チェロを習い始めてからピアノ曲を聴く機会はめっきり減ってしまいました。
去年、映画「ショパン 愛と哀しみの旋律」を見た時にオープニング曲の
「革命のエチュード」が横山幸雄の演奏でした。彼のことは、20歳前後の
お若い時にショパンコンクールで3位入賞、ということと、辻井伸行君の師匠
ということくらいしか知らなかったのですが、調べてみると
ショパン生誕200年の2010年にショパンが遺した166曲を1日で演奏されて
ギネスに載り、翌2011年には出版されていない曲も含めて212曲、18時間に
及ぶ全曲暗譜演奏をして、ギネスの世界記録を更新されているのです。
今回大阪で初めての全曲リサイタルがあり、聴きに行ってきました。
全部聴くのは約14時間かかってしまい、ちょっと無理です。(しんどいです)
第1回から第4回までのプログラムを見ると、昔レッスンを受けた懐かしい曲を
第1回の中に見つけ、迷わず第1回を聴きに行くことにしました。
久しぶりのピアノコンサートです。
コンサートではほとんど弾かれる機会のない「ロンドop.1」「華麗なる変奏曲」を
聴くのは何年ぶりでしょうか。何十年も前に習った曲なのに完璧に覚えていました。
午前中から始まるコンサートは珍しく、横山幸雄さんご自身が「おはようございます。
おはようございます、と言うコンサートはめったにありません・・・」とおっしゃって
ました。ショパンが作曲した年代順に弾かれたので、私が聴いた曲は15歳から20歳頃
に作曲された曲ということになります。若さに満ち溢れた曲が多く素晴らしいテクニックを
お持ちの横山さんにピッタリでした。
ミスタッチもなく、全曲暗譜されていて、感動というより感心しました。
途中で2回休憩をはさみ、 計43曲聴いてきました。