夕べＮＨＫで放送された「東北Ｚ めざせ津軽三味線”日本一”」という番組を観たんですが、三味線の演奏の素晴らしさはもう言う事ないんですが、そこで演奏された『津軽よされ節』が、初めてじっくり聴いたんですが本当に良い歌詞でした。
歌を聴いていて、津軽の素晴らしい情景が、どんどん目に浮かぶんですよ。美空ひばりさんの歌う『りんご追分』も、長い辛い冬を越えて迎えた、春の抜けるような青い空と白いりんごの花が舞い散る様子と清浄な空気が、手に触れるように感じられるのですが、この津軽よされ節も同じように感じました。
★「ようこそ櫛野節謡のホームページへ / 青森県 津軽よされ節」
（ http://www.geocities.jp/kushino1jp/yosarebushi.htm ）より歌詞の一部を引用
ハアー りんご見たさに来た人は りんご作りや子を作り 末は津軽の人となる
一度来てみよ俺が国 ヨサレ ソーラ ヨイヤー
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「♪末は津軽の人となる」という歌詞が特に好い！それだけ津軽が素晴らしい処だという、宮城での「さんさ時雨」や「大漁唄い込み」と同じく、土地の人の誇りが伝わってきます。
* wikiを見ると「よされ」の意味について諸説あるとの事なんですが、私はそのうちのひとつ「よされ＝貧困や凶作の世は去れ」という意味が好いなぁと思います。
さて宮城には、利府町に住んでおられる「柴田三兄妹」さんという、津軽三味線の大会で何度も優勝している、凄い演奏家がおられるんです。長兄さん・長女さん・次女さんの三人がそれぞれ素晴らしい弾き手なんですが、お兄さんの演奏がとにかく凄い。いろんな地元のイベントに出演されているので、何度か聴く機会に恵まれたんですが、それまでの脳内にあった「津軽三味線」というイメージが、がらっと覆った感じです。
今回の「第６回 津軽三味線日本一決定戦」で優勝された藤井さんと準優勝の矢吹さんの演奏は、ＴＶごしではありますがまるで違っていて、０．３ポイント差しかなかったお二人の個性と技術のぶつかりあいを、ぜひ会場で聴きたかったと残念に思いました。
楽器ってシンプルになればなるほど、技術や才能の差が手に取るようにわかる酷さがあります。それゆえに、演奏が素晴らしいと、その人の努力や鍛錬に敬服する気持ちでいっぱいになります。
結論。あ～、弦楽器って好いよね！
★「ＮＨＫ / 東北Ｚ めざせ津軽三味線”日本一”」（ http://www.nhk.or.jp/sendai/tohoku_z/ ）
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