What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

栗本 薫 『ヒプノスの回廊 グインサーガ外伝 22』 (ハヤカワ文庫) 

2011年02月08日 09時19分16秒 | 
 私、発売日を10日と間違えてまして(汗)4日に発売になっていたにもかかわらず、コメントを頂くまですっかりスルーしておりました。昨日本屋さんに行ったら、最後の一冊だったんですよ!もうもう、ひたすらコメント下さった樽井様に感謝であります。


さて、六つの短編が収録されている中でも、問題作なのがタイトルとなっている『ヒプノスの回廊』です。ここに書かれたグインが追い求めていた「自分」と「かつて居た場所」、それと「アウラ・カーの姿」は、そうかも。と私は思うものでした。ずっとグインサーガを読み続けている皆さんなら、予想できた一つの結末じゃないでしょうか?栗本さんが亡くなられた今となっては、来るべきだった「グインサーガ最終巻」の結末がこうだったのかは、永遠に知る由が無い訳ですが(ため息)私は、嫌じゃないですよ。

長いこと「グインが何者なのか?」という謎が知りたくて知りたくて、グインと一緒になって、ずっと胸を焦していたんですが、作中でグインが、

>おのれの使命を見つけた。おのれのなすべきことを知り、おのれのいる場所を発見し、そして愛してくれる者達、俺が心から守りたいと思う者達をさえ見つけた。

とアウラ・カーに叫ぶのを読んで、グインと一緒に成仏してしまいました(苦笑)ずっと苦しい旅をしてきて捜し求めた「自分」は、立ち止まって振り返った時に、傍に居る人たちや関わってきた人たちが、教えてくれるんですよ。130巻かけてきたからこそ、このグインの言葉がずっしりと重く感じられる訳で、登場人物たちが成長し、年を取る作品と一緒に同じ仕官を過ごせてきて、幸せだったなと思います。

栗本さん、たくさんの喜びをありがとうございました。

ほんと、この本は、栗本さんからの読者への*最後の贈り物みたい。『グイン・サーガ』以外のお話(伊集院大介シリーズとか、六道ヶ辻シリーズとか、東京サーガとか)などの、色んな作品のエッセイが詰まっている感じです。『グイン・サーガ』をまるきり未読な人は愉しめないでしょうけれども、作家・栗本 薫の、いろんな味わいを楽しめる一冊です。

私は巻頭の『前夜』が、一番たまらんかったですよ~。神の視点(俯瞰?というのかしら)というのは、創作手法として凄く高度なんでしょうけれども、胸を打ちますね。(原爆投下前の日々を描いた映画『TOMORROW 明日』とか、もうどんな結末がくるのか観る側が知っているだけに、胸が詰まって泣けてしょうがなかったです)ターニア王妃が子供たちに願うこと・・・ただ泣けます。



*例えば、アガサ・クリスティーが『カーテン』と『スリーピング・マーダー』を書いて、読者がポアロとミス・マープルにちゃんとお別れできるようにしてくれたみたいに。








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永野 のりこ 『電波オデッセイ』 復刊。

2011年02月07日 11時32分08秒 | 漫画
 今日の仙台、暖かーい! このままで春になって欲しい・・・。 


 さて、凄いな「復刊ドットコム」。”あの”永野 のりこさんの『電波オデッセイ』を復刊しちゃいましたよ。しかも後日談描き下ろし漫画が、三巻それぞれに掲載されるそうですだから、なんともゴージャス。私、これ連載を読んでたんだろうか?コミックで読んだんだろうか?もう記憶があやふやですが、あの絵柄でえぐいお話をさらっと(?)描くから、中毒になるんですよね~。

