた。全く同じだ。
それにしても、ソ連が反攻しウクライナやポーランドと共に三国の勝利と宣言する場面があるが、いやいやその後、
ウクライナもポーランドも、ナチスに変わって支配下にするし・・・。とその後を知ってるだけに、何かその場面での
ソ連の振る舞いは白々しく目に映る。この映画では、ナチス・ドイツに対する戦争裁判の様子もあります。それにより、
バビ・ヤールでの虐殺の実態がわかっていきます。さて最後に、この裁判で死刑(絞首刑)が確定したナチス軍人が、
多くの聴衆。何人いるかわからないくらいの数です。その前で公開処刑され、歓喜にわく様子が映し出されます。
いや~、怖い。本当に怖いと感じだ。これが戦争の怖さなのか。ナチスが殺すために、ユダヤ人を集めていた映像も
怖さはあった。しかしソ連軍が優位に立ち、ナチスを撃退し、そのドイツ軍の遺体をぞんざいに扱う様子も怖いと
感じたが、最後の公開処刑で歓喜する様子が、理性ではその思いはわかるのだが、感覚として怖さ感じだ。そこに、
大げさに言うと戦争が地球上から無くならない理由を観たような気もした。








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