東京都で一番高い所、スカイツリーでは無い。それは風張峠。眼下に山並みが見下ろせる。真の最高地点である。和田峠⇒土山峠⇒ヤビツ峠を版図に納め、さて次はどこかと悩んでいたが、やっぱりここは行っておかないと。
今回は、家からノンストップ自走で峠を目指す。しかも朝食抜き、無補給でダイエットバームのボトルのみ。インナーロー禁止。と決める。理由は単にボジョレー太りであまりのショックを受けたためだ。しかし峠までは、どこから坂登りか良くわからなかったが、とにかく長い道のりである。前半は調子よくシフトアップも決まっていたが、終盤足が止まった。グリコーゲン、グリコーゲン出て来いと唱えながら登る。ボトルの水も底をついていた。追い越していったローディに「水分無いんじゃない?」と指摘され、危険を冒してもしょうがないので都民の森までノンストップと変更し、そこで団子と水分を補給した。さて、気を取り直し風張峠までさらに登坂だ。季節が良いので、車もバイクも大挙してきている。なのに坂道で工事をして片側通行だ。登りのスピードだと結構怖い。そこをパスして、ある程度走るとこの東京都最高地点の標識がある。また、駐車場もあるが、よくある峠の看板が無い。ちょっと残念だけど、風張峠ゲット。
さて、ジャケットを羽織り、やっと私の大好きな下りである。最初に書いたように山並みが眼下に広がる様子は本当に気持ちいい。適切なスピードで下る。この景色みんなに見せてあげたいが、やはり行って見ないとこの感動は味わえないんだろうと思う。車でなく自転車のスピードがいい。でもこの登りも結構大変だよなあ。
急坂区間を降りてなだらかな下りを走っているとなにやら違和感がある。セメント工場みたいなところに一旦停車する。すると後ろのタイヤの一部が完全に擦り切れてしまっている。そこからチューブにも穴が開いてパンクしている。さてここから最寄の駅はというとなんと10kmも離れている。気を取り直し、後輪をはずし、スペアチューブをはめ、空気を入れるが、携帯ポンプなので力の入れる方向が難しい。そしたらバルブが折れてしまった。しょうがなくパンク修理キットでチューブを補修。さらにまた下り坂があったらバーストする可能性があるので、前と後ろのタイヤを逆にする。そし空気を入れて何とか応急的に走れるようになった。ただ空気圧が低いので、ママチャリのスピードで駅までの10kmを走り始める。途中タクシー会社とかガソリンスタンドで空気入れが無いか聞いてみたら、あたりまえだがフレンチは無い。結局最寄駅まで走って輪行し、そのまま自転車屋にタイヤを注文して自転車も預かってもらうことにした。
盛りだくさんの充実した一日であった。