2015年公開のフランス映画です。
内戦の続くスリランカから、難民としてフランスに渡った偽装家族(兵士だった夫と妻と娘はそれぞれまったくの他人)の物語です。
夫は、郊外の団地の管理人の仕事を、妻は団地内で老人の世話をする仕事を得ます。
娘は、学校で外国人用のクラスに入ります。
三人三様の家族としての関係を築いていく様子と、フランス社会に適応していく様子が描かれています。
しかし、ラストでは、突然、夫と麻薬の売人たちの銃撃戦が描かれ、さらにその後で、イギリスで真の家族(夫はタクシー運転手になり、夫婦には赤ちゃんができています)として幸福に暮らす様子のエンディングがあって、かなり面食らいます。
この映画は、カンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞したのですが、その発表の時に拍手とともにブーイングがあったそうですが、わかるような気がします。