友人との待ち合わせに少し早く着いて久々本屋さんを覗きました。最近はほしい本はネツトで探して送ってもらうことが多くて、本屋さんをゆっくりめぐることも少なくなりました。
もう何年も前に京都に友人と旅行に行ったとき、ダメもとで「俵屋」に泊まりたくて電話をしたところ、偶然キャンセルがあったとかで泊まることが出来ました。たった1泊の滞在でしたがその印象は私にとって今でも忘れることが出来ないほどの衝撃でした。
お部屋、食事、サービス、そのどれもが「ほどよく、ほっとかれる」居心地の良さでした。どれもがたとえば俵屋には書斎というゆっくり誰でも落ち着いて本など読んだりすることが出来るお部屋があってその小さな窓に映る落ち葉の、苔の・・計算されたような一服の絵のような眺めや、お部屋に案内されたときに出していただいた「本わらびもち」のみずみずしさと美味しさは何年も経った今でも鮮明に思い出されます。
旅を終えて帰ってからもそのことが忘れられずにたまたまやはり本屋さんで「俵屋の不思議」という本を見つけて買い求めました。俵屋の私が感動したお庭やお部屋お料理の・・・秘密が記してありました。
そんなことを今日本屋さんで思い出しました。
同じ作者の「帝国ホテルの不思議」を見つけたからです。
もちろん買い求めました。なんだかむさぼるように読んでいます。面白いです。色々なことが早いこと、安いこと、軽いことが良い事の様に感じる昨今ですが、そうなのよこれこれ!!って思う人を大切に思う基本みたいなことが詰まっているように感じます。
ささっと読んでしまうのが惜しいのでゆっくりじっくり読みます。