ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

1/16 岩古谷山・平山明神山・大鈴山・鹿島山 その4:馬の背岩で良い眺望を得る

2015-01-21 07:21:38 | 草花
堤石峠からは次の平山明神山を目指して、やや不明瞭な尾根道を北北東に向かって歩いていきます。

この尾根道は小生の地図上には記載されていないコースですが、過去に2度歩いていますので、道迷いの不安はありませんが、この寒さと前日の雨が歩行に影響を及ぼさないか心配しながら進んでいきます。
幸いなことにアイゼンを一度も着けることなく通れましたが、それはあとから結果がそうなっただけのことですね。
現地ではかなり気を遣って歩いてきました。

今回の記事の最終場面では、今行程の核心部分となる馬の背岩に来て、そこからの景観に浴します。
第三ピーク ↓

第三ピークも樹林の中にありました。地図から拾った標高は約810mですね。

ヒカゲツツジ ↓

第三ピークの付近にヒカゲツツジが群生していました。

岩場のヘツリ ↓

第三ピークの北側に岩場の狭い棚をへつる場面に出くわします。取り付けられたロープ無しでは、ちょっと通り抜けられないだろうな・・・・と感謝する気持ちが湧きました。

第四ピーク ↓

第四ピークは地図上に867m表記のある場所です。

ミヤマシキミ ↓

第四ピーク付近でミヤマシキミのきれいな実を見ました。

下り斜面の倒木 ↓

第四ピークからは一時下りますが、倒木などがあり、道が不明瞭になります。大局観を持って道探しをすれば良い事なのでしょうが、一人旅ですので、細かいことに割合こだわりが出てしまって、道探しに思いのほか戸惑いが出てしまいます。

ロープが頼り ↓

尾根歩きが終局に近づき、平山明神山と大鈴山を結ぶ主稜線とも言うべき場所に着く前に、最後の登り道があります。その標高差は多寡だか80mほどでしかないのですが、そこに至るまでにロープに頼るような、思いのほか急な傾斜が待っています。

ブナの大木 ↓

ブナの大木に気づきました。このあたりからブナの木が混じってきます。

主稜線(分岐点)に到着 ↓

やっと主稜線に着きました。この場所はT字路になっていて、右すれば平山明神山へ行く道、左を採れば大鈴山に行きます。今回はそのどちらの山にも行きますので、まずはこの場所から平山明神山をピストンすることになります。

岩の雫は凍る ↓

平山明神山を目指してT字路を左折、まずは樹林を行きます。大きな岩が樹の間越しに立ちふさがっています。岩に取り付くと、岩から落ちた滴が氷になっていました。

もう少し登り道 ↓

尾根が細まった感じになり、なおもゆっくりと登りは続きます。

小明神山 ↓

ここに小明神山と書いた棒杭が打ってありました。恐らく地図上に明神山と書かれている二つのコブの西側のものではないでしょうか。

狭い岩尾根 ↓

小明神からいったん少しだけ下り、また登りかえしますが、そのあたりから尾根は岩稜帯となり、ぐっと狭まります。幸いなことに両側に小潅木が茂りますので、怖さは感じないで済みますが、これが無く、裸の岩尾根ならばさぞかし高度感は増すことだろうと思います。

待望の眺望 ↓

馬の背岩に近づき、左(北)側の眺望が開けてきました。始めに見たかったのは白根三山ですね。
北岳は薄ぼんやりとしていますが、間ノ岳はまずまず見えていました。位置の上のことで、農鳥岳は西農鳥だけがちょこんと見えています。 白根三山の右手に塩見岳がくっきりと見えていました。

カシミールで今の部分を確認 ↓

カシミールのカシバードで上の部分を確認します。

荒川岳・赤石岳・兎岳・聖岳 ↓

これはいつものことですが、奥三河の山から南アルプス方面を眺めたときに、一番見栄えのよいのはこの部分の山群ですね。ボリューム感あふれる山姿ではないでしょうか。

カシバードで描画 ↓

同じ部分をカシミールのカシバードで描画します。

赤石岳と兎岳・聖岳 ↓

赤石岳(左)と聖岳(右)の間にある兎岳もなかなかのものだと思いました。

南アルプス中部以南 ↓

南アルプスの中部以南は秀でて見える峰が無くて判りにくいのですが、敢えて撮っておきます。

カシバードで描画 ↓

同じ部分をカシバードで山名説明してもらいます。

恵那山 ↓

この時間(12:20分)は、ぎりぎりで恵那山が見えていました。

大川入山 ↓

恵那山の右側で大川入山も、(むしろ恵那山よりも雪を多くつけて)見えています。
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1/16 岩古谷山・平山明神山・大鈴山・鹿島山 その3:カモシカを目撃し、堤石峠へ

