暇つぶしエンジニアリング (旧:休日限定エンジニアリング)

アマチュア無線とエンジン付オモチャいじりの日記です。

LM-140M また壊れた。

2023-05-07 08:38:57 | 無線小屋

古いダイワの安定化電源の修理依頼がきた。

2017年にも一度、電圧が上がらないということで修理した電源が

また同じような症状になったというものだ。

あれから6年も経っていることと、当時は中古の部品を使って修理

しているので、また同じところだと思っていた。

予想では、基盤上にある電圧調整用の半固定抵抗がまたガリオームに

なっているのだと思ったが、ちょっと様子が違う感じではあった。

それでも半固定抵抗を外してみると、やはりガリオームになってい

たので、一応交換をした。

しかし、状況は変わらずだった。

4Vくらいまでは上がるが、それ以上が上がらない。

半固定を回しても全く状況は変わらずなので、別の原因ということだ。

回路図もマニュアルもないので、ダメ元でもう制御部分のオペアンプを

交換してみるしかないという結論に達した。

通販で購入してもそれほど高い部品ではないので、もし違っていても

大きな出費にはならないと思い交換することにした。

一応、買う前に部品の在庫を調べてみると、いつ買ったのか覚えては

いないが、手持ち部品の中にあったので、改めて買うこともなく交換できた。

ところが・・・

少しは良くなったが、7.5Vくらいにしか上がらない。

こうなると行き詰まり状態となり、次の手段がみつからない中で

あちらこちらを弄っていると、電圧が出るようになった。

定格とおりに1~16Vの可変もできる。

プリント基板上のハンダ割れによる接触不良か?

新たな接触不良が起きないように基板のハンダを焼き直しをして

負荷テストを試みていると、次なる不具合が・・・

負荷をかけて3Aくらいになると突然電圧が落ちてしまうでは

ないか。

過負荷保護回路の調整を疑い、半固定を回してみるも、何の変化も

ない。

しかし、それ以外に触れる部分がないので、半固定を外して調べて

みると、完全に断線状態になっていた。

あなり使っていなかったようだが、なぜこんな状態になったのかは

不明だ。

目で見ての不良は確認できないが、テスターで測ると∞オームだ。

50KΩの半固定抵抗がついているが同じものがないので少し形状が

違うが47KΩというものがあったので、それ無理矢理つけてみた。

結果は、バッチリ動作するようになった。

ただ12Aを超えると、かなりヒートシンクが熱くなるので、注意し

ながらの使用としたほうが良いことを持ち主に伝えて完了とした。

ケミコンは、まだ容量が抜けてはいないが、いずれダメになる

ものなので、予防交換しておいた。

本当なら全数交換が望ましいが、手持ちにないものは改めて購入する

ことになるので、とりあえず手持ちにある範囲での交換にしておいた。

この先何年くらい働いてくれるのか。。。

 


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