samuraiです。
今年最後の記事を何にしようかと思ってましたが、こちらにします。
カレーとは、第一次世界大戦中「米飯と野菜・肉類を効率的に取れるような食事はないものか。」という軍の命令から、
イギリスの海軍で食べられていたカレーを日本の軍隊食に採用した事から日本に広まったと言われています。
そして、戦争が終わり復員して故郷に帰ってきた兵隊たちがその味を懐かしみ故郷で再現するようになり、
いつしか国民食とまで呼ばれるぐらいに日本中に広まっていきました。
そう、カレーとはそもそも軍隊食なのです。
現在でも海上自衛隊は毎週金曜日に必ずカレーを食べるらしいです。
長い海洋生活では、曜日感覚が麻痺するためとも言われています。
で、もともと軍隊食であるカレーがそんなに高いはずがない。
だって、戦場で食べるご飯ですよ?
高価なはずがないじゃないですか。
まあ確かに、凝った食材を使えばそれだけコストがかさむというのは理解出来ます。
でも、基本的には庶民の食べ物ですからね。
自分の中には「カレーは2500円以下」という暗黙のボーダーラインがあります。
どんなにおいしくても、カレーで2500円以上となると、「うーん・・・」ってのが正直な感想です。
そんな時決まって現われるのが、僕の心の中の一個師団。
「カレーで2500円だと!?歯を食いしばれ!新兵卒のお前らにそんな権利などないッ!」
「YES,Sar!」
「我が帝国存亡の危機にふざけた事を抜かすなッ!このビッチどもめが!!」
「YES,Sar!」
「カレーの王子様でも食ってろ、貴様ッ!!」
「YES,Sar!」
という鬼教官が僕の心に住んでいます。いや、住んでいました。
しかし、今日心の一個師団に”除隊届”を出してきました。
さよなら、マーカス軍曹・・・。
で、グダグダと意味のないことを書いてまいりましたが、
ここからが本題です。(笑)
今日は銀座にある「資生堂パーラー」というお店を紹介します。
場所は、銀座駅から中央通りを下り、花椿通りとの交差点の右側です。

事前に美容院に行き身だしなみを整え、黒いスーツを翻し、
近未来的なエレベーターの中へライドオン。
エレベーターの階数表示が”4”を指し、扉が開くと、うやうやしく給仕の方がお出迎え。
そして通された空間は、まさに貴族たちの社交場。
この街に棲みしロミオとジュリエットたちの仮面舞踏会。
ソフィステケイトされた銀座の夜の物語。
もう、何書いてるんだか分かりませんが。(笑)
店内は淡いクリーム色でまとめられた、高級感溢れる落ち着いた空間。
窓枠の赤が映えますねー。

給仕の方のサービスも、この手のお店にありがちな”押し付け感”がなく
適度な距離を保ちつつ、気さくに対応してくれます。
素晴らしいですね。
まずはワインを頼みつつ、サラダをいただきます。

レタス・チコリ・アンディーブ・ホワイトアスパラ・ブロッコリー・トマトなどが
彩りよく盛られています。
こちらを和風ドレッシングでいただきました。
どのお野菜もしゃくしゃくと新鮮で、大変おいしいですね。
さて、今日こちらにやってきた目的はもちろん「アレ」です。
え?
「アレ」とは何かって?
ふふふ、もう分かってるくせに奥さん。
「アレ」とは「アレ」ですよ。
「壱萬円カレー」ですよ!!
「カレー」という言葉と「1万円」という全く相反するベクトルを内包する
このカレーは「伊勢海老とアワビのカレー」。
こちらの伊勢海老とアワビが今日の主役です。

いやー、もう見るからにどきどき。
テーブルの上には金色に輝く薬味入れが。

福神漬け・ピクルスのみじん切り・ラッキョウなどが入ってます。
うーん、どこまでもハイソサエティ。
そして、先程の伊勢海老とアワビを
”自分のためだけ”に用意されたグリルの上で、しかも目の前で焼いてくれます。

まさに、選ばれた者のみに許された贅沢。
さらにブランデーを加えてフランべ!
( ゜д゜)

しかも、このフランべに使われるブランデーがカミュの「V.S.O.P」ですよ。
あの、そのまま飲ませていただける方がうれしいんですがw。
そして、鉄板の上で切り分けたエビとアワビを
そのままお皿にサーブ。
そこにジャガイモとにんじんの蒸したものを敷き詰め
ライスをよそってくれます。
それがこちら。

