今年で7回目になる大阪クラシック。もはや9月初めの大阪の風物となっています。
プログラムが発表されると、これも、あれもと行きたくなりますが、
毎年、実際には一つか二つしか行けません。
今年の場合、6日(木)しか行けそうになかったので、迷わず「グラン・パルティータ」を
聞きに行こうと思っていました。9月に入り大阪クラシックが開幕して、慌てて
ローソンチケットとチケットぴあを調べてみたら、いずれも「販売終了」。一度は
諦めましたが、公演当日の朝、大フィルのtwitterで当日券がかなりあることを知り
ダメ元で行ってみました。(もちろんOKでした)
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ちょっと前まで私はモーツァルトの「グラン・パルティータ」という曲を
知りませんでした。正式にはセレナーデ第10番k.361。「13管楽器のためのセレナーデ」
または、「12管楽器とコントラバスのためのセレナーデ」といわれる曲です。
吹奏楽のコンクールの課題曲になることはあるそうですが、めったに演奏される機会が
ない曲だそうです。この日楽章ごとに解説をしてくださった大フィルクラリネット首席の金井
さんも、前回演奏したのは15年前だとおっしゃってました。全7楽章、演奏時間は約50分も
かかります。が、モーツアルトらしい快活な明るい楽章、涙が出そうなくらい美しい
アダージョ、変奏曲、と飽きることなくモーツアルトを堪能できる曲です。
私はこの曲をオーボエ、ピアノと弦楽器で演奏するよう編曲されたものを教えていただき
モーツアルトはこんなに素晴らしい曲を作っていたんだと感動しました。是非原曲も聴いて
みたかったので、聴けてうれしかったです。
3楽章のアダージョは映画「アマデウス」でも使われていると金井さんがおっしゃって
いたので、さっそくDVDを見てみると、始まって20数分でありました!
サリエリがこの曲についてこう言ってました。
ごく普通の譜面だった出だしは驚くほど単純だったバスーンやバセットホルンがぎこちなく響くさびついたような音だが突然その上に・・・オーボエが自信に満ちた音色そしてクラリネットが引き継ぎ甘くとろけるような調べとなる初めて耳にする見事な音楽満たされぬ切ない思いにあふれていた神の声を聞くようだった
こんなカバン貰いましたよ。
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13管楽器は、オーボエ2・クラリネット2・バセットホルン2・ファゴット3・ホルン3
コントラファゴット1(ピチカートの指示があるので本来はコントラバス)です。