先日買ったガンバソナタの楽譜を何気なく見ていたら
1番(BWV1027)の四楽章はスズキチェロ教本3巻に載っていた
「アレグロモデラート」ということを発見しました。
それで、自分がこの曲を練習していた時のことを
思い出して怒りとも虚しさともいえない気持ちに陥ってました。
私の住んでいる周辺にはチェロの先生は20数年前にはいらっしゃらなく
習いたい気持ちは膨らむのに
チェロのレッスンを受けることが実現せずに日時だけが何年も経っていました。
阪神大震災後、明日の命はあるか分からないからやりたいことはやっておこう
と先生を探し出しましたがなかなか見つからない。
焦りの気持ちもあったのでしょうが、
「バイオリン科卒だけどチェロも教えられます」という先生に飛び付いてしまいました。
教えれると言ってもご自身もチェロを始められて10年未満(もしかしたら5年位?)、
今のようにYouTubeもなかったので動画で正しい奏法を学ぶこともできませんでした。
とりあえずスズキ教本を1巻から始めました。
何も分からない私は言われるがままに
練習して月に2回レッスンに通っていました。
それで3卷のアレグロモデラートを弾いていた時ですが、
3ヶ月経っても合格しないのです。
そしてなぜ合格できないのか、どこが悪いのかは一切言われなく、ただ「もう一回」と言われるだけ。
私は??状態でした。
今となっては「なぜ合格しないのですか?どこがいけないのですか?」と訊かなかったことも不思議なのですが。
すっかりやる気を失くしてました。
まあ、自分が選んだ先生だったのですが、その後新しい先生に習うようになった時も
「こんなことも習っていないのですか?」とか
最初に付いた変な癖はなかなか取れない」と言われ続け
ちゃんとした先生に付かなかったことをかなり悔やみました。
過去に戻ることもできないし今から頑張るしかないなとずっとあまり考えないようにしていました。
昨年、たまたまその先生が弾かれるチェロを聴く機会がありました。
はっきり言って音程外しまくり、弾く姿勢(構え方)も悪く、
よくもこの先生に習っていたなと自分でも呆れかえりました。
でも全て自己責任。
約5年間も習っていた自分が悪いのですが
「時間とお金と返して」と言いたいところを我慢して演奏を聴いていました。
バブル崩壊後の時期にアマチュアと変わらない方に一回5000円で習っていた私って
つくづく「バカ」だなと思います。
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