【第15章】
(15)最大角と最大辺
△ABCにおいて、
最大辺の対角が最大角である。
最大角の対辺が最大辺である。
a≧b ⇔ A≧B を示す。
【証明】
余弦定理より、
2abc(cosA-cosB)
=a(b^2+c^2-a^2)-b(c^2+a^2-b^2)
=(a-b)c^2+a(b^2-a^2)+b(b^2-a^2)
=(a-b)c^2-(a+b)(a^2-b^2)
=(a-b)c^2-(a-b)(a+b)^2
=(a-b){c^2-(a+b)^2}
=(a-b)(a+b+c){c-(a+b)}
a>0, b>0, c>0 で、c<a+b だから、
a≧b
⇔ (a-b)(a+b+c){c-(a+b)}≦0
⇔2abc(cosA-cosB)≦0
⇔ cosA≦cosB
⇔ A≧B
最大辺の対角が鋭角のときは鋭角三角形
例)a=7, b=5, c=8のとき
cosC=(7^2+5^2-8^2)/(2×7×5)
=(49+25-64)/70=1/7>0
最大角Cは鋭角だから、
△ABCは鋭角三角形
最大角の余弦(cos)を求めることで、鋭角三角形、直角三角形、鈍角三角形が分かる。
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