この時点で、豪華さにただただ唖然。
カレーということをすっかり忘れそうでした。
だって、このエビ見てくださいよ。

もうブリッブリもブリブリ。
僕の人生において、見たことないですし。
さて、そこにカレーがやってきましたよ。

気品溢れる金色の容器に盛られた粘度の高いルー。
しかもこちらのルーは、エビ味噌をふんだんに使った
大変贅沢なルーです。
これです、これ。

それではご飯にかけてと。
早速いただいてみますか。

欧風を思わせるとろみのあるルーは、一口口に含むと
スパイスの中に、濃厚なエビ味噌のコクが感じられます。
まろやかでありながら、重たくない。
まさに老舗の洋食の確かさを感じる
大変丁寧に作られたルーだと思います。
うっは~、こりゃおいしいですね!!!
伊勢エビは噛み切ると、しっかりと歯を押し返す弾力があり
身はもうぷりぷりです。
その淡白な身に、濃厚なカレーソースが絡まると
そりゃもう至福の一言。
まずいはずがないじゃないですか、こんなの。
いやー、おいしいですね!!
そして、アワビ。
こちらは対照的に、固さなど微塵も感じさせず、
やわらかーい歯ざわり。
口に入れると、海の香りがザザーっと。
そこに濃厚なエビ味噌の風味。
もうノックダウン寸前です。
おいしいですね!!
で、夢中で食べているとご飯が残り2口ぐらいに。
そこにまさに神業のタイミングで
「ご飯お持ちしましょうか?」と声を掛けてくれる店員さん。
一人一人のお客さんを注意深く見て、
ここぞという時にさりげなくサーブをしてくれます。
うーん、完璧な仕事ですね。
参りました。
食後は「ホットコーヒー」をいただきました。
横にお口直しのマカロンが付いています。

また、このコーヒーがおいしいんですわ。
文句のつけようがないですね。
結論から先に言いますと、
ここのカレーは1万円払ってでも食べに来る価値は確実にあります!!
料理の対価、お店の雰囲気、給仕さんのサービスなど
他では絶対に味わえないでしょう。
これは是非来て体験していただきたいと思います。
僕はまた来年お金を貯めて行って来ようと思います!
また来年も来れますように。
では、皆様よいお年を!!
※先人たちの記事はこちらです。
・たあぼうさん(300回記念で行かれておられます。)
・Curryvaderさん(ここに来て食べるという行為に意義がある。同感です。)
・USHIZOさん(奥様との結婚記念日で来られてます。)
・ヒロキエさん(燃えろイセエビ~燃えろアワビ~♪)
・華麗叫子さん(エビのダイビングキャッチがかっこいいっす。)
【お店情報】
「資生堂パーラー 銀座本店」
住所:東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル4,5階
電話:03-5537-6241
営業時間 : 11:30~21:30
定休日 : 第1・3月
今年最後の記事を何にしようかと思ってましたが、こちらにします。
カレーとは、第一次世界大戦中「米飯と野菜・肉類を効率的に取れるような食事はないものか。」という軍の命令から、
イギリスの海軍で食べられていたカレーを日本の軍隊食に採用した事から日本に広まったと言われています。
そして、戦争が終わり復員して故郷に帰ってきた兵隊たちがその味を懐かしみ故郷で再現するようになり、
いつしか国民食とまで呼ばれるぐらいに日本中に広まっていきました。
そう、カレーとはそもそも軍隊食なのです。
現在でも海上自衛隊は毎週金曜日に必ずカレーを食べるらしいです。
長い海洋生活では、曜日感覚が麻痺するためとも言われています。
で、もともと軍隊食であるカレーがそんなに高いはずがない。
だって、戦場で食べるご飯ですよ?
高価なはずがないじゃないですか。
まあ確かに、凝った食材を使えばそれだけコストがかさむというのは理解出来ます。
でも、基本的には庶民の食べ物ですからね。
自分の中には「カレーは2500円以下」という暗黙のボーダーラインがあります。
どんなにおいしくても、カレーで2500円以上となると、「うーん・・・」ってのが正直な感想です。
そんな時決まって現われるのが、僕の心の中の一個師団。
「カレーで2500円だと!?歯を食いしばれ!新兵卒のお前らにそんな権利などないッ!」
「YES,Sar!」
「我が帝国存亡の危機にふざけた事を抜かすなッ!このビッチどもめが!!」
「YES,Sar!」
「カレーの王子様でも食ってろ、貴様ッ!!」
「YES,Sar!」
という鬼教官が僕の心に住んでいます。いや、住んでいました。
しかし、今日心の一個師団に”除隊届”を出してきました。
さよなら、マーカス軍曹・・・。
で、グダグダと意味のないことを書いてまいりましたが、
ここからが本題です。(笑)
今日は銀座にある「資生堂パーラー」というお店を紹介します。
場所は、銀座駅から中央通りを下り、花椿通りとの交差点の右側です。

事前に美容院に行き身だしなみを整え、黒いスーツを翻し、
近未来的なエレベーターの中へライドオン。
エレベーターの階数表示が”4”を指し、扉が開くと、うやうやしく給仕の方がお出迎え。
そして通された空間は、まさに貴族たちの社交場。
この街に棲みしロミオとジュリエットたちの仮面舞踏会。
ソフィステケイトされた銀座の夜の物語。
もう、何書いてるんだか分かりませんが。(笑)
店内は淡いクリーム色でまとめられた、高級感溢れる落ち着いた空間。
窓枠の赤が映えますねー。

