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スズサイコ・2~奥高尾

 キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属の「スズサイコ(鈴柴胡)」。山地や草地に生育する多年草で草丈は50~100センチ。6~7月に茎の上部に集散花序を付け直径1センチほどの星形の花を咲かせる。これは奥高尾“一丁平”付近のもので昨年秋に高尾山に詳しい方に場所を教えてもらったがその時は見つけられなかった。そろそろ開花する頃だと思い『今日は晴れ時々曇り、ところによって雷雨』という何でもありの天気予報を聞いてとりあえず出掛けた。登り始めは青空が拡がっていたが奥高尾に入った頃から予報通り怪しい黒雲が拡がり遠くでゴロゴロと雷鳴が聞こえてきた。そこで念のため尾根道ではなく落雷を避けて巻き道を登り、降り出した雨も森の枝葉で防いでもらいながら一丁平の屋根付き休憩所まで辿り着きそこで雷雲が通り過ぎるのを待った。
 スズサイコの花は夜開き日が当たると閉じてしまう。雨の日は開いていることがあり、また蕾に水を掛けると開くこともあると聞いていたので試してみたが、結局蕾は固く閉じたままだった。
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タイサンボク・1~別所くすのき公園

 別所くすのき公園で見られる「タイサンボク(泰山木・大山木)」。モクレン科モクレン属の常緑高木で初夏に直径20~30センチの大きな花を咲かせる。花弁は6枚で外側に花弁状の萼片が3枚ある。中央部に先端が丸まった雌蕊が多数付きその周囲を棒状の雄蕊が取り囲んでいる。原産地は北米中南部でミシシッピ州やルイジアナ州では州の花に指定されている。
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ヒメザゼンソウ・4~果実

 サトイモ科ザゼンソウ属の「ヒメザゼンソウ(姫座禅草)」。花期は5〜6月で果実は翌年の春に熟す。そのため花と果実が同時に見られる。果実は直径3〜4センチの楕円球形で生育地では泥に埋まっていることが多いので気付かないこともある。写真では横に今年の花が咲いている。
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ヤンバルミチヤナギ

 タデ科ミチヤナギ属の「ヤンバルミチヤナギ(やんばる道柳)」。南大沢2丁目の道端に普通に生えているのを当地の愛好家が見つけられたと聞いた。“やんばる”とは沖縄北部の拡がる森林地域のことで“ヤンバルクイナ”でこの名をご存知の方も多いだろう。草丈は4~5センチで花径は1~2ミリ。花径が3~4ミリの普通のミチヤナギよりも小さい。専門家によると“国内外来種”のようだ。
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センリョウ

 センリョウ科センリョウ属の「センリョウ(千両)」。関東地方以南に生育する常緑小低木で花期は6~7月。果実は晩秋に赤く熟し正月飾りとして重宝されている。花は花弁も無ければ萼片も無い。花軸に淡黄緑色の球状の雌蕊が多数出て、その横にクリーム色の雄蕊が直接付いている。雌蕊の基部に見える茶褐色の部分は苞になる。写真ではまだ雄蕊の葯は開いていないがこの後葯が裂ける部分が褐色になり黄色い花粉が出てくる
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ウズアジサイ

 大栗川沿いの遊歩道に植栽されている「ウズアジサイ(渦紫陽花)」。アジサイ科(←ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木で、ウイルスによって変異したものを園芸品種として育てたもの。江戸時代には既に流通していたようだ。花がおたふく豆に似ていることから「オタフクアジサイ(お多福紫陽花)」とも呼ばれている。装飾花の無い真花が開花しているが、装飾花にも蕾や開花しているものが見える。
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ジュンサイ・3~雄性期1

 ハゴロモモ科(←スイレン科)ジュンサイ属の「ジュンサイ(蓴菜)」。開花1日目は雌性期で雌蕊が立ち上がり2日目は雄性期になる。1日目の雄蕊は雌蕊より低い位置にあったが、一晩で雌蕊の2倍くらいの長さになった。水面上の部分は高さ3~4センチある。花は午前中に咲き昼過ぎには閉じてわずか“2日間の開花ショー”は終わる。これはこの株の2番花だったが、公園管理者によると1番花よりずっと美しいようだ。
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クマノミズキ・2~開花

 大塚西公園の林縁で咲き始めた「クマノミズキ(熊野水木)」。ミズキ科ミズキ属(サンシュユ属)の落葉高木で花期はミズキより1~2ヶ月遅い。三重県熊野地方に多く分布しているために名付けられている。枝先に直径15~20センチの散房花序を出し直径7~8ミリの4弁花を多数咲かせる。ミズキの花序は平べったい形状になるのに対してクマノミズキの花序はややこんもりした形状になる。またミズキの葉は互生になるがクマノミズキの葉は対生になる。
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ジュンサイ・2~雌性先熟

 長池公園”長池”で令和元年(2019年)10月から“かいぼり”が実施され水抜き後に外来魚を捕獲して5か月以上の池干し後、令和2年(2020年)4月に水を戻した。そして美しくなった長池にはカンガレイコウガイゼキショウなどが姿を見せ始め、夏には様々な水湿性植物が繁茂した。“かいぼり”中に池底の泥を自然館の埋土種子試験区で観察していると、池底で眠っていた埋土種子がいくつも目覚めた。そのうちのひとつが「ジュンサイ(蓴菜)」で、公園によると昭和34年(1959年)の調査では生息が確認されていたが昭和42年(1967年)の干ばつなどの影響で完全に姿を消したとされ、東京都のレッドリストでは『絶滅種(EX=Extinct)』に分類されている。記録で確認できる範囲では61年振りの復活だった。
 その後、自然館の中庭テラスで成長が見守られ私も時々見に来たがなかなか増える様子が見えなかった。しかし今年になって漸く水中に蕾が出来て今月10日に開花した。花は直径2センチほどで萼片(外花被片)と花弁(内花被片)が3枚ずつあり午前中に咲き午後には萎む。ジュンサイは雌性先熟で写真では7~8本の雌蕊が見え柱頭には細かい毛のようなものがある。開花2日目は雄性期になり同じように昼過ぎに萎みわずか2日間で花は終わって沈下する。公園によるとこの個体群が東京都で唯一の自生のようだ。ジュンサイはハゴロモモ科(←スイレン科)ジュンサイ属の多年草。
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チョウセンアザミ・1~開花

 秋葉台公園に植えられている「チョウセンアザミ(朝鮮薊)」。キク科チョウセンアザミ属の多年草で地中海沿岸原産。江戸時代にオランダから渡来したと言われ、フランス料理やイタリア料理などでは「アーティチョーク(Artichoke)」と呼ばれこの蕾の中心部を食材にしている。“朝鮮”の名前が付いたのは“外来種”の意味だろう。日本では食材としては利用されずもっぱら観賞用に栽培されたようだ。花は筒状花だけからなる複合花で直径は12~15センチ。1本の筒状の長さは3~4センチある。
 ところで昨日、6回目のコロナワクチン接種を受けたが今日は発熱も倦怠感もなく全くの平常。昨夜に腕の痛みが少しあった程度でジムではルーティンのウエイトトレーニングをこなしてきた。その後のサウナで毎日気持ち良く整っている。
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