でも私的には『すげこま』が、永遠の名(迷)作としてがっつり心の内にあるので、このずっしり重いお話はいいや。


コミックナタリー - [Power Push] 永野のりこより引用

 1990年代後半に多くの支持を集め、復刊ドットコムに熱いリクエストが数多く寄せられていた「電波オデッセイ」。永野のりこの最高傑作とも評されるこの作品が、装いも新たに全3巻で刊行される。コミックナタリーでは永野へのロングインタビューを敢行。作品の成り立ちから12年ぶりに特別編を描き下ろした心境まで、たっぷりと語ってもらった。

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「秘密のケンミンSHOW」 萩の月は冷すとウマイんだ。

2011年02月04日 14時49分31秒 | 日常
 夕べの『秘密のケンミンショー』は、東 京一郎&はるみ夫妻が宮城県に転勤したという事で、地元紙でも系列番組(oh!バンデス)でも宣伝していて、チカラはいってるわ~(苦笑)と思いつつ観ました。

で、トップの秘密なんですが、

「県南部に住む秋田県民は、炊き込みご飯に大量の砂糖を入れて食べる!?」

これ、観ていてフォローしたくてたまらんかったです。とりあげられた秋田の横手市と湯沢市といったら、今年例年以上の積雪量で大変なことになっているニュースをごらんになった事があるでしょう?朝に晩にと雪かきするのに、凄くカロリーが必要なんですよ。秋田は大酒飲みでも有名ですけど、ほんと、そうでもしないと体持ちませんって。

肝心の連続転勤ドラマ「辞令は突然に…」の内容はこちらから↓

連続転勤ドラマ 辞令は突然に… │ カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW

 「萩の月」を地元民は、ほとんど自分用には買わないです。もっぱらお土産用に買うので、「しばらく食べてないな~」という人が大勢居るはず。

仙台市民が日常的に食べる美味しいお菓子/昭和生まれ編(笑)ベスト5はこれ!

1、九重本舗・玉澤の九重(ここのえ)
2、ふじや千舟の支倉焼き(はせくらやき)
3、白松がモナカ本舗の最中
4、いわい洋菓子店のハイデルベルグ
5、子平堂の子平まんじゅう

今はもっとあれこれ美味しいお店がいっぱいありますが、どれも歴史といわれのある、銘菓の名に相応しいお菓子です。


「だから」の使い方ですが。日常会話で「そうだよね(同意)」という返事は、ほとんど「んだ」を使います。「だから」は、会話の中で何度も同意を求められた時のまとめ(?)に使う感じです。それと「んだ」と「だから」という二つの「だ」が重なる言葉ゆえに、「んだから」と発音するのが正確な仙台弁です(笑)

「東北ナンバー1」は・・・どうだろうか(汗)住み良い街なのは、確かなんで・・・やっぱり他ケンミンからは威張って見えるのかなぁ?

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『グイン・サーガ・ワールド』 刊行!

2011年02月04日 10時28分11秒 | 
 これはグイン・サーガファンには嬉しいニュースですね!未完原稿のメモ程度でも良いから読みたかったので、どこまで公表されるのか判りませんが楽しみです。vol.1のなかでは、牧野 修さんの作品が、ちょっと心配だけど(苦笑)読みたいなぁ~。

ハヤカワ・オンライン|早川書房のミステリ・SF・ノンフィクション:新着ニュースより引用

 早川書房は、2011年5月より、天狼プロダクション監修・早川書房編集部編『グイン・サーガ・ワールド』という雑誌形式の文庫本を連続刊行いたします。

 グイン・サーガの世界をいろいろな人に書き継いでいってもらいたいという、栗本さんの遺志を実現させたいと考え、その第一歩としての出版になります。

○『グイン・サーガ・ワールドvol.1』5月刊

・グイン・サーガ外伝連載 久美沙織「星降る草原」、牧野修「リアード傳記伝──豹頭座一行道中の記」、宵野ゆめ「宿命の宝冠」
・幻のグイン・サーガ未完原稿特別掲載「ドールの花嫁1 黄昏のなかで」
・エッセイ 今岡清「中島梓という人との日々」
・カバーイラスト 加藤直之