給仕の方のサービスも、この手のお店にありがちな”押し付け感”がなく
適度な距離を保ちつつ、気さくに対応してくれます。
素晴らしいですね。
まずはワインを頼みつつ、サラダをいただきます。

レタス・チコリ・アンディーブ・ホワイトアスパラ・ブロッコリー・トマトなどが
彩りよく盛られています。
こちらを和風ドレッシングでいただきました。
どのお野菜もしゃくしゃくと新鮮で、大変おいしいですね。
さて、今日こちらにやってきた目的はもちろん「アレ」です。
え?
「アレ」とは何かって?
ふふふ、もう分かってるくせに奥さん。
「アレ」とは「アレ」ですよ。
「壱萬円カレー」ですよ!!
「カレー」という言葉と「1万円」という全く相反するベクトルを内包する
このカレーは「伊勢海老とアワビのカレー」。
こちらの伊勢海老とアワビが今日の主役です。

いやー、もう見るからにどきどき。
テーブルの上には金色に輝く薬味入れが。

福神漬け・ピクルスのみじん切り・ラッキョウなどが入ってます。
うーん、どこまでもハイソサエティ。
そして、先程の伊勢海老とアワビを
”自分のためだけ”に用意されたグリルの上で、しかも目の前で焼いてくれます。

まさに、選ばれた者のみに許された贅沢。
さらにブランデーを加えてフランべ!
( ゜д゜)

しかも、このフランべに使われるブランデーがカミュの「V.S.O.P」ですよ。
あの、そのまま飲ませていただける方がうれしいんですがw。
そして、鉄板の上で切り分けたエビとアワビを
そのままお皿にサーブ。
そこにジャガイモとにんじんの蒸したものを敷き詰め
ライスをよそってくれます。
それがこちら。

この時点で、豪華さにただただ唖然。
カレーということをすっかり忘れそうでした。
だって、このエビ見てくださいよ。

もうブリッブリもブリブリ。
僕の人生において、見たことないですし。
さて、そこにカレーがやってきましたよ。

気品溢れる金色の容器に盛られた粘度の高いルー。
しかもこちらのルーは、エビ味噌をふんだんに使った
大変贅沢なルーです。
これです、これ。

それではご飯にかけてと。
早速いただいてみますか。

欧風を思わせるとろみのあるルーは、一口口に含むと
スパイスの中に、濃厚なエビ味噌のコクが感じられます。
まろやかでありながら、重たくない。
まさに老舗の洋食の確かさを感じる
大変丁寧に作られたルーだと思います。
うっは~、こりゃおいしいですね!!!
伊勢エビは噛み切ると、しっかりと歯を押し返す弾力があり
身はもうぷりぷりです。
その淡白な身に、濃厚なカレーソースが絡まると
そりゃもう至福の一言。
まずいはずがないじゃないですか、こんなの。
いやー、おいしいですね!!
そして、アワビ。
こちらは対照的に、固さなど微塵も感じさせず、
やわらかーい歯ざわり。
口に入れると、海の香りがザザーっと。
そこに濃厚なエビ味噌の風味。
もうノックダウン寸前です。
おいしいですね!!
で、夢中で食べているとご飯が残り2口ぐらいに。
そこにまさに神業のタイミングで
「ご飯お持ちしましょうか?」と声を掛けてくれる店員さん。
一人一人のお客さんを注意深く見て、
ここぞという時にさりげなくサーブをしてくれます。
うーん、完璧な仕事ですね。
参りました。
食後は「ホットコーヒー」をいただきました。
横にお口直しのマカロンが付いています。

また、このコーヒーがおいしいんですわ。
文句のつけようがないですね。
結論から先に言いますと、
ここのカレーは1万円払ってでも食べに来る価値は確実にあります!!
料理の対価、お店の雰囲気、給仕さんのサービスなど
他では絶対に味わえないでしょう。
これは是非来て体験していただきたいと思います。
僕はまた来年お金を貯めて行って来ようと思います!
また来年も来れますように。
では、皆様よいお年を!!
※先人たちの記事はこちらです。
・たあぼうさん(300回記念で行かれておられます。)
・Curryvaderさん(ここに来て食べるという行為に意義がある。同感です。)
・USHIZOさん(奥様との結婚記念日で来られてます。)
・ヒロキエさん(燃えろイセエビ~燃えろアワビ~♪)
・華麗叫子さん(エビのダイビングキャッチがかっこいいっす。)
【お店情報】
「資生堂パーラー 銀座本店」
住所:東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル4,5階
電話:03-5537-6241
営業時間 : 11:30~21:30
定休日 : 第1・3月