風と友達

山の中が私の故郷。風の良く通り抜けていく場所に生家がある。

古いもの

2006-06-23 | 風の山から
ワールドカップサッカーを見ようと久し振りで目覚まし時計をセットして寝た。
久し振りに聞くけたたましい金属音に、あたふたとしながら一瞬何だっけと思い、ああサッカーだと思いテレビをつけようと、扇風機のリモコンを握りしめていた。色も形も全然違うのに。。。
サッカー絶対と言うことでもないにわかファンは、布団の中からの応援。残念だったけど、選手達がもっと残念だったろうと思う。



引っ越しで殆ど捨てるようなガラクタばかりが出てきて唖然としたけど、これらの古いものは懐かしくて捨てることが出来なかった。
これからは少し縫い物でもして何かに再生してみようと思う。
帯はくず糸を紡いで、曾祖母が織ったものだとか軽くて締めやすいが、少々朽ちかけている箇所があるのでぎゅっと締められない。





子どもの頃、墓地にあったのを記憶しているが、花の記憶はなかった。それがどうしたのか石垣に生えて白い花を咲かせていた。
アブラギリだと教わったが、図鑑で見ると紅色を帯びた白い5弁花を開くと書かれている。紅色は見えないけど。。

『トウダイグサ科・アブラギリ属・中国大陸原産の落葉高木』
江戸時代には各地で採油用に栽培されていたのが現在では西日本の山野に野生化している。
種子から採れる油は桐油(とうゆ)が採れ和傘や雨合羽の防水家具や漆器のつや出しに使われた。近年は機械油や印刷用インキ、油絵の具などに利用される。

まだまだ一杯使い道のあるアブラギリのようです。ただし毒性があるので食用にはならないと書かれている。漆器のつや出しは?これは枝先を切り取ったものをそばにあった壊れたヤカンにさして撮影。


花友達がオニユリを庭に植えていたので、わざわざ植えたのどうして?と聞いたら『ユリ根を植えたらオニユリだった』と笑っていた。昔はヤマユリだったらしいけど、今は殆どオニユリだと聞いた。
風の山にはオニユリやコオニユリはあるけど、ヤマユリはない。

夏にはオレンジの暑苦しい花に、これまた暑苦しいようなアゲハチョウが集まってくる。
でもこれも昔からの花で懐かしい。ムカゴが出来るのがオニユリで、ないのがコオニユリそれにしても鬼百合とは。10日ほど前にはまだ小さかったが、大分ツボミがしっかりしてきた。


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ohisamaさん ()
2006-06-25 15:40:21
昭和も遠くなりましたね(笑)多分ohisamaさんもお参りしたと思うのですが、まだ小さくて記憶がなかったのかもしれませんね。



お姉ちゃんが大事にされたと妹は思い、妹が大事にされたと姉ちゃんは思うものです(笑)

長女の私としましては、断然妹が有利だったように思うのですが。。。
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七五三 (ohisama)
2006-06-25 14:52:38
お参りした記憶がないので、今その時の家族写真を見たら、風さんが生まれた年のもので、姉が7歳、多分そのお祝いに家族8人で撮したのでしょう。あの頃も最初の子供は大事にされたのですね(別にひがむわけではないけど)

子供4人とも純真な顔をしているし、両親も祖父母も若かったわ。50年以上経つなんて信じられない、ちょっと感傷的になったohisamaです。
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箱庭さん ()
2006-06-24 21:49:35
リンクして下さってありがとうございます。私はアブラギリと教わったのですが、検索や、図鑑で調べても何となく花の色が白すぎる?のが気になります。



箱庭さんのは、図鑑と同じ花です。

シナアブラギリというのもあるようですが今度帰ったら幹や葉っぱなど良く観察してきます。



同じ山でもちょっと違うコースを歩くと、違った植物に出会うことが有りますね。毎年いくつぐらい新しい出会いが有るのか楽しみです。山野草は花の時期が短いものも多いので、丁度の時に出会えると嬉しいですね。