2015-01-20 07:26:11 | 草花
岩古谷山の山頂からの眺望を楽しんだ後は、大変険しい岩稜を堤石峠を目指して北東に向かって下ります。

この険しい道には手すり、階段などが適宜設置されており、注意をして歩けば危険なく通過できるところですが、もしもこの施設がなければ危なくてとても常人の歩ける場所ではありません。

こんなことを思うにつけても山の頂を踏むことを「征服」とか「制覇」や「踏破」といった、いかにもわれ一人で成し遂げたような思い上がった表現は的を射た言葉ではないと思うこと頻りです。

今回はこの岩稜帯の下りの中で、岩斜面に固まってこちらを見つめているカモシカに遭遇し、自分の中ではうれしい出来事でした。

堤石峠の標高を地図上で当たりますと、約695mほどでしょうか。
これからあと平山明神山に向かって稜線を歩くわけですが、途中に800mを超えるピークが4つほどあります。
今回は便宜上、出現順にそのピークを第一ピークから第四ピークまで仮名を付けていきます。
岩古谷山の山頂から下る道 ↓

下りに取り付いた始めは、三河の山らしく、こんな尾根道でした。

アセビ ↓

日当たりの場所で、たくさんつぼみをつけたアセビを見て行きます。

ややまばらな広葉・針葉混交樹林 ↓

このあたりは太古の昔から続く植生なのでしょうね。三河の山は、手付かずの状態なら、こういう林相だったのでしょう。

岩稜帯くだり ↓

かなり急な下りが始まりましたが、このあたりは、両側に小潅木があるので、怖さは感じないで済みます。

大鈴山(左)と平山明神山 ↓

これから歩く山々がきれいな空にそびえています。

鹿島山(左)と大鈴山(右) ↓

真冬のことで、前日の雨の名残で足元が滑らないかと絶えず注意していますが、そのことを除けば、この寒さはむしろ心地よいくらいです。

剥き出しの岩 ↓

この道に手すりがもしも付いていなかったら・・・・ぞっとするようなことですね。

今度は梯子段 ↓

岩の屏風をこれでへつっていきます。これが無ければ通行不能でしょうね。

イワヒバ ↓

イワヒバの大群生を見て行きます。

イワヒバの中に ↓

そんな中で、やや異質な気配を感じ、それを探すと、イワヒバの敷き詰める岩盤上にカモシカが固まっていました。こういう場合のカモシカは逃げていかないと聞きますので、カメラを構える時間的な余裕がありました。

カモシカ ↓

脅かさないようにやわらかく話し掛けながら、ズームで撮ります。うれしいひと時でした。

林間に入ってきた ↓

岩稜帯から少し変化があり、道は広がり、林の中に入ってきました。

堤石峠 ↓

堤石峠に着きました。岩古谷山の山頂から30分ほど掛かりました。ここで小休止をしてお腹に詰めます。

堤石峠から始まる稜線上の道 ↓

堤石峠からはやや険しい稜線歩きとなります。道もやや不明瞭ですが、赤いテープが木の枝にくくりつけられていて、そのテープをたどることによって道迷いすることはありません。

岩越え ↓

行く手に時々大きな岩が出てきて、少々不安になりますが、近づくと通れるように道が付けられています。

リンドウ ↓

リンドウの立ち枯れた茎が出てきました。

岩古谷山を振り返る ↓

行く手には稜線上に4つの800m超えのピークがあります。ところで振り返った岩古谷山の高さが同じくらいの高さですので、現在地点の高さを考えるときの目安になりました。

第一ピーク(約810m) ↓

始めのピークに着きました。標高は地図上で見当をつけた数字です。

潅木帯 ↓

第一ピークを通過して、尾根上の道は潅木帯を進みます。林相の変化が楽しいところです。

第二ピーク(約820m) ↓

第二ピークから先の道は北東方面に進むように変わります。
コメント (2)
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1/16日 岩古谷山・平山明神山・大鈴山・鹿島山を周回 その2:岩古谷山山頂からの景観

