古いダイワの安定化電源の修理依頼がきた。
2017年にも一度、電圧が上がらないということで修理した電源が
また同じような症状になったというものだ。
あれから6年も経っていることと、当時は中古の部品を使って修理
しているので、また同じところだと思っていた。
予想では、基盤上にある電圧調整用の半固定抵抗がまたガリオームに
なっているのだと思ったが、ちょっと様子が違う感じではあった。
それでも半固定抵抗を外してみると、やはりガリオームになってい
たので、一応交換をした。
しかし、状況は変わらずだった。
4Vくらいまでは上がるが、それ以上が上がらない。
半固定を回しても全く状況は変わらずなので、別の原因ということだ。
回路図もマニュアルもないので、ダメ元でもう制御部分のオペアンプを
交換してみるしかないという結論に達した。
通販で購入してもそれほど高い部品ではないので、もし違っていても
大きな出費にはならないと思い交換することにした。
一応、買う前に部品の在庫を調べてみると、いつ買ったのか覚えては
いないが、手持ち部品の中にあったので、改めて買うこともなく交換できた。
ところが・・・
少しは良くなったが、7.5Vくらいにしか上がらない。
こうなると行き詰まり状態となり、次の手段がみつからない中で
あちらこちらを弄っていると、電圧が出るようになった。
定格とおりに1~16Vの可変もできる。
プリント基板上のハンダ割れによる接触不良か?
新たな接触不良が起きないように基板のハンダを焼き直しをして
負荷テストを試みていると、次なる不具合が・・・
負荷をかけて3Aくらいになると突然電圧が落ちてしまうでは
ないか。
過負荷保護回路の調整を疑い、半固定を回してみるも、何の変化も
ない。
しかし、それ以外に触れる部分がないので、半固定を外して調べて
みると、完全に断線状態になっていた。
あなり使っていなかったようだが、なぜこんな状態になったのかは
不明だ。
目で見ての不良は確認できないが、テスターで測ると∞オームだ。
50KΩの半固定抵抗がついているが同じものがないので少し形状が
違うが47KΩというものがあったので、それ無理矢理つけてみた。
結果は、バッチリ動作するようになった。
ただ12Aを超えると、かなりヒートシンクが熱くなるので、注意し
ながらの使用としたほうが良いことを持ち主に伝えて完了とした。
ケミコンは、まだ容量が抜けてはいないが、いずれダメになる
ものなので、予防交換しておいた。
本当なら全数交換が望ましいが、手持ちにないものは改めて購入する
ことになるので、とりあえず手持ちにある範囲での交換にしておいた。
この先何年くらい働いてくれるのか。。。
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