がんになってもぽじぽじいこか

2012年6月食道がん発見、53歳でした。始めての体験で体当たりの治療とリハビリ。見つけたものも意外にあり!

6月15日は告知記念日

2013-06-15 05:20:57 | がん告知
去年の6月15日、内視鏡、食道がんの告知
がんキャリアの人が誰もそうであるように、その時のことは克明に覚えている。
疑わしいから検査を受けたので、ああ、そうか、やっぱり、と確証を得たような気持ちもあった。
これからどうなるのか予想はつかなかったけど、対処せねばならないと思った。

この夏は何も出来ないと判断して、ヨットの共同オーナーに連絡。
絶句してはいたが「治療に専念して」と。
子どもたちに連絡。
静かに受け止めてくれた。
勤務先に連絡。
「すぐに治療して、月曜日、来て詳しく教えて」

それが私の知らせるべき相手だった。
すぐに終わってしまった。

思えば、びわが樹で甘そうに熟すこの美しい季節。
そんな時期の告知であったことがまだ救いか。

庭にはグリーンカーテンにしようと植えた朝顔がすくすく、蔓を伸ばしていた。
これからわたし、どうなるんだろうなあと眺めていた。

人生で今までになかった一年だった、告知は違う生き方のスタートライン
つらいと思うことがなかった訳ではないが、そんなに悪いことばかりでもなかった。
それはわたしにとってだけかもしれない。
周囲には迷惑をかけ、こどもは本当に不安を感じただろう。
立ち止まったことは、私の生き方を変えた。
よかった、って思うことにしている。
少しゆっくりしなよ、と体がブレーキをかけてくれたような気がする。

不滅のねじ花
これは限定、我が家に置いて不滅といわねばならない。
子どもたちが小さい頃、植木鉢に植えて面白いね、と夏の間大事に育てた。
翌年からは芝の間や思いもよらぬあいた場所に生えてくるようになった。
この時期、ねじ花、枇杷の実、朝顔の苗が目に焼き付いている。




昨夜から娘が来てくれている
深夜までただ一緒に居て映画を見たり、昔からいたように、いる。
私ががんになってから、多忙な中、気にしてくれている。
ただ、一緒に居て、昔のように過ごす。
それが出来ることがありがたい。

こうして何回も6月15日を重ねていきたいものだ
強くそう希望する。
誰もが願うように、私もそう願っている。
がんはもう不治の病じゃないって信じたい。

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