2015-01-19 06:34:43 | 草花
岩古谷山を登り始めてからと言うもの、絶えず続く急勾配を石段やコンクリートの階段、手すり、鎖やロープに助けられながら高度を上げていきます。
山頂は登り始めから高度差300m上にあります。登山口から50分くらい歩いて着けるということになります。

今回は、山頂に着くまでと、山頂からの景観をレポートします。
ヒメシャラ ↓

三河の山を歩くと、時々ヒメシャラの木に出会いますが、この花の真っ盛りには出くわしていません。
今年あたり、一度見上げて、花をめでたいものです。

鎖と梯子段 ↓

この岩には鎖とややくたびれた梯子段が掛かっています。さて、どちらを選びましょうか。
(今回は梯子段を使わせていただきました。)

ヒメイワカガミ ↓

山斜面に、葉っぱの小さいイワカガミが出てきました。この地方に点在するヒメイワカガミでしょうね。

木の間から鞍掛山 ↓

枝の下から鞍掛山が見えました。2013年の6月にこの山に来たときには、あの鞍掛山から東海自然歩道を歩いて来ています。

平山明神山 ↓

岩古谷山のあとに行くのが平山明神山で、木の間からお釜を伏せたような、特徴あるドーム型の山頂が見えています。

中央は大鈴山で、左が鹿島山↓

そのあとに行く、大鈴山(中央)と鹿島山(左)も木の枝に邪魔されながらですが見えています。

割岩 ↓

”割岩”と看板標示がありましたが、読みは”われ岩”なのか”わり岩”なのかどちらでしょうね。
いずれにしても、大きな岩が自然の作用で、横方向に10m弱、ざっくりと割れたような姿を見せてくれます。

アセビ ↓

小さなアセビの木に品良く蕾がついています。日本的な風雅の気が漂います。

ヒカゲツツジ ↓

岩稜ですので、このくらいの高さに来るとヒカゲツツジも出てきます。これも蕾をもっていますので初夏には咲くことでしょう。

山頂着 ↓

登りつめた感じで、小広い場所に”山頂”があります。ですが、その先にもっと高くて突き出した場所があるのです。 この”山頂”ではあたりの景色を確認しておきます。

三ツ瀬明神山 ↓

太陽方向に三ツ瀬明神山が颯爽とした姿を誇っています。 シルエットなのが残念です。

突き出した岩の山頂 ↓

あちらがこの山で一番高い場所で、頭一つ突き出していますので、そちらに行ってみましょう。

本当の山頂 ↓

こちらが本当の山頂と言うべき場所でしょうね。ここに立ったときの爽快感は抜群です。
あたりの山並みを確認してみましょう。

宇連山と鞍掛山 ↓

左側で遠いのは宇連山で、右側の近い山が鞍掛山です。どちらも愛着のある山です。

これから歩く山 ↓

今日、これからあとに歩くことになる山並みが見えています。
歩く順番に挙げると、右端が平山明神山、真ん中付近が大鈴山、一番左が鹿島山です。

平山明神山のドーム ↓

これから次に行く平山明神山を見ます。真ん中の釜を伏せたようなドーム形状が最高地点です。
小明神という場所は左側の肩の部分になるようです。
その小明神と釜伏せドームとの間に馬の背岩というやや難所があり、そこが凍っていないか今から心配しています。

和市の集落 ↓

今度は集落全体に日が当たっています。時刻は9時40分でした。

竜頭山と笹頭山 ↓

西南方向に竜頭(りゅうず)山と笹頭(”ささのず”又は”ささのうず”)山がみえています。
笹頭山はまだ入ったことの無い場所ですが、山頂からの景観はどうなのでしょうか。
三河の山は山頂にも立ち木が生い茂り、眺望を邪魔されることが多いのです。

その部分をカシミール描画 ↓

山並みに埋もれて分かりにくいので、カシミールのカシバードで描画したものを出しておきます。

東海自然歩道の階段 ↓

この階段路は、東海自然歩道で、鞍掛山に至る道です。
かつて一度だけ向こうから歩いてきたことがあります。
また夏に歩いた道の途中で、すれ違ったカップルが相当の量のヤマヒルに吸血されていたことも記憶しています。
このあたりはヤマヒルに注意を要するようです。

南アルプス南部の嶺 ↓

なんとナント! 南アルプス南部の峰々が見えているではありませんか。(ややシルエット気味なのが残念。)