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アブラギリ (箱庭)
2006-06-24 20:07:45
私が見たのも多分アブラギリだと思い風さんにリンクさせて貰いました。

私は平尾台に行く道で見たのですが、大きな木で花も満開でした。

この年になってもまだまだ知らない木や花が限りなく有ります。

どんな植物に出逢えるか楽しみも増えます。

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おはようございます。 ()
2006-06-24 09:32:51
昨夜は早起きが堪えて、早寝しました遅くなってすみません。



>つらつらさん、古いもので作った作品を見ては、良いなあと思い、主に実家にある母が捨てるというものを貰ってきたのですが、暇は有れども才能がない?これからは山行きを少し減して、布と遊ぼうかと思っています。出来るかなあ。。。

甥っ子のお嫁さん良いですね。つらつらさんの着物なら立派なのが多いでしょうね。



>ohisamaさん、お祖母ちゃまの仕立てて下さった晴れ着での七五三の記念写真がちゃんとあるのですね。私達の所では七五三を祝うという余裕もなかったのか、七五三だと特別にお参りしていた風習はなかったです。11月の秋祭りは盛大にやって遠方からも山の上の神社にお参りに来て、学校も休みだったか、半日だったような記憶があります。

この赤いのは母も記憶にないと言うのですが、ちゃんと洗い張りをして全部揃っていました。子どもの頃着物を解いては板に貼って干していたのを覚えています。



戦後でもまだ山の農家は何から何まで手仕事、いくら働いても追いつかないほど仕事があったと思うのですが、着物や布団等も解いて仕立て直していました。私などあの時代の暮らしは到底出来ません。



>みどりさん、みどりさんならセンスの良い作品を作りそうだなと思います。BLOGで是非その作品を紹介して下さい。私も見るのは好きでパッチワークの作品展に出かけることが有りますが、どの作品もため息が出るほど素晴らしく、あの布はこう使えばいいなあとその時は思うのですが、見るとやるとでは大違いですね。



布団だけは、昔々の藍染めの布で、自分用の布団を作っています。と言っても既成の布団に布を縫いつけただけですけどね(汗)でも良いですよ。



>テンちゃん、遊びに来てくれてありがとう。テンちゃんは色々なことをされていますね。さっきちらっとお邪魔したのですが傾聴というお話がありました。聴いて貰うだけで心が晴れるそんな気がします。でもそれは聴いてくれる人によりますね。聞き上手になりたいと思いながらも、やかましおばさんになってしまいます(笑)
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こんばんは。 (テン)
2006-06-24 01:57:18
風さん、遊びにやってきました。

和物って、なぜか

初めて見るのに懐かしさを感じてしまいます
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捨ててはダメ!! (みどり)
2006-06-24 00:52:02
古布は貴重です

簡単に捨てないで下さい

私は以前

パッチワークに凝っていました、

こんな思い出の布でお布団を作ると

いい夢見ますよ!
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こんばんは。 (ohisama)
2006-06-23 23:28:23
すてきな古布ですね。

赤いのも可愛いけど、曾おばあさんが織られた帯

の素朴な感じが好きです。

大昔私の七五三(お参りした記憶なし、家族写真はあるけど)にと祖母が縫ってくれた着物と帯の端布は大事にしまっています。

祖母に「まだ出来ないの?」「まだ出来ないの?」と何回も聞きに行った記憶があり、祖母も

そのことを笑い話として後々まで引き合いに出していました。あせったらしい(笑)。



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古いもの (つらつら)
2006-06-23 19:24:58
私も着物がタンスの肥やしになっていましたので惜しいと思いつつ甥っ子の嫁さんにあげました。

まだ残っていますが親が作ってくれたので染め直したりもしました。曾おばあちゃんが作られたのなら捨てられませんね。袋物やら色々に作り直すのもいいですね。私はいつも万葉堂さんでハギレを買いますがなかなか作れません。
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