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宵野ゆめさんという作家さんを存じ上げなかったので、ネットで検索してみたら、恐らくご本人様のものと思われるブログを発見しました。

★『たぬきの肉球』( http://tanu-no-hidari.blog.so-net.ne.jp/ )プロフィールより引用。

>インターネットを始めて、2002年ごろには某雑誌(廃刊)の投稿サロンにいりびたり、「面白い」と言われてからは、たぬき木にのぼる・・海を渡る・・時と空間を大冒険(笑)気づいた時には、高校生のころから好きだった作家さまの小説教室にひょっこり混ざってました。
それから、ひいふうみいよぉ、本当なら2年前に文筆活動に終止符をうつはずが・・やめるもならず(辺境日記参照のこと)現在に至っております。

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”高校生のころから好きだった作家さまの小説教室に~”このへんの関係で、今回作品を載せることになったんでしょうか?ブログにはオリジナル作品が公開されているので、グインのお話がどんな風になるのか、参考に読まれてもいいかも。
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「ヘンな信念のある人」 気をつけよう・・・。

2011年02月04日 10時07分19秒 | 日常
 このお話、「特撮三倍段」という言葉に惹かれて読んだんですが、つくづくヲタクはカタギに迷惑かけちゃいけないなぁと。(苦笑)自分がそうされたら嫌だな、という自覚はあるので、日常会話では意識してますが、ブログとか拍手とか反応にタイムラグがあるものだと意識が薄くなってしまって、つい前のめりになって語っているんですよねぇ、いかんいかん。(ため息)

引用させて頂いた後に続くお話が・・・すっごく脳内再生できて痛いです。

ま、金ならあるし[フィルム・ビデオ・DVD]#16 - オタキングex公式サイトより引用

 「剣道三倍段」というコトバをご存じだろうか?かの名作『空手バカ一代』の説明によると、剣道は得物(木刀)を持ちリーチが長い。なので異種試合する場合は剣道初段に対して、たとえば柔道三段でようやく互角、という意味だ。

おなじく、オタク界にも格言がある。「特撮三倍段」だ。

当時、特撮はアニメよりも子どもっぽいものとされていた。まだウルトラマンやライダーにイケメン俳優がでる以前の時代だ。特撮モノは徹底的に迫害・差別されていた。同じオタク内でも、だ。そういう逆風の中だから、当時の特撮オタクというのは良く言えば「信念がある人」悪く言えば、え~と「ヘンな信念のある人」ばかりだった。なので彼らは普通のオタクより濃い。趣味が深い、というだけでなく、人格まで趣味の深さに侵略されて「ちょっと面白くなっちゃった」人ばかりなのだ。

なので、「普通のオタク三段で、ようやっと特撮初段と対等に渡り合える」というのが、格言の意味だ。

ちなみに特撮よりもさらに業が深いジャンルが二つある。「オモチャ」と「BL」だ。だからオモチャコレクターや腐女子たちは三倍段のさらに三倍段、つまり九倍段になってしまう。自分はちょっとぐらいマニアな知識がある、と思っても九倍段の人たちには挑まないようにしよう。

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>ちなみに特撮よりもさらに業が深いジャンルが二つある。「オモチャ」と「BL」だ。

凄く納得。
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【あなたはお薬が必要だったー】

2011年02月03日 16時01分25秒 | 日常
あなたはお薬が必要だったー

・すず様のお薬はこちらです⇒【ヘンタイナオール 1錠】


 ろろろろろろろろろろろ そ、そんなにあからさまに診断しなくたって、いいじゃないか!


よし、それなら本名でいってみよう!


・○×△■様のお薬はこちらです⇒【アホナオール 4錠】


・・・はい、お薬飲みます
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伊坂 幸太郎 『3652 伊坂 幸太郎エッセイ集』(新潮社)ほか

2011年02月03日 10時52分05秒 | 図書館で借りた本
○伊坂 幸太郎 『3652 伊坂 幸太郎エッセイ集』 (新潮社)

 何度でも繰り返し読める、そんなエッセイでした。どのお話にも注釈がついていて、この本にまとめるにあたって、現在書いた当時はこうだったとか、後からこんな話になりましたとか、書かれていて、伊坂さんのお人柄がにじみでています。

故・打海文三さんについて書かれているお話が何話かあるのですが、長男にとって「自分の好きな作家さんが亡くなる&作品が未完」となった、初めての体験をした作家さんについて、同じく大好きな作家さんが想いを語っておいでなのを読んで、感慨深かったようです。


○『謎 005 伊坂幸太郎選』 (講談社文庫)

 こういう作家のセンスをびしばしと感じるアンソロジーを、どんどん出版して欲しいと思いますね。このシリーズは、「001 東野圭吾編」「002 宮部みゆき編」「003 恩田陸編」「004 京極夏彦編」と、私のストライクな作家さんばかりが選者に続いているので、嬉しくてたまらんです。

選ばれている作品も、古今東西いろんなジャンルのしびれるミステリーで、あ、これ大昔に読んだ事あるお話だ!この作家さんも好きなんだ~♪というものもあって、嬉しくなります。


○犬村 小六 『とある飛空士への恋歌 5』(ガガガ文庫/小学館)
 
 終わってねー!(笑)うん、『恋歌』は完結かもしれないけど、確実に三部作目ありでしょ?(次は「とある飛空士への鎮魂歌」じゃないかな?by次男)

>歌えない恋の歌もある。

名言。そうだろうなぁとは思っていたのだけれども、ちゃんと向き合って、終わらせようとする彼女の勇気に、心からの拍手を。



 ここからは、次男がお友達から借りて読んでいるのを、更に借りて読んでいる(笑)『とある魔術の禁書目録』のヲタ話しです。

20巻まで借りて読んだんですが、

もう一方通行が主人公の外伝書けばいいんじゃないかな?→あ、なんも虹捜索探せば良いか♪→テキストor漫画読みで半日以上潰れる。

時間が飛ぶって恐いわ~!(爆)

そこで気づいたんですが、虹捜索サイト主さんの自己紹介で、好きな作品とかCPとかを書かれているのを拝見すると、「一歩通行×打ち止め」好きな方は、過去or現在で「殺生丸×リン」にはまっている方が多いのですよ!成る程と思ったのは、自分もそうだから(笑)関係性が似通ってると思いませんか?まぁ、あっちは妖怪ですが、こっちもそんなもんだし(酷)

私のアルピノキャラ好きは、絶対『ガンバの冒険』のノロイ様から始まってるんだよな~。奥瀬サキの『火炎魔人』の津那美とか、作者さんすっかり描く気が無いんだろうケド(涙)いまだに続編&完結編が読みたいです。

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「サウザンド・サニー号 ペーパークラフト」が、めっちゃ可愛い!

2011年02月01日 08時28分56秒 | 漫画


 この「ワンピ」に登場するサウザンド・サニー号のペーパークラフトは、WJ2011/09号の付録です。ゆうべ次男が嬉々として作ってくれました。パーツは差し込むだけで組み立てられる、めっちゃ簡単な作りなのに、可愛らしさはバツグンでしょ~。

次号は、この船に乗せられる”麦わらの一味”ミニキャラと、ミニメリー2号&白モクバ1号のペーパークラフトが付録なので、普段WJを買わない皆さんも、今号と次号は買いですよ~。

以前から集英社の本気が恐いわ~と噂になっていた「集英社全雑誌とワンピがコラボ」企画が、遂に始まりましたし。どんだけ稼ぐ気だ集英社(笑)



そうそう、今号でこれだけは叫んでおかないと。


我愛羅が「父さま」って呼んだーーー!


おやじでも父上でもなく「父さま」ですよ!!見た瞬間萌え転げました~~。
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