その部分をカシミールで描画 ↓

南アルプスの峰々は、南部に行くに従ってだんだん特徴が判別しにくくなり、小生的にはどうしても覚え切れません。そこでカシミールの描画機能のカシバードに手助けしてもらいました。
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1/16日 岩古谷山・平山明神山・大鈴山・鹿島山を周回 その1:岩古谷山の支尾根に出るまで

2015-01-18 06:48:32 | 草花
16日に岩古谷山・平山明神山・大鈴山・鹿島山を歩いてきました。
初めて歩く場所ではないのですが、寒い時期ということで、雪が無いか、道は滑らないかといろいろ心配しました。
その心配が心の昂ぶりを呼んだのでしょうか、睡眠が上手に取れなくて、極め付きの寝不足で山入りする羽目になりました。
お陰で大した運動量でもないのに、体力の方は相当ダメージを受けていたようで、帰宅した翌朝は節々に痛みを感じています。
アプローチの道筋での凍結は無くてほっとしましたし、山中で雪の残りに悩まされることもありませんでしたが、表土が凍っていて、うかつに足を踏み出せないような感覚が常に付きまとい、足の振り出しは小幅で、置くような足使いに終始し、歩運びに大変気遣いした山行となりました。

今回周回した山群 ↓

この画は2013年6月に歩いた鞍掛山の御殿岩から撮ったものです。個々の山名については次の図で・・・

カシミールの描画 ↓

この周回コースを歩くのはこれで3度目のことになります。

実行図 ↓

車を和市において反時計回りで歩きました。

断面図 ↓

一般的な凹凸状態です。

登山口前の道路 ↓

国道473号が通っています。和市の集落にはまだ日が届いていません。

登山口 ↓

今回はこの登山口を使わず、右手の国道473号を歩いていきます。

国道473号 ↓

ゆるい登り勾配を歩き出します。

堤石トンネル ↓

このトンネルの手前に今回入る登山口があります。

取り付き ↓

手すりのあるここから山に取り付いていきます。

舗装登山道? ↓

早速始まる登りは舗装されています。

至れり尽くせり ↓

こういう道をありがたく進ませてもらいます。

急峻な山 ↓

岩古谷山は標高800mそこそこの山ですが、低い山だからと言って侮る無かれ、実に峻険な山で、こういう人工の手助け・足助けが無いことには恐らく岩登りの専門家でさえも登攀することが厄介な場所ですね。
こういう石段・手すり・桟橋などの助けによって、私たちは何とか頂に着くことができているのです。

大岩壁 ↓

こういった大岩壁が行く手をふさぐように立ち上がっています。

岩をくぐる ↓

岩をくぐって道は続きます。

これが木の根 ↓

土の少ないところでは、木の根も大奮闘しています。まるで樹幹のような・・・これでも根です。

イワヒバ ↓

園芸品店で高い値段で売られるような株が岩上で群生しています。

岩につく氷 ↓

イワヒバのところにツララのように氷がへばりついています。

和市の集落 ↓

急峻な道を上っていくと下を見通せる場所に来ました。和市の集落にも日が当たり始めました。

尾根上に東屋 ↓

やがて道は一つの尾根にせり上がります。そこには東屋がありました。今回は身体がまだ寒いのでこの場所は通過します。

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01/16日 今年の初カモシカ

2015-01-17 07:19:03 | 草花
昨(1月16日)日、三河の山を歩いて、(ニホン)カモシカに遭遇しました。

山行のレポートは次の日からすることにします。
睡眠不足で山に入り、大した距離を歩いたわけでもないのに、相当疲れを拾ってきました。
山入りするときの睡眠状態は身体のコンディションにてきめんに響きますね。

今回は歩き始めから、身体がまるで他人からの借り物のようで、随分もたつきました。
でも、何とかつつがなく戻ってこられましたので、ほっとしています。




画のものは、岩古谷山名物の断崖ですが、イワヒバの驚くほどの大群生の中、人間ならばにっちもさっちも行かないような場所で、カモシカ君がじっとしてこちらを見ている図です。

始めはお猿さんかと思いましたが、老眼の焦点が合うと、それはカモシカ君でした。

折角の機会ですので、彼にいろいろ話しかけてみましたが、返事も返さず、姿勢も変えずに、ただひたすらこっちを見ているだけでしたね。

小生としては60度くらいのこの急傾斜の岩場をどのように横切っていくのか見ておきたかったのですが、あまりこだわると思わぬ転落事故になりかねないので、「見つめ合い」の方はほんの短時間で切り上げて、小生のほうからこの場を立ち去りました。

遠景 ↓


ズームアップ画 ↓
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