竹心の魚族に乾杯

Have you ever seen mythos?
登場する団体名、河川名は実在のものとは一切関係ございません。

【閲覧注意】ハリガネムシの恐怖

2007年05月25日 08時48分06秒 | やまめ研究所
何年か前のこと。雨が降って増水していたのでオモリを重くして底を流していた。
竿先に重みを感じ、仕掛けを上げると、魚ではなくゴミが掛かっていた。ゴミは、クシャクシャに絡まったダークグリーンの被服電線のようだった。
「電線なんて、こんな山奥に誰が捨てやがったんだ」。指でつまんで針から外そうとすると、むにょーんと変な感触と同時に、ゆっくりと動いたような気がした。「うぇっ」、反射的に手で振り払っていた。電線は確かに動いたような気がしたが、多分気のせいだろうということで、元のように釣りを再開していた。

そして、その日の出来事は忘れてしまっていた。しかし、その後たびたびその電線を見ることになった。
あるときは、砂利底に半ば埋もれたような形でその電線が水底に見えた。きっと悪いやつがこの先で不法投棄したのだろうなあと思った。

しかしその後も薄気味悪いビジュアルが頭の片隅に残っていて、何かの拍子にその記憶が甦ってくるのだった。


そして先日ふと「ハリガネムシ」という単語を思い付いて検索してみたのだった。


…まさしくこれだった。ハリガネムシは、水生昆虫に寄生し、それを食べたカマキリやカマドウマを寄宿にして成長するのだそうだ。そして恐るべきことに、水中でも陸上でも腹の中でも窒息することがない。まさに怪物だ。

それを読んでまた別な恐怖体験が甦ってきた。

それは、釣れたイワナの胃袋から、オリーブ色の奇妙なツルが出てきたことがあったのだ。そのツルには葉っぱもなければ芽もなかった。きっと腐りかけているのだろうと思い、軽く引っぱってみたが、固くてちぎれなかった。こんな固い草は見たことも聞いたこともなかった。それよりも、どうしてイワナがこんなおよそ餌と思えないものを口にするのか不思議で仕方がなかった。
気になったのでとりあえず写真を撮っておいたが、その時はそんな気味の悪いものだとは思いもしなかったので、そのままハラワタと一緒に捨ててしまった。


探してみたらその時の写真が出てきた。いや、出て来なかったほうが良かったのかも知れない…。



参考(外部サイト):
「研究室に行ってみた。神戸大学 群集生態学 佐藤拓哉」
第1回 カマドウマの心を操る寄生虫ハリガネムシの謎に迫る
第2回 まるで寄生獣!寄生虫ハリガネムシの恐るべき一生
第3回 寄生虫ハリガネムシはどうやって宿主の心を操るのか
第4回 世界初! 寄生虫が異なる生態系をつなぐことを証明
第5回 なんと生き物の半分近くは寄生虫!?
第6回 ハリガネムシがつむぐ「森と川のフルコース」詳細レビュー



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