風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

世の人は

2007-09-05 01:53:23 | 



世の人は われをなにともゆはばいへ わがなすことはわれのみぞしる
(坂本竜馬)


昔、京都の霊山歴史館で坂本竜馬のこの歌を見ました。
彼が歴史の表舞台に出るずっと前に故郷の土佐で詠んだ歌。

世の人は よしあしごともいはばいへ 賎が誠は神ぞ知るらん
(吉田松陰)


※賎(しづ)=自分
竜馬より6歳年上の吉田松陰は、海外の知識を学ぶために命がけでペリーの黒船での密航を計画し、そして失敗します。
これは、幕府に自首し、下田の獄中で詠んだ歌。
このとき25歳。
この後萩へと送られ、松下村塾を開き数多くの志士を育てあげます。
そして安政6年、この歌を詠んだ5年後、安政の大獄により江戸にて処